[e115]侵害とみなす行為(2項関係

著作権法は、プログラム著作物に関して、著作者がこれを使用する権利を専有する旨の規定を置いていない。しかも、同法113条2項は、「プログラムの著作物の著作権を侵害する行為によって作成された複製物を業務上電子計算機において使用する行為は、これらの複製物を使用する権原を取得した時に情を知っていた場合に限り、当該著作権を侵害する行為とみなす。」と規定しているところ、同条項は、プログラムを使用する行為のうち、一定の要件を満たすものに限って、プログラムに係る著作権を侵害する行為とみなすというものであるから、プログラムを使用する行為一般が著作権法上本来的には著作権侵害にならないことを当然の前提としているということになる。
平成12年05月16日東京地方裁判所[平成10(ワ)17018]≫

被告は,本件事業に使用するサーバを準備し,これに本件ソフトウェアをインストールしたことが認められるが,実際にインストールしたのは原告【注:本件ソフトウェアの著作権者】であり,上記インストールを原告の本件ソフトウェアに係るプログラム著作権を侵害する複製行為ということはできない。
したがって,被告が,その後,本件ソフトウェアの使用を継続しているものの,著作権法
113条2項の適用もなく,被告の本件ソフトウェアの使用の継続のみをもって,本件ソフトウェアに関するプログラム著作権を侵害しているということはできない。
平成22年03月11日大阪地方裁判所[平成19(ワ)15556]

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