1月1日 (木)
10:00 ロッキンガム観光(パースから50q)に出発
ロッキンガムの手前で、まずKwinanaというビーチに寄る。穏やかで人も少なくいいところだった。
青と緑
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ロッキンガムでは、すごい車と人だった。昼食をすましてからインフォに寄り、とりあえずペンギン島へ行くことにした。(なんとも行き当たりばったりな計画)ペンギン島へは、行きはフェリーに乗ったが、帰りは徒歩で「インド洋」をわたって帰ってきた。気持ちよかった。ペンギン島はとにかくすごい強風で海岸の砂が体に刺さってくる。うみねこも宙に浮いたまま前に進めないほど。残念だったのは、野生のペンギンやアザラシを見つけられなかったこと。
インド洋を歩く
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Cape Peronでインド洋に沈む夕日をキャッチ。誰もいない広大な岬で、強風に耐えながら自分のデジタルビデオと、妻の一眼レフで夕日を撮りまくった。
夕食は、ロッキンガムの浜にあるおしゃれなレストランでチャウダーとパスタとサラダを頼んだ。(二人で62ドル。この旅行で最高の金額の食べ物だったが、量が多すぎて半分くらい残した。)
パース泊。
1月2日 (金)
どうしても野生動物に出会えないので、妥協して、地図で見つけた動物園「マラパナ」へ行くことにした。ここには人なつっこいカンガルーや鹿がいて、餌をねだりに来る。係員からもらった容器一杯の餌もあっという間になくなるような勢い。他にもコアラや水牛、ウオンバットがいる。
カンガルーの目のかわいいこと!
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しかしどうしても野生動物を見たいという気持ちが収まらず、どこかの国立公園へ行こうと考えた。地図を見ながらMONADNOCKS
CON RESERVEという所へ行こうとしたのだが、途中に滝(FALL)があることを知り、ロッキンガム近くのSERPENTAIN
National ParkにあるSERPENTAIN FALLに寄った。ところが、FALLといっても湧き水をちょっと大きくした程度のもので、その水が落ちている池で子どもたちが泳いだり飛び込んだりしているだけだ。ちょっとがっかりだった。でもカンガルーの標識があったので、もしや、と少し期待して茂みの中にはいってみると大型哺乳類らしきものの糞があちこちにあった。茂みの奥ではガサガサという音が聞こえる。しかし、それきり。結局ここでも野生動物には出会えないのかとあきらめて帰ることにした。
木に留まっている鳥でも写真に撮ってから帰ろうと思っていたその時、山側の林の中から大きな動物が転げるように下りて来た。デジタルムービーを回しながらそっと近づいていくと中型のカンガルーだった。人になれたカンガルーらしく、警戒はしているものの静かに近づいていくと、逃げようとはしなかった。約20分そのカンガルーをカメラに収めた。ついに野生のカンガルーに会ったのだ。感激で手が震えそうだったが、その後さらに興奮すべきことが起こった。
最初に出会ったカンガルー
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しばらく経った頃(時刻は5時頃。公園に来ていた人々はほとんど帰ってしまった後だった。)別のカンガルーが、山の中から顔を出した。今度は少し小さめだった。そのカンガルーは警戒心が強いらしく、必要以上には近づいて来ないのでゆっくりこちらから近づいてカメラに収めた。その時妻がうわずった声で後ろから呼んでくるものだから、振り向いて立ち上がったとたんカンガルーは驚いて逃げてしまった。いったい何事なのかと妻が指さす方を見ると、なんとそこには子どもをおなかの袋の中に入れた母カンガルーが立っていた。子どもは結構大きく顔の表情もはっきりとわかるくらいだ。母子カンガルーは芝生のあるところまで行くと母子そろって芝をかじりだした。子どもは袋に入ったまま顔をひょこんと突き出して無心に芝を食んでいる。母子カンガルーに会えるなんて思いもしなかったことだ。なんだか心が熱くなってきた。
静かに近づいてきた母子
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再び興奮しながら母子カンガルーを必死でカメラに収めていると、周囲から次々とカンガルーが集まってくる。ついに私たちは6匹のカンガルーに囲まれてしまった。どうやらカンガルー達は芝が好物らしい。きっと人がいなくなる夕方頃になるとここへ来ては芝や人間の残したものを食べているのだろう。
夕方の木漏れ日が優しくゆれる
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私たちはカンガルーの群に囲まれて幸福の絶頂だった。公園は6時で閉門だが、その直前まで飽きることなくカンガルーを眺めていた。傾いていく日差しの中に、ごく自然にさりげなく作られた静かで平和な風景。自分もその風景の一部であることが最高に嬉しかった。風と光がなんともいえず優しかった。
1月3日 (土)
この日は予定通り、フリーマントル観光(刑務所・フリーマーケットなど)に出かけた。まず初めに行ったのはフリーマントル刑務所である。この刑務所は1991年まで囚人を収容していたという刑務所である。入るとわけが分からないうちに案内ツアーに巻き込まれ、ほとんど理解できないガイドの話を聞きながら(日本語のハンディインフォメーションのおかげでかろうじて自分のいる場所が分かる程度。)所内をまわった。懇切丁寧なガイドの説明は約2時間。何の因果で刑務所に2時間もいなければならないのだ、とつぶやきながら明るい太陽の下に出たとき、娑婆の空気はうまい、と心の底から思ったのであった。
フリーマントル刑務所
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その後フリーマーケットを見物し、マーケットストリートを港の方向へ歩き、魅力的といわれるフリーマントル鉄道駅舎を眺め、仰々しいとガイドブックに書かれていたトイレもこの目で確かめ、フリーマントルを後にした。
キングスパークにて
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最後に行ったのはキングスパーク。ここからはパース市内とスワン川が一望できる。展望台のベンチに座ってすっかり暗くなるまでパースの夕暮れを楽しんだ。パースは美しい。そして、オーストラリアは素晴らしい。
パース泊。
パースの夕景
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1月4日 (日)
いよいよパースを後にしなければならない日が来た。たった5日の滞在ではもったいないほどパースは素晴らしい。空港で10時に搭乗手続きをした後もどうしても物足りなかったので、最後のドライブに出かけることにした。空港から15qほどの所にあるWHITEMAN PARKという大きな公園へ行く。とにかく大きな公園で入園料も2ドル取られたが、木陰に数匹のカンガルーを見ることができた。
12:45 パース出発 QF942K QANTAS AIRWY
17:15 アリススプリングス着
予定では、17:55に飛行機が出るはずだったが、ケアンズで、「technical
problem」があったらしく、2時間以上も遅れることになった。空港の外へ出てみたが全くなにもないところだし暑いだけなので、結局空港内で暮れなずむ空を見ながら待つことにした。
20:30 アリススプリングス発 QF948K QANTAS
AIRWY
23:10 ケアンズ着
ケアンズ泊 TUNA TOWERS HOTEL(部屋は広くキッチンなども備え、海の見えるよいホテル)
1月5日 (月)
12:30 ケアンズ発 QF59Y QANTAS
18:40 名古屋着
<旅行ワンポイント・アドバイス>
1 この時期、ホテルは、やはり予約して行った方がよい。レンタカーも日本で申し込むと15パーセントのディスカウントがある。
2 現地の土産物屋や主だった観光施設には、日本語の無料ガイドブックがおいてあるが、これが非常に役に立つ。私たちは、フリーマントル刑務所で非常に役立つガイドブックを発見したが、もっと早く見つけるべきだったと後悔している。これは、パスポートサイズのピンク色の表紙のもので、「地球の歩き方」よりもはるかに役に立った。