KUMA'S iMPRESSIONS
FUJIFILM FinePix700

実機画像

更新情報


始めに

メガピクセル機の中でも、1,2を争う高画質、ワイシャツの胸ポケットにも入る超小型ボディ、長持ちするバッテリー、所有欲をくすぐるアルミ合金製の外観などで、FinePix700は発売以来爆発的に売れているようです。私はといえば、発売と同時にすぐ飛びつくといういつものパターンが諸般