杉池 Sugiike 佐渡市
両津から赤玉へと抜ける四十八箇所越えの峠(海抜440m)近くにあり、杉池、ひょうたん池の2つからなっています。杉池は赤玉集落の水田の用水源であり、杉池(元池)からヒョウタン池へ常に大量の地下水が注がれ、かんがい用水として集落を潤しています。 この杉池は、周囲に杉の大木が林立する荘厳な池で、小佐渡山地唯一の湧水池であり、涸れることのない池として信仰されてきました。原生林に囲まれた神秘的な雰囲気の池です。 「杉池まつり」の頃は輝くような木々の緑が見事。春に群生するミズバショウも貴重です。春にはヤブツバキ、秋には紅葉を見ることができます。 また、初夏の頃には花笠踊りなどが見られる赤玉杉池まつりが行われます。昔、杉池には男竜と女竜が棲んでおり、日照り続きで田圃の水に困るときは、頼むと雨を降らせてくれた。村人も竜に感謝し、杉池祭で稚児の舞や酒を奉納したと伝承されます。 ここ一帯は県民保養地に指定されており、樹齢三百年以上といわれる一帯の広葉樹林は県指定の天然記念物となっています。
【赤玉杉池祭り】杉池公園の一角に水神である杉池大明神を祀った小さな祠があり、赤玉集落の人達が、池に住む竜神に感謝してお祭りを続けてきた。芸能神事は午前10時から、独特の笛と太鼓に合わせて鬼が舞う「鬼舞」で始まる。続いて「鹿踊(ししおどり)」、花笠や絣り模様の着物に身を包んだ子供たちによる「花笠踊り」の奉納。午後は「まなびの森」ステージでのアトラクションや、「赤玉名物おおびら汁」などの販売もある。
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杉池 杉池大明神