祭り当日、四十余万人にも及ぶけんぶつきゃくを集め、賑々しく大とおりをパレードする新潟県最大の祭り「新潟祭り」はもともとは北前船の寄港地であった新潟の地に、廻船問屋網干屋が大阪の住吉神社から御神体を勧請して創建された湊元神社(つもとじんじゃ、現在住吉神社として白山神社内に遷座)で、1726年(享保11)住吉行列が行われたのが起源とされる。それに明治時代から川開き、大正末期から昭和の初期にかけてはじめられた開港記念祭と商工祭の四つの祭りと行事を合わせ、昭和30年から今日のような観光的色彩の濃い「新潟祭り」として発足したものである。 したがって祭りの開催日も当初川開きの8月20日から23日までであったが、この時期とかく雨がちで、せっかくの花火打ち上げを中止せざるを得なかったり、また、「東北地方の祭りが、8月の初旬に集中し、青森の「ねぶた」にはじまり、秋田の「竿灯」、仙台の「七夕」と、日を追って行われるので、これに引き継げるようにという配慮から日程がさだめられた。 1日目初日の夜は7時から9時過ぎまで主要道路いっぱいに、2万人にも及ぶ揃いの浴衣の踊り手が、道路せましと身振り手振りも鮮やかに、新潟甚句や新潟おけさなどの民謡踊りを展開する。代民謡長流しである。2日目2日目は、古式ゆかしい衣装を身にまとい、1キロにも及ぶ行列で市内を練り歩きながら、見る人に祭りの伝統を伝える『住吉行列』。満艦飾に彩られた約40隻の船舶による水上パレードに守られ、みこしを乗せた御座船が信濃川の右岸から左岸へ渡る『水上みこし渡御』。古式ゆかしい手古舞行列を先頭に、木遣り、神輿7基約4千名の担ぎ手により古町通りを練り歩き、薄暮の白山神社境内の宮入りを行う『市民みこし』などが行われる。3日目そして、夜は呼び物の花火大会。人家が建て込んでいるために、三尺玉こそ打ち上げられないが、1万発の仕掛け花火やスターマインなどで、夏の夜空と信濃川の水面を彩る光の競演に、人々はうちわ片手に酔いしれる花火大会のフィナーレを飾る大型ワイドスターマイン「エボリューション」は圧巻です。これは新潟市の政令指定都市移行を記念して2007年にスタートしたもので、8区から構成される新潟市を象徴して8か所から打ち上げるワイドスターマインです。(案内図)
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新潟祭りまで
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