チルドレンのお部屋 −その5−

 

 

アスカ「それにしても危ない奴だったわね……」

シンジ「あ、カヲル君のこと?」

アスカ「話には聞いていたけどあんなにすごいとは思わなかったわ。気をつけるのよシンジ」

シンジ「う、うん」(何をどう気をつけるんだろう?)

レイ 「…………」

アスカ「ファースト? 何やってるの?」

レイ 「……お茶をたててるの」 シャカシャカシャカ

シンジ「綾波って茶道の心得があったの?」

レイ 「……本を読んだの……はい」(茶碗を置く)

カヲル「ありがとう、リリス」

アスカ「あんたいつからいたのよ!?」

カヲル「最初からいたけど?」

シンジ「き、気がつかなかった……」

カヲル「ATフィールドを張っていたからね。うん? どうしたんだいリリス?」

レイ 「……私はリリスじゃないわ」(微動だにせず答えるレイ)

カヲル「ああそうだったね、これは失敬」(お茶をいただくカヲル)

アスカ「……なんだか寒気がするわね」

カヲル「うーん、やっぱりお茶はいいね。リリンの生み出した文化の極みだ」

アスカ「あんた何でもかんでもそう言ってない!?」

カヲル「そうかなシンジ君?」

シンジ「う、うん。たぶん言ってると思う」

アスカ「まあ今回に限っては、あってるかもしれないけど……ちょっとどうしたのよ?」

突如倒れて意識を失うカヲル。

シンジ「カ、カヲル君!?」

レイ 「……大丈夫よ碇くん。赤木博士にもらった薬を盛っただけだから」

シンジ(あ、綾波って……)

アスカ(ファ、ファーストって……)

   

つづく

 

 

 

予告

 

ヒト、それは18番目の使徒

全ての使徒を倒し生にしがみつくリリン

渚カヲルはヒトに何を見たのか?

高校生活をはじめた人間としてのカヲル

彼の出現はいくつもの謎を人々に与えていく

それは彼の意志なのか

それともヒトの意志なのか

マナはそんなカヲルに複雑な思いを覚えるのだった

 

次回、新世界エヴァンゲリオン

第六話 最後の使徒

みんなで見てね!

 

 

 

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