[e198]ゲームソフトの表示画面の侵害性

原告ゲームの表示画面に何らかの著作物性が肯定される場合には,被告ゲームの表示画面がその複製ないし翻案に当たるかどうかを判断するに当たっては,原告ゲームの表示画面における創作的特徴が被告ゲームの表示画面においても共通して存在し,被告ゲームの表示画面から原告ゲームの表示画面の創作的な特徴が直接感得できるかどうかを判断すべきものである。そして,この場合,原告ゲームの表示画面の特徴的構成の一部分が被告ゲームの表示画面においても共通して見られる場合であっても,①共通する当該一部分のみで表示画面における創作的特徴を基礎付けるには足りないときや,あるいは,②被告ゲームの表示画面に原告ゲームの表示画面にない構成部分が新たに付加されていることにより,表示画面の構成を異にすることとなり,これを見る者が表示画面から受ける印象を異にすることとなったときは,被告ゲームの表示画面から原告ゲームの表示画面の創作的特徴を直接感得することができないから,被告ゲームの表示画面をもって原告ゲームの表示画面の複製ないし翻案ということはできない
平成14年11月14日東京地方裁判所[平成13(ワ)15594]

表現に選択の余地がない場合には,その表現が共通するとしても著作権侵害とはいえないが,逆に,選択の余地があるからといって,必ずしも常にそれが著作権侵害といえるわけではない。そして,著作権法上,著作物として保護されるのは,そのような選択に関するアイデア自体ではなく,具体的表現である。したがって,画面の選択や配列に選択の余地があったとしても,実際に作成された表現がありふれたものである限り,それが共通することを理由として,翻案権侵害ということはできないし,具体的な表現が異なることにより,表現上の本質的な特徴が直接感得できなくなる場合がある。
平成24年08月08日知的財産高等裁判所[平成24(ネ)10027]

ビデオゲーム同士の二次的著作物性は,ゲームそのものを,実際のゲーム内容をビデオに撮影するなどして,直接子細に比較し検討されるべきものであり,これを行わずして二次的著作物であるか否かの判断を行うことは,不可能ないし極めて困難という以外にないのである。
平成15年03月13日東京高等裁判所[平成13(ネ)5780]

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