胎内渓谷 Tainai valley 胎内市
胎内川は、飯豊連峰を源とし、雪解け水と共に胎内渓谷をうねり、やがて日本海に注ぐ。流量が豊富で奥が深く、発電所ダムが二つ、治水ダムが2つあり、渓谷は見事な渓谷美を誇り、自然が作りあげた素晴らしい眺めが点在している。 渓谷は、胎内観音がある樽ヶ橋辺りは奇岩の間を清流が縫う。胎内パークから胎内川ダムまでは渓谷さを増し、第二発電所ダム付近は青くよどんだ瀞、サラサラ流れる平瀬が続く。橅平橋へ来ると谷深く、山が迫り、周囲の景観を一変させる。 渓流沿いではオオルリが競って鳴く声が聞こえる。胎内川ダム湖周辺では、オシドリ、ヤマセミ、ハクセキレイ、カワガラスが見られる。また林の中からアカショウビン、キビタキ、シジュウカラ、ヤマガラの歌声やオオアカゲラのドラミングの声が響く。 胎内第一ダムから先の奥胎内は、ブナ、モミジ、イタヤカエデ、ミズナラが生い茂る崖下の渓流は青々としている。 奥胎内ヒュッテの周辺では、夜になると神秘的なコノハズクの声が聞こえてくる。アオバズク、フクロウも鳴いている。 胎内川に沿って進む道路沿いのブナ、モミジ、イタヤカエデ、ミズナラ は、10月から晩秋にかけて燃えるような紅葉に変わる。特に奥胎内ヒュッテ近郊の渓谷はお薦めスポットとなっている。渕が深くなる頼母木川合流点から先は、沢登り、イワナ釣りの世界となる。
越後胎内観音昭和42年(1967)の羽越水害で旧黒川村は死者・行方不明者32人という壊滅的被害を受けたが、その復興を祈念し、また殉難者の冥福と国土の安全、将来の平和繁栄を念じ、昭和45年(1970)8月28日建立開眼した。高さ7.3m、重量4t、青銅製観音立像としては、日本一と言われ、鳥坂山を背にして気高く聳え立っている。胎内川ダム昭和42年(1967)の羽越水害によって甚大な被害が発生したことから、「災害を再び繰り返すまい」との固い決意のもとに8年有余の歳月を費やして昭和52年(1977)に完成したダム。高さ93メートルの重力式コンクリートダムで、洪水調節・不特定利水を目的とする、新潟県営の治水ダムである。奥胎内ダム奥胎内ダムは、胎内川総合開発の一環として胎内川の上流域に建設した多目的ダムで、胎内川ダムと連携することで最適なダムの運用を目的としている。平成31年(2019)4月1日より奥胎内ダムの運用を開始した。奥胎内のブナ林胎内川が、渓谷美をなしている奥胎内一帯には、広い範囲にブナの自然林がうっそうと繁っている。地表には低木のユキツバキが群生している。県内でも有数の野鳥の宝庫となっており、コノハズクやヤマセミなどの野鳥は70種を数える。春の新緑、秋の紅葉シーズンに、奥胎内まで足を伸ばす人も多い。 鍋倉山標高920mの山で、登山口は胎内ヒュッテの前にある。2020年(令和2)、登山道が整備され美しいいブナ林を鑑賞できるようになった。低山であるが、直登で険しいヵ所もあるので、山頂までの所要時間は1時間30分である。 |
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