著作権重要判例要旨[トップに戻る]







差止の射程範囲(2)
「多摩地方史跡巡りガイドブック出版事件」平成130123日東京地方裁判所(平成11()13552 

 右に認定したように、被告書籍は、原告著作物一を複製したものと認められ、これに対する原告の許諾は認められないから、原告の右複製部分に対する差止請求は理由がある。そして、前記認定のように、被告書籍は、ほぼその全体にわたり、原告著作物一を複製したもので、しかも複製部分は被告書籍のかなりの部分を占めるから、右複製部分を削除した上で被告書籍を発行することは不可能ということができる。したがって、原告は、被告書籍の全体の印刷、製本、販売及び頒布の差止めを求めることができるというべきである。
 
(略)
 
著作権法1122項は、「侵害の行為を組成した物、侵害の行為によって作成された物又はもっぱら侵害の行為に供された機械若しくは器具の廃棄その他の侵害の停止又は予防に必要な措置を請求することができる。」と規定しているところ、被告書籍の印刷、製本、販売及び頒布の禁止並びに被告書籍の廃棄はもちろん、訴外株式会社地方・小出版流通センター(同社は被告会社の委託により被告書籍を卸売、小売していることが認められる。)から回収して廃棄すること、被告書籍の半製品及びその印刷の用に供した原版フィルムの廃棄、その原稿の電磁的記録が入力されているMOディスクその他の記録媒体から右記録を消去することは、いずれも、同項所定の侵害の停止又は予防に必要な措置と解されるから、これらを求める原告の請求は、いずれも理由がある。











相談してみる

ホームに戻る