上演権及び演奏権(条文解説)

「上演権」及び「演奏権」は、著作者が享有する「著作権」の一支分権です(法17条1項参照)。
この点、法は、「著作者は、その著作物を、公衆に直接見せ又は聞かせることを目的として(以下「公に」という。)上演し、又は演奏する権利を専有する。」と規定しています(法21条)。本条は、著作者が、「公に」著作物を上演し又は演奏することに関し、排他独占的な権利を有する旨を規定したものです。

「上演」とは、「演奏(歌唱を含む。)以外の方法により著作物を演ずること」(法2条1項16号)、つまり、著作物を演劇的に演じることを意味します。一方、「演奏」は、歌唱を含めて、著作物を音楽的に演じることを意味します。
「公に」というのは、著作権法では、「公衆に直接見せ又は聞かせることを目的として」という意味で統一して使われています。ここで、「公衆」とは、不特定の者又は特定多数の者をいいます(法2条5項参照)。この定義から、著作権法上、「特定少数」は「公衆」に該当しないため、家庭内やそれに準ずるごく限られた友人間におけるような「特定少数」に対する上演・演奏には、そもそも上演権・演奏権は及ばないことになります。
なお、「上演」・「演奏」には、いわゆる生で上演・演奏する行為だけでなく、上演・演奏を録音・録画したものを再生すること(その再生行為が「公衆送信」又は「上映」の範疇に入るものを除く。)、及び上演・演奏を電気通信設備を用いて伝達すること(その伝達行為が「公衆送信」の範疇に入るものを除く。)も含むとされています(法2条7項)。例えば、音楽著作物を吹き込んだCDを著作権者に無断で公に再生したり、コンサートホールでの演奏を著作権者に無断でケーブルを通して館内のスピーカーで公衆に伝えることは、いずれも著作権(演奏権)の侵害となります。



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