八珍柿の原木 Raw wood of Hatchin persimmon 新潟市



新津駅の南西約2.2キロ、古田地内の川崎家の屋敷内に新潟地方名産の種なし柿の古木、『八珍柿』の原木が生立している。※ストリートビュー

推定樹齢320年、樹高9.4m、根元周囲長2.9m、枝張りは東西7.9m、南北8.7mである。昭和37年(1962)3月29日新潟県指定天然記念物の指定を受けた。

明治初期、庄内藩家老職の酒井調良が苗木を庄内地方に持ち帰り産地化したものが「庄内柿」であり、明治42年(1909)その優秀さが認められ、果型が扁平で無核であることから、故原煕博士が東大農場長時代に平核無(ひらたねなし)と命名した。
その後、庄内柿が有名になるとそのルーツはどこかという本家争いが起き、その原木を探す調査がなされた。

昭和6年(1931)10月、県農業試験場園芸部(現園芸試験場)の安藤と田野が新津古田の川崎栄作所有地の柿の木が原木であることを発見した。

昭和初期に佐渡郡羽茂村農会技術員が「庄内柿」の穂木を佐渡島に持ち帰り産地化したものが「おけさ柿」であり、ルーツは八珍柿である。

八珍柿はたねなしで大変珍しいことから、越後の七不思議の伝説に加えて「八珍柿の原木」と名づけられた。渋柿でアルコールまたは炭酸ガスで脱渋を要するが、肉質軟らかく、糖質も高いので品質極めて良好、干し柿用としてもよい。


≪現地案内看板≫
「八珍柿」名称の由来について

「平核無(ヒラタネナシ)」の原産地は、昭和の始め頃まで山形県の庄内地方とされていましたが、新潟県農事試験場の安藤・田野両技師によって詳細な調査が行われ、昭和6年10月、新津市古田の川崎家屋敷内の「タネナシ」と呼ばれていた柿の古木が実生樹であることがわかり、「平核無」の原木と確認されました。
果実は渋柿で、種子が無いのを特徴とし、「八珍(ハッチン)柿」という名前は、「越後の七不思議」に次ぐ、八番目の大変珍しい柿という意味で、原木発見後に命名されました。
「八珍柿」は、新潟県や山形県を主産地として栽培され、「おけさ柿」「庄内柿」の商品名でひろく知られています。

新潟市教育委員会





八珍柿の原木  地図 ストリートビュー


















基礎からわかる おいしいカキ栽培

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  • 出版社:農山漁村文化協会
  • 発売日: 2019年09月13日頃