【新世界エヴァンゲリオン】

 

 

 

『極秘』と書かれたファイルを片手に向かい合ってコーヒーを飲む美女二人。

ミサト「ねぇリツコ」

リツコ「何ミサト?」

ミサト「この話って二次創作である以上読者の方も人物設定ぐらい知ってるでしょ?」

リツコ「そうね、だからこそオリジナルよりも書きやすいとも言えるわ。“葛城ミサト”と書けば誰もがビールを飲んだくれているお気楽三十女を……冗談よ」

ミサト「そう?」

拳銃を腰に戻すと座り直すミサト。

リツコ「……つまり詳しく書かなくても誰もがイメージできるということよ。弐号機は赤色とかね」

ミサト「ふんふん」

リツコ「でも、逆にこの作品独自の内容はその都度書かないとわからないわ。たとえばもう私は髪を染めていないでしょ?」

ミサト「あ、忘れてた」

リツコ「…………」

ミサト「じょ、冗談よ。さっきのお返し」

注射器を持った手を白衣のポケットに戻すリツコ。

リツコ「まぁいいわ……とにかく、そんな事はすぐに忘れてしまうでしょ? だからといって毎回毎回書いていたんじゃきりがないわ。そういう時にこういうこの話独自の設定集があれば救済措置になるでしょう?」

ミサト「なるほどね」

リツコ「もっともこういう物は話が先に行くに連れてどんどん更新されて行くべきものだけど」

ミサト「書きすぎるとネタバレになるってことね」

リツコ「そう。だから今回の公開も結構時間がかかったわけ」

ミサト「とかいって実は完結するまで公開されなかったりして」

リツコ「ありそうな話ね」

(作者注:無事に途中公開しましたが、その後の更新は行いませんでした)

ミサト「ま、いいじゃない。別にあたしたちが困るわけじゃなし……」

プシュー

マヤ「あ、先輩!」

リツコ「どうかしたのマヤ?」

マヤ「ええ、この設定のファイルなんですけど……」

リツコ「それがどうかした?」

マヤ「データがいくつか欠落してるんです。特に生年月日と年齢の欄が……ひっ!!」

注射器を持って立ち上がる上司と拳銃を構えてそれにならう上司の親友にマヤは思わず悲鳴をあげた。

ミサト「それ以上続けたらどうなるかわかっているわね?」

リツコ「マヤ、あなたは私の味方よね?」

マヤ「じ、自分の仕事はします! で、でも納得はできません!」

ミサト「……潔癖性は生きていくのにはつらいわよ」

リツコ「……汚れたと思ったときにそれがわかるわ」

 

 

 

【人物紹介(五十音順)】

 

 

 

主に新世界独自の設定を書いています。

外伝のみ登場のキャラは入っていません。

 

 

相田ケンスケ

 ある意味容貌に一番変化のない人物かも。日本人として平均的な体格だが、トウジ、シンジ、カヲルと長身連中に囲まれているため小さく見えがちである。

 相変わらずカメラをこよなく愛しているが、精神的にはかなり大人になったらしい。その意味この歳にしては結構いい男だろう。もっとも精神的にはるかに大人なシンジ、ついでカヲルがいるため出番が無くなったのが不幸と言えば不幸である。

 エヴァにも乗れないし、彼女も無く、別に誰かとくっつく予定もないが本人も今のところ気にしてないらしい。

 

 

青葉シゲル

 階級は一尉。いろんな場面に対処が効くためか有事の際にはオペレータ3人組の中で一番忙しいのだがとりあえず平和な今は割と気楽にやっている。

 音楽に打ち込める時間が出来たためそこそこ幸せらしい。

 相変わらずフリーの様だが独身貴族にでもなるつもりだろうか?

 

 

赤木リツコ

 戸籍上は碇リツコ。ネルフ本部技術局総責任者。一佐待遇。

 本作中、ある意味アスカに次いで幸せ者な女性である。結局ミサトより先に嫁ぎ、可愛い娘と頼りになる息子を手に入れた。

 今は子育てがあるためネルフへの出勤は一週間の半分ほどである。

 髪はもう染めていない。もちろん煙草もやめた。 家事もそつなくこなし料理も出来る。

 相変わらず怪しい発明をしていなければ立派な良妻賢母だろう。

 碇(ゲンドウ)宅の真の実力者。

 

 

綾波レイ

 リリスの魂。消滅して世界を癒しているはずなのだが、ちゃっかりアスカの夢に登場。

 あまりあれこれ書くとネタばれになるので避けるが、書いている作者自身も詳細な設定は不明、もとい未定にしてある。不思議なことはいいことだ。

 

 

碇ゲンドウ

 碇外ン道と呼ばれることも多々あるがそんなものは何処吹く風と相も変わらず平気な顔で総司令をやっている。

 リツコと結婚したものの結婚前と違い頭が上がらないようだ。

 レイという娘もできシンジとも和解し、うって変わって親馬鹿ぶりを発揮しているが、周囲も笑ってそれを見逃す辺り心の補完がうまくいっている証拠かも知れない。

 ちなみにシンジが家に泊まるときには何があっても家にいるらしい。

 

