著作権重要判例要旨[トップに戻る]







著作権移転登録(6)
「『携帯接楽vs.常時接楽』事件」平成160128日東京地方裁判所(平成14()18628/平成160831日東京高等裁判所(平成16()836 

【原審】

 
ところで,前記のとおり,携快電話6のその他のデータファイルはAMI社が製作し,被告はAMI社からその著作権等を承継取得した。一方で,原告商品2のその他のデータファイルは,原告がAMI社から使用許諾を得て原告商品2の一部として販売している。そうすると,原告商品2のその他のデータファイルのうち,携快電話6のファイルと同一のものについては,被告と原告とはAMI社を起点として,いわゆる二重譲渡と同様の関係にあるということができるから,被告が原告に対し,AMI社からその他のデータファイルの著作権又は著作隣接権を承継取得したことを対抗するためには,著作権法771号所定の権利の移転登録を要するというべきである。しかし,被告は移転登録を得ていないのであるから,仮にその他のデータファイルについて著作権又は著作隣接権が成立するものが含まれていたとしても,原告が原告商品2を販売する行為は,当該著作権又は著作隣接権の侵害とはならない。
 
この点について,被告は,原告がいわゆる背信的悪意者に当たるから,被告は権利の移転登録なくしてその他のデータファイルの著作権等の取得を原告に対抗することができると主張する。しかし,本件全証拠によっても原告が背信的悪意者に当たるとすべき事情は認められない。

【控訴審】

 
一審被告は,データファイルその他のファイルはプログラム部分と連動するものであり,著作権の対象となると主張しているが,たとえ著作権の対象となるものであるとしても,それらは一審被告がAMI社から承継取得したものであるから,権利の移転登録を得ていない以上,二重譲受人である一審原告に対抗することができないことは明らかである。そして,本件全証拠を検討しても,一審原告が背信的悪意者に当たると認めるに足りる証拠はないから,この点に関する一審被告の主張は採用することができない。











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