新津駅 Niitsu Station 新潟市



明治30年(1897)11月20日は、新津にとって鉄道時代の幕開けを告げる記念すべき日となった。北越鉄道会社の新津駅が華々しく開業したのである。

新津駅は開業当初町外れの田んぼの中にポツンと建っていたが、翌年には早くも「停車場とおり」といわれる一街区が開かれ、市街地の形成も駅を中心にして徐々に変貌していった。

北越鉄道は明治40年国有信越線となり、一方大正3年(1914)に新津ー郡山間の岩越線、同13年には新津ー秋田間の羽越線が全線開通した。 岩越・羽越稜線の全線開通により、信越線の一通過駅に過ぎなかったにいつは一躍鉄道の町として脚光を浴び、日本海側有数の鉄道基地としてその地位を固めた。 岩越・羽越稜線の開通に伴い、鉄道十字路となった駅前には新津運輸・保線両事務所が開設された。そして館内を統括する鉄道の書記官が駅周辺に着々と新設整備され職員も激増して街には鉄道員があふれた。こうして新津は名実とも「鉄道の町」となった。戦後幾多の制度、機関改革の中で、鉄道諸機関の新潟集中が強まった。その後の上越新幹線開通、 国鉄民営化などで鉄道都市新津の地位も相対的に低下したが、平成6(1994)年、鉄道車両工場が車両の修理から新造工場へ衣替えするなど、鉄道復活の兆しも見られる。

この「JR東日本新津車両製作所」は約15万平方メートルの敷地があり、年間250両もの車両が造られている。現在、首都圏を走る全通勤・近郊型電車の3分の1を製造している。
(※JR東日本 新津車両製作所は、JR東日本の子会社である「株式会社総合車両製作所」に統合され、2014年4月より「株式会社総合車両製作所 新津事業所」となっている。)


《SLばんえつ物語》

昭和44年(1969)10月12日、第一小学校の校庭に仮敷設のレールがひかれ、SL C57-180号が移された。消え行くSLを新津で永久に保存しようと、当時の桂市長の旗振りで実施された。
その後30年間、静かに引退生活を送っていたが、地域活性化のため、復活の要望が大きくなった。
そして、C57-180号は平成11年(1999)、「SLばんえつ物語」号として復活した。

《駅舎》

現在の橋上駅舎は2003年(平成15)12月6日に改築されたもの。



にいつ鉄道まつり

「にいつまるごと鉄道フェスタ」は「レールフェスタinにいつ」と「にいつ鉄道まつり」の総称。
「レールフェスタinにいつ」は鉄道車両を製造している総合車両製作所構内を一般公開。「にいつ鉄道まつり」は停車中の「ばんえつ物語」客車内で飲食を楽しめる「新津駅ぷらっとホームBAR」や、転車台回転実演とシミュレーター体験、ミニSLの運行が行われる。
イベント当日は、鉄道のまちとして知られる新津地域が鉄道一色に染まる。
  • 〔開催日〕10月上旬土曜日の1日
    〔問い合わせ〕☎0250-24-3777新津観光協会
























































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