著作権重要判例要旨[トップに戻る]







写真フィルムの返還義務の不履行に基づく損害賠償を認めた事例
「雑誌『編集会議』掲載写真請負契約事件」平成170331日大阪地方裁判所(平成15()12075 

 被告が、原告会社に対し、次のポジフィルム、写真プリントを返還していないことは、当事者間に争いがない。
 
(略)
 前記認定のとおり、被告は、本件請負契約に基づき、原告会社に対して、ポジフィルム及び写真プリントの返還義務を負っていたから、前記のとおりポジフィルム、写真プリントを返還していないことは、上記返還義務の不履行に該当するというべきである。
 
前記認定のとおり、ポジフィルムが紛失された場合、再び撮影し直さない限り、同様の写真を得ることができない。…によれば、前記のポジフィルムに係る写真の撮影について、少なくとも、撮影料、感材費等195386円、スタジオ代92080円、P8の謝礼88888円、編集担当者への謝礼2万円の合計396354円を要したことが認められる。また、別紙料金一覧表の「P紛失補償金(原版)」について、オリジナルのポジフィルムを貸出ししない業者が5社中2社あり、紛失補償金の平均は333333円以上である。これに、前記のポジフィルムに係る写真が芥川賞作家であるP8の写真であることを合わせ考えると、上記ポジフィルムの時価は、40万円と認めるのが相当である。











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