 

碇シンジ

 文句なしに主人公(のはず)。サードインパクトとそれに続く2年間(……なのかどうかは秘密)の体験で精神的に大きく成長した。ゲンドウとも和解しアスカとも恋人になり最近はたいした悩みもない幸せな日々を送っている。もっとも悩むことが少なくなったせいか主人公にしては心情描写が少ない。その分アスカの方は多いのでそれなりにバランスはとれているのかもしれないが。

 心理学にも通じているはずなのだが相変わらずどこか抜けていてお人好しである。それでいて美男子なものだから女性にもてまくる。本人が気付かないのが難点だ。加持と2年間一緒に行動したせいか生来のものか、無意識に放つ言葉が女性陣(特にアスカ)を日々撃沈し続けている。

 各分野に置いて一流の能力を持っている。まだ超一流ではない所がミソである。総司令という立場を目指す以上、作戦能力や技術知識はそれぞれ分担すればいいと思って無理はしていない。トップは人を使ってなんぼ、である。ただ、アスカ達のガードを行う以上身体の方は鍛え上げている。加持にはまだ及ばないがこれに関しては十分に超一流だろう。

 今のところはとりあえずエヴァンゲリオン七号機操縦者である。

 

 

碇レイ

 綾波レイの人間としての魂の転生した姿……ということになっている。

 生年月日はサードインパクトと同年月日。

 アルビノではない。将来はユイそっくりの美人になるであろう。

 もっぱら兄に一番懐いているようだ。

 本編では子供のままで終わるが成長後は元気で活動的な娘になる予定。

 外伝、続編(未定)乞うご期待。 (……と書いてどうなったかは外伝を読んだみなさんご存じの通りである)

 

 

伊吹マヤ

 階級は一尉。

 リツコが子育てをしているため代わりに技術部を取り仕切らねばならず大忙しである。

 それだけでも大変なのにアスカ達のクラスの副担任、ミサトの後始末、化学の教師等々、作品中もっとも忙しい女性といっても過言ではないかも知れない。それでも割と本人は幸せらしい。

 リツコとゲンドウの結婚はショックだったようだが今は立ち直っている。

 そんなわけで彼氏いません。

 

 

加持リョウジ

 しっかり生きていて今は特殊監査部をとりしきっている。

 シンジの教育を終えミサトにプロポーズした。彼が後悔しているか否かは神のみぞ知る、である。

 立場上、動き回りにくくなったためジョニーやジャネット達に代わりに動いてもらっている。

 最近は葛城家を訪問することも多い。

 階級は三佐。

 

 

葛城ミサト

 ご存じ特務機関ネルフ作戦部長。いろいろあって階級は一佐に昇進。作者の個人的見解ではエヴァのもう一人の主人公とも呼べる存在で作者にひいきされがちなのだが本作においてはそこまでの域には達していないようだ。

 家事能力皆無だったが苦労の甲斐あり最低限のレベルを会得。それでも料理の腕は依然殺人的である。

 アスカ達パイロットの高校で英語教師(なぜ英語にしたのかは作者も未だにわからない)とアスカ達のクラスの担任をやっている。生徒の評判は最高である。

 10年越しの仲に決着をつけ加持と婚約。

 

 

霧島マナ

 戦自出身。

 アスカと親友であり双璧をなす程の気の強さを誇っている。

 はっきり言って一度しか鋼鉄のガールフレンドをやっていない作者が書いているため(ちなみにそれでマナのエンディングにたどり着いたため満足した)設定がいまひとつはっきりしない。今は意図的にアスカと性格が似ている。

 どうにかこうにかネルフに移籍し技術者として見習い中。

 アスカとシンジの仲を認めるとは言ったが全然諦めていないようだ。とりあえずはアスカを冷やかしすことで心のバランスをとっているらしい。

 

 

ジュリアン・アンダーソン

 本作品のオリジナルキャラ。愛称はジョニー。エヴァ特有の名前縛りは本作においては無視。

 珍しく純粋外国人キャラクター。黒人で筋肉隆々の巨漢である。

 加持が集めたシンジの教官達の一人。加持の知り合いだけあって陽気な人物。

 今は加持の下で、動き回れなくなった加持の代わりに工作活動に勤しんでいる。

 階級は一尉。

 

 

ジャネット・コリン

 本作品のオリジナルキャラ。金髪の美女。しかし昨今、アニメ他の登場人物は美女、美少女ばかり、更に本作には挿絵もないのであまり意味がないのかも。

 ジョニーと同じくシンジの教官達の一人でミサト並に陽気な女性である。

 本作品中の美女はキレると怖いという統計結果があり彼女も例外ではないらしい。

 階級は二尉。

 

 

鈴原トウジ

 ジャージをあまり着ることのなくなったジャージ男。

 本文中にはまず出てこないが180cmを越える筋肉質の身体に成長した。『喧嘩』は強いはずだが、『殺し合い』に強い面々がいる以上さすがに出番はないらしい。

 思うところありフォースチルドレンとして再登録。エヴァンゲリオン六号機操縦者に。あれこれ考えずに勘で適当にやっているのがよいのかパイロットとしてそれなりにやっている。

 一応、ヒカリと付き合っているらしい。ヒカリの弁当が学校に来る幸せとのことだ。

 現在、妹の名前を考案中。結果は後ほど。

 

 

惣流アスカラングレー

 本作品においてヒロインの座を獲得しているおそらく本作品中もっとも幸せ者。最強の恋敵ともタッグを組んだため、もはや向かうところ敵なしである。一応、無駄なあがきをもう一度しておくと、作者は別にLAS派でもないし、本作もそういう意図で書いた物ではない。……まぁ結果オーライということで。

 落ち込まなくなったシンジの代わりに心情描写は増え、シンジが無意識に放つ各種精神攻撃、ミサトの卓越した冷やかしの前に年中全身を真っ赤にしている。さぞかし血行もいいことだろう。

 炊事、洗濯、料理と家事ならなんでもござれとなりもはや家でシンジのする事はほとんどない。葛城家の厨房もようやく女性が仕切るものとなったようだ。新婚気分を楽しんでいるようだが実際に彼女の名字が碇に変わるのも時間の問題だろう。

 現在、エヴァンゲリオン五号機操縦者。

 予想通り長身で日本人離れしたプロポーションの持ち主となった。ネルフの独身男性諸氏にはそのプラグスーツ姿はさぞかし目の毒だろう。

ところでこれまたなぜか最初に赤い髪と書いてしまった。無論、アスカの髪の色が何色かはみなさんご存じの通りである。別に作者がアスカを思い浮かべるとアスカは赤い髪をしている、とかいった事もないのだがなぜだろう? まぁ絵が出るわけではないのでいいのだが、これまた不思議。書いてしまったのはしょうがないのでひとまずそれで通している。一から改訂することでもあれば訂正するかどうか検討しよう。

 

 

渚カヲル

 元第十七使徒。あるいはそのクローン。碇レイと同じくアルビノではない。身長はトウジに及ばずシンジよりわずかに低い。パイロットとしてやっていく最低限の筋肉はついているが細身である。

 極度の方向音痴と怪しげな言動を別にすれば普通の人間である……はずだが悟ったようなことを言ったり、レイと会っていたり、道に迷ったりとかなりのくせ者である。

 自分が人間であるという自覚にややかけるようだが、本人は別にどちらでも構わないらしい。

 シンジを好きと公言してはばからないが別にBLの人ではない。作者はそっち方面は駄目なので期待している方ごめんなさい。

 こんなお隣さんができたマナは不幸か?

 

 

日向マコト

 ひとまず階級は一尉に昇進。

 ミサトが教師をしているためもっぱら作戦部を仕切っているのだが使徒が攻めてくるわけでもないので気楽にやっているらしい。

 ミサトが婚約したため傷心中。条件も顔もそう悪くないしそのうち彼女もできるさ。

 

 

冬月コウゾウ

 相も変わらぬネルフ副司令。

 そろそろ引退を考えているので後任が出来れば隠居することとなるだろう。

 ゲンドウが昔ほど無茶をしなくなったので心労は減ったようだ。

 レイやシンジの顔を見るのが楽しみと思う様になって歳をとったなと自覚しつつある。

 

 

ペンペン

 人物か…? 相も変わらぬ葛城家の同居人(?)

 そういえばペンギンの寿命ってどのくらいなんだろうか? 温泉ペンギンだし…

 ひそかに作者が台詞(鳴き声)について悩んでいる愛すべきキャラである。

 

 

洞木ヒカリ

 綺麗な日本美人へと進行中、めでたく美少女の仲間入りをした少女。そばかすもほとんどなくなった。これまたほとんど出てこないが髪は背中に流して首の後ろでひとまとめにリボンでしばっている。

 晴れてトウジと交際中。鈍感な彼氏ではあるのだが今の所不満はないらしい。

 相変わらずクラス委員をやっているため委員長と呼ばれている。問題児と問題担任を抱えて大変かも?

 

 

山岸マユミ

 サターン版をやったことのない作者に書かれているため(一応友人がプレイしているのを見ていたらしいが)性格的にまとまりに欠ける可哀想な少女。ところでサターンと言って何の事か分からない人の方が多くなったのではないかと思う今日この頃。それはさておいて基本的にはおとなしく礼儀正しいのだが時々怪しい言動をする。おそらく、いや間違いなく周囲の影響だろう。

 特にシンジが好きとかいうわけでもないらしく今は気ままな独り身である。

 

 

                  

 

 

 

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