林富永邸 Tominaga Hayashi Residence 上越市
富永家は、江戸時代(現上越市三和区神田)に土着し、幕末まで庄屋役を務めた名家を本家とする。神田地区には、本家富永家から分家や隠居などで分立した一族が多く居を構えた。林 富永家もその内の一つであり、奥州小名浜(いわき市)代官の手代を務めた富永護右衛門(延享4・1747年生)が安永9年(1780)に神田村に帰郷居住したことに端を発すると伝えられる。 明治8(1875)には、四代目富永護右衛門(四代当主まで「護右衛門」を襲名したとされる)がかつて高田藩の御林があった土地を購入し、明治16(1883)年に現在の建物を建設して居を移した。この地名が「立林」だったので、これ以降「立林」の「林」をとり屋号「林 富永」とするようになったといわれている。 茅葺き屋根の住宅が落ち着いた佇まいをみせる。総面積458.87㎡。母屋の南側及び西側は、杉苔を敷き詰めた枯山水庭園。室内には囲炉裏やかまどがそのままの形で残されており、当時の生活を偲ぶことができる。その他に土蔵が2棟ある。 今も住居として使われている珍しい文化財だが、例年、春・秋の年2回、一般公開される。 (パンフレットから) ☯2019年2月、映画『瞽女 GOZE』のロケ地となる ☯2019年11月9日、江戸時代の狂歌を記した短冊を貼った屏風(びょうぶ)が修復され公開された。 ☯2020年6月5日、カフェがオープン。当面は予約制 TEL025-532-2602まで。 CAFE HAYASHI(カフェ・ハヤシ)
上越市指定文化財である林富永邸を一部公開し、非日常感あふれる古民家カフェで、上越の伝統食材である発酵を活かしたスイーツを楽しむ。
![]() 紅葉 モミジの紅葉と枯山水の苔庭、夕日に照らされた庭園は一幅の絵のように美しい。邸は普段は非公開だが、秋の数日一般公開がなされる。
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春の一般公開 2019年05月19日
まで
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