著作権重要判例要旨[トップに戻る]







既存の著作物への依拠性(10)
「公共工事用積算ソフト事件」平成140423日大阪地方裁判所(平成11()12875 

【コメント】本件において原告は、原告ソフトと被告ソフトには、「正しくは『既定値』と漢字表記すべきところを、『規定値』と表記されている部分がある。」等の共通点を指摘して、両ソフトの「偶然を超えた類似性」を主張しました。 

 …によれば、原告ソフトに関し原告が提出したソースコードでは、「既定値」が23か所、「規定値」が12か所あり、一方、被告ソフトのソースコードでは、「既定値」が48か所であり、「規定値」が1か所しかないことが認められ、このことは、原告ソフトと被告ソフトでは、誤謬の生じ方が同一ではないことを示している。
 
(略)
 
さらに、…によれば、マイクロソフト社のワード2000IME2000搭載)によって「きていち」と入力して漢字変換すると、初めに出るのは「規定値」の語であること、インターネット上の検索サービスで「規定値」をキーワードにして検索すると、コンピュータ関連の多くのホームページにおいて、「規定値」と誤った漢字表記が用いられているとの検索結果が得られることが認められ、このことからすれば、コンピュータソフトにおいて、「既定値」を「規定値」とする誤った漢字表記が用いられることは決して稀なことではなく、原告ソフトと被告ソフトとで、そうした誤った漢字表記がなされていたとしても、そのことから直ちに、被告ソフトが原告ソフトのソースコードに依拠して作成されたことを示すものということはできない











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