MIDORI NATSUKAWA Presents

Bryan Ferry & friends

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ブライアン・フェリー & フレンズ  1977

つい最近、ロキシー・ミュージックが18年ぶりくらいにやって来て、懐かしくて見に行きましたが、あまりブライアン・フェリーさんが変わっていないのに驚くやら、ウレシイやら・・・。なんと一緒にクリス・スペディングまで来てて、あぁ彼らが一緒にステージに立つのを見るのは、ほぼ24年ぶりなんだ、と愕然としてしまいました。そして、あのときはたくさんオフの写真を撮ったことを思い出したので、ここにお見せします。

 77年の6月ブライアン・フェリーロキシー・ミュージックとしてではなく、彼のソロ活動として来日し、一緒にすごいメンバーを連れてきたことで当時かなりの話題になりました。
 ギターのフィル・マンザネラとドラムのポール・トンプソンはロキシー・ミュージックの仲間でしたが、あともう一人のギターには、60年代から活躍してた超ベテラン、クリス・スペディング、ベースにはキング・クリムゾン、その後ユーライア・ヒープにも参加してたジョン・ウェットン(78年からはUK、80年代にはエイジア)、ホーンセクションの一人、サックスのメル・コリンズも元はキング・クリムゾン、のちにはキャメル、ローリング・ストーンズの「ミス・ユー」などにも参加することになるミュージシャン、という豪華メンバーでした(他にも来てましたが、写真はこの6人しか撮ってませんので)。

 私はロキシー・ミュージックは好きでしたが、ブライアン個人に思い入れがあったわけでなく、やはり一緒に来たメンバーたちに心ひかれて見に行きました。とくにメル・コリンズは、彼が74〜6年にいたKOKOMO をロンドンで見ていたので、どうしてもその話がしたくて、来日したその日から羽田で出迎えまでしたものです。

 羽田には午後10時すぎに到着した一行、ブライアンの写真を見てわかるように、レコード会社の麗々しいお出迎えにかなりご満悦の様子。
但し、シャキッとしてたのはブライアンただ一人で、あとのメンバーは疲れた表情でかなりヨレてました。

 その2日後、場所は原宿のオープンレストランでしょうか? 彼らのパーティーがあり、そこに私も行き、いろんな日本のオシャレな有名人に混じり、セッセと写真を撮ってきました。
 
ブライアン・フェリーは、もうキマリまくっててダンディで、そのころブライアンの男グルーピーじゃないか、とまで言われてた今野雄二さんとか、加藤和彦さんとか、美貌のファッション・モデルや、横文字家業の人々に囲まれていて、ただのファン然としてる私たちなんか眼中になし、洟もひっかけてくれませんでした。
 ただ、このころフェリーさんは、まだ31歳だったわりには落ち着きすぎていて、年より老けて見えました。

 そのブライアンと仲良さげに談笑してるのは、白いジャケットで紫のシャツがメル・コリンズ、ブルーのシャツで少々丸っこいのがジョン・ウェットンの二人。なかなか楽しそうです。

 このころからちょっと髪が後退気味だった
フィル・マンザネラは、加藤和彦さんとよくしゃべってましたが、なかなかフレンドリーで、私が前年ロンドンで「801」のライヴを見た話をしたら、とても喜んでくれました。

 
ポール・トンプソンは、他のメンバーともあまり話もせず、わりと隅の方で控えめでした。彼は少々太目でしたが、まだかなりカワイイかんじのオニイちゃんといったとこでした。でも、私の写真には愛がないよね・・・。

 ポールのあとは、
クリス・スペディングです。彼はBattered OrnamentsだとかNucleusのころから、私が密かにアコガレてたギターヒーローでしたが、やっと会えたというのに、なんだかクールすぎて全然相手にしてもらえませんでした。日本人の女性には、もうこりごりだったのでしょうか? 
 コンサートでも、一人硬派で皮ジャンで、ニコリともせずギターソロをとる彼は、フライングVも決まってて、その当時「
一度すれ違って振り返るほどの男前」と言われたくらいのカッコよさでした。
 彼のギターソロは、流麗で華麗というより、顔と同じくニヒルで苦悩に満ちて、危うくて、それでいて突き放したようなラフさがあって、ハラハラもするのですが、そこがたまらなく魅力的なんですね。何を考えてるか全然わからないとこも、神秘的だったのかも・・・。
 パーティーでも笑ったとこも見られませんでしたが、それでも、1枚横顔ですが優しい表情をしてるショットがありました。あとは、どれもカメラの方を見向きもしませんでしたね。当然女の子に、ニヤけたりもしませんでした。
完璧!
 
 
ジョン・ウェットンは、もう日本では超お馴染みですが、このブライアンとの来日が日本に初お目見えでした。まだこのころは、クリムゾンのときのファンもたくさんいて、インタビューでもどうしてもそのことに話が集中してました。
 彼はパーティーのときは、1番はしゃいでいて、なんだかもう顔見知りになっていた私と友人には終始おどけてみたり、ニヤついてみたり・・・。
それで、こんな写真になりました。でも、よく見るとプックリとカワイイ顔をしてます。インタビューは、そのころ私が関っていた雑誌の取材で、私の役目はカメラマンでした。このときのジョンはパーティーのときとは打って変わってマジメ顔、ただなんだかオッサンくさくて(!)、まぁよくしゃべること!
通訳が間違って
「ロバート・フィリップが・・・」と言うと「ノー!フィリップじゃない、フリップ」としっかり直してくれました。
 コンサートでは、あまりに上手いので、なんだかもったいないね・・・とは見た人たち多数の意見でした。クリスのギターとのからみが絶妙でした。

 この後、8月に私はロンドンに行ったのですが、キングス・ロードを歩いていたら、向こうからこのジョンがやって来て、
「ヤァ、また会ったね、元気?」。あと1度、滞在中にまたバッタリ彼と会ってしまい、なんだか妙に縁があるな・・・と思いました。UKで来たとき(79年)は、もっと痩せてかなりのハンサムでした。

 最後は、
メル・コリンズです。彼とは、KOKOMOの話ですっかり盛り上がり、かなり仲良くなりました。とくに茶色のシャツのときの彼は、彼の部屋に女の子が3人もいたので、もうキゲンも良くふざけてばかりいました。
 でも、たしかクリムゾンのときのこととか、ブライアン以下他のメンバーの話も聞いたような気がするのですが、残念ながら全部忘れました! でもいい人でしたよ。なんだか、それでよく利用されてばかり・・・とか言ってたな。わかる!
 この人はコンサートでも、仏頂面の多いメンバーのうちでは最も明るくて、何が楽しいのか終始ニコニコしてました。そのせいか女の子にも1番人気があったようでした。「Casanova」のときの楽器は、アレ何だったんでしょう?

 私はコンサートは新宿厚生年金会館と、あと
NHKの「ヤング・ミュージック・ショー」の公開録画にも行き、短いながらも「ヤング・・・」の方は今でも録画したビデオがあり、最近もそれを見て、イヤ〜懐かしいな・・・と感じ入ってます。
とくに、アッと驚く大幅な変貌をとげちゃった人(笑)もいますので・・・。


夏川 翠  
  2001.10.10



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