[e173]スクール・講座情報誌の編集著作物性

上記認定の事実によれば,控訴人情報誌東海版の分野別モノクロ情報ページは,広告主から出稿されたスクール・講座情報を素材として,これらの素材を,読者の検索及び比較検討を容易にするため,五十音順等の既存の基準ではなく,控訴人の独自に定めた分類,配列方針に従って配列したものであり,その具体的配列は創作性を有するものと認められるから,編集著作物に該当するということができる。しかしながら,上記の[配置]方針自体は,スクール名,住所,最寄駅,コース名,地図などの読者が当然に必要とする情報を誌面に割り付ける際の方針,すなわち,アイデアにすぎず,表現それ自体ではない部分である。また,上記の[分類]自体も,同様にアイデアにすぎず,表現それ自体ではない部分であると認められる上,仮に,分類項目を素材としてとらえることができるとしても,スクール・講座情報を掲載する情報誌において,読者による検索の便宜のため,同種のスクールをまとめて分類する必要があることは,当然のことであり,その分類項目も,英会話,外国語,パソコン,資格など,実用性の高いスクール・講座情報を先に,音楽,海外,スポーツなど,趣味性の高いスクール・講座情報を後に,かつ,類似するものが近接したページに掲載されるよう19種類のツメ見出しの分類に従って配列したにすぎないものであるから,その選択,配列に表現上の創作性を認めることはできない。
平成17年03月29日東京高等裁判所[平成16(ネ)2327]
【コメント】
上記中の[配置]及び[分類]の意味は次のとおり:
[配置]…控訴人情報誌東海版には、控訴人の広告主から出稿されたスクール・講座情報が掲載された「分野別モノクロ情報ページ」があり、これらのページには、通学講座に関するスクール・講座情報が掲載され、各スクールごとに、「スクール名」・「住所」・「最寄駅」・「スクールの特徴を示すアイコン」・「カプセル(講座内容を表す分類指標)」・「講座の特徴を示すアイコン」・「資料請求番号」・「コース名」・「講座開講日時・費用」・「入学金・受講料の割引を示すマーク」・「コース内容」・「地図」・「交通案内」等が記載配置されていました。
[分類]…上記「分野別モノクロ情報ページ」において、スクールは、ツメ見出しの分類により、「英会話」・「外国語&語学の仕事」・「パソコン」・「デジタルクリエイティブ」・「エンジニア」・「ビジネス資格&スキル」・「建築・インテリア・CAD」・「フラワー」・「マスコミ・ファッション・デザイン」・「キレイ」・「癒し&健康」・「医療&福祉・教育」・「専門スキル」・「フード&料理」・「ミュージック」・「絵画・アート・書&クラフト」・「文化教養」・「スポーツ&乗り物」・「ダンス」の順に分類配列されていました。

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