英文法《はじめに(初学者向けの解説)》
【否定文と疑問文】
☆否定文は“not”を使う,「一般動詞」の否定文と疑問文は“do” “does” “did”を使い分け、”一般動詞の原形”を使う!
英文すなわち英語の文**は、いくつかの観点から分類することができます、ここでは、「肯定文」「否定文」「疑問文」について、これらの基本的な作り方を解説します。
**(注)「語が集まって1つのまとまりのある意味を表したもの」を「文」といいますが、ここでは、いわゆる“S+V+C”や“S+V+O”などの基本文型のなかで使われるもの(文)のことだと思ってください。
「肯定文」→S(主語)は…です,S(主語)は…します
「否定文」→S(主語)は…ではありません,S(主語)は…しません
「疑問文」→S(主語)は…ですか,S(主語)は…しますか
英語の肯定文は,原則として“S(主語)+V(動詞)…”の形を取り,V(動詞)がbe動詞であれば,
“S(主語)+am/are/is…”(現在の場合)
“S(主語)+was/were…”(過去の場合)となり、
V(動詞)が一般動詞(be動詞以外の動詞)であれば,
“S(主語)+play/plays…”(現在の場合)
“S(主語)+played…”(過去の場合)となります。
一方、英語の否定文の基本的な作り方は,肯定文に“not”を組み入れます。
その際、V(動詞)がbe動詞か一般動詞かで“not”の組み入れ方が異なりますので注意が必要です。
具体的には,V(動詞)がbe動詞の場合,“not”をbe動詞の「後」に組み入れます:
“S(主語)+am not…”
“S(主語)+are not…”(are
notの短縮形はaren’tと表記します)
“S(主語)+is not…”(is
notの短縮形はisn’tと表記します)
“S(主語)+was not…”(was
notの短縮形はwasn’tと表記します)
“S(主語)+were not…”(were
notの短縮形はweren’tと表記します)
となります。
V(動詞)が一般動詞(現在)の場合,do又はdoesに“not”をつけて、一般動詞の「前」に,
V(動詞)が一般動詞(過去)の場合,didに“not”をつけて、一般動詞の「前」に組み入れます:
“S(主語)+do not+一般動詞の原形…”(do notの短縮形はdon’tと表記します)
“S(主語)+does not+一般動詞の原形…”(doe notの短縮形はdoesn’tと表記します)
“S(主語)+did not+一般動詞の原形…”(did notの短縮形はdidn’tと表記します)
となります。
以上を例文を挙げて説明すると…
(be動詞の例)
「私は学生です」(肯定文)→I am a
student.
「あなたは学生です」(肯定文)→You are a
student.
「彼は学生です」(肯定文)→He is a
student.
「私は学生でした」(肯定文)→I was
a student.
「あなたは学生でした」(肯定文)→You were a student.
「彼は学生でした」(肯定文)→He was a student.
「私は学生ではありません」(否定文)→I am not a student.
「あなたは学生ではありません」(否定文)→You are not[aren’t] a student.
「彼は学生ではありません」(否定文)→He is not[isn’t] a student.
「私は学生ではありませんでした」(否定文)→I was not[wasn’t] a student.
「あなたは学生ではありませんでした」(否定文)→You were not[weren’t] a student.
「彼は学生ではありませんでした」(否定文)→He was not[wasn’t] a student.
となります。
(一般動詞の例)
「あなたはピアノを弾きます」(肯定文)→You play the piano.
「彼女はピアノを弾きます」(肯定文)→She plays the piano.
「あなたはピアノを弾きました」(肯定文)→You played the piano.
「彼女はピアノを弾きました」(肯定文)→She played the piano.
「あなたはピアノを弾きません」(否定文)→You do not[don’t] play the piano.
「彼女はピアノを弾きません」(否定文)→“She does not[doesn’t] play the piano. (注)‘plays’となっていない点に注目。
「あなたはピアノを弾きませんでした」(否定文)→You did not[didn’t] play the piano. (注)‘played’となっていない点に注目。
「彼女はピアノを弾きませんでした」(否定文)→She did not[didn’t] play the piano. (注)‘played’となっていない点に注目。
となります。
次に疑問文の作り方ですが、この場合も、V(動詞)がbe動詞か一般動詞かで作り方が異なりますので注意が必要です。
具体的には,V(動詞)がbe動詞の場合,主語Sとbe動詞の位置を入れ替えます(be動詞を主語Sの前に出します):
“Am S(主語)…?”
“Are S(主語)…?”
“Is S(主語)…?
“Was S(主語)…?”
“Were S(主語)…?”
となります。
V(動詞)が一般動詞(現在)の場合,do又はdoesを主語Sの「前」に置き,
V(動詞)が一般動詞(過去)の場合,didを主語Sの「前」に置きます:
“Do S(主語)+一般動詞の原形…?”
“Does S(主語)+一般動詞の原形…?”
“Did S(主語)+一般動詞の原形…?”
となります。
以上を例文を挙げて説明すると…
(be動詞の例)
「私は学生ですか」(疑問文)→Am I a student?
「あなたは学生ですか」(疑問文)→Are you a
student?
「彼は学生ですか」(疑問文)→Is he a
student?
「私は学生でしたか」(疑問文)→Was I a student?
「あなたは学生でしたか」(疑問文)→Were you a student?
「彼は学生でしたか」(疑問文)→Was he a student?
(一般動詞の例)
「あなたはピアノを弾きますか」(疑問文)→Do you play
the piano?
「彼女はピアノを弾きますか」(疑問文)→Does she play the piano? (注)‘plays’となっていない点に注目。
「あなたはピアノを弾きしたか(疑問文)→Did you play the piano? ‘played’となっていない点に注目。
「彼女はピアノを弾きましたか」(疑問文)→Did she play the piano? (注)‘played’となっていない点に注目。
「一般動詞」の否定文又は疑問文で、doを使うか、doesを使うかで迷ったら、「三単現のsがつく主語にdoesを使う」と覚えておくとよいでしょう。
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