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2007年05月19日
当て逃げに 常習犯が 理を諭す
お前が言うな。今回はそれしか言わん。
海の「当て逃げ犯」
1912年4月15日の未明、ニューヨークから地中海に向かっていたカルパチア号の通信士はタイタニック号を呼び出した。この通信士は、何時間か前に別の船がタイタニック号に「流氷に注意せよ」との信号を送ったのに対し、タイタニック号が「そちらこそ気をつけろ」と言い返すのを傍受していた。
ところがタイタニック号からの返信内容は「氷山にぶつかった。すぐに来てほしい」というSOSだった。カルパチア号はすぐに船首の向きを変えると、4時間かけて事故現場に駆けつけた。そして700人以上の生存者を救助してニューヨークに帰港した。
1989年、米国海軍の軍法会議は揚陸艦「ダビューク」のベイリアン大佐にけん責処分を下した。8カ月前に南シナ海を漂流中のベトナム難民を発見した際、食料や水、海図を渡しただけで立ち去ってしまったことが問題視されたのだ。軍法会議では「難民を見掛けたら、すぐに軍艦に乗せて救助すべきだった」との判断が示された。ベトナム難民らはベイリアンが去った後、人肉まで口にしながら19日も漂流を続け、フィリピンの漁民らに救助された。
昨年6月、オーストラリアの東海岸を通過していた韓国の木材運搬船「TPCオークランド号」にオーストラリアの災難当局から緊急要請があった。遭難した小型ヨットを救助してほしいとのことだった。オークランド号は当時、来た道を10時間以上引き返し、燃料費をはじめ2万ドル(約240万円)に及ぶ出費を覚悟しなければならない位置にいた。だがオークランド号は強風と激しい波をものともせず12時間航海を続け、危機一髪でヨットを救助した。
先日、中国の「金盛号」が煙台近海で韓国の「ゴールデンローズ号」と衝突し、沈没の危険があるにもかかわらず放置して立ち去ってしまった。これは国連海洋法を引き合いに出すまでもなく、モラルや常識にもとる行為だ。この事故で韓国人7人を含む乗組員16人がいまだ行方不明の状態にある。
金盛号の乗組員の話は二転三転している。乗組員は大連港に帰港する前に衝突の事実を中国当局に通報していたにもかかわらず「大連に帰ってきて船体の一部が破損しているのを見て、初めて衝突事故があったことを知った」としている。
海上で事故が起きれば、自分にその責任があろうとなかろうと、また相手がどの国の人だろうと、必ず人命救助を最優先することになっている。海で働く人たちが自分たちの予定を放棄してまで遭難者を救助するのは、それだけ海難事故の怖さよく知っているからだ。中国の乗組員たちは「当て逃げ」をしただけでなく、今度はうそまでついている。
中国がまともな国なら、遭難者たちに水や食料に海図を渡していたにもかかわらず揚陸艦責任者の有罪を免じなかった米海軍のように、金盛号の乗組員に対し厳罰を下すべきだ。
玄界灘漁船「第18光洋丸」沈没事件と水産庁取締船「からしま」衝突事件
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玄界灘海難事故(wiki)
記憶せよ!玄界灘(フラッシュ)
投稿者 ひなみ : 2007年05月19日 22:48
コメント
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