[e088]出版者の義務

出版許諾契約においては、出版者は著作物を原稿の内容のまま複製すべき義務があり、右内容に改変を加えることはできず、もし著作者の承諾なしに改変を加えて複製した場合には債務不履行の責任を生ずるとともに、著作者人格権である同一性保持権(著作権法第20条第1項)侵害の責任を負うべきである。
昭和62年02月19日東京高等裁判所[昭和61(ネ)833]≫

出版許諾契約に基づいて、出版者があらためて複製ないし増刷する場合にも、著作権法第82条第2項の通知を要するかについては、右通知義務が、著作者の人格的利益を保護する目的に出た著作者の著作物を修正増減する権利を確保しようとするものであつて、著作者の人格権に由来するものであるから、これを積極に解するのが相当であり、前記法条が類推適用されるものといわなければならない。
昭和48年10月31日東京地方裁判所[昭和48(ワ)5424]≫

本件出版許諾契約が出版権設定契約でない以上,原告には,出版権設定契約の成立を前提とした著作権法82条所定の諸権利(修正増減する権利,増刷の際に通知を受ける権利)は当然には認められない
平成13年11月30日東京地方裁判所[平成12(ワ)15312]

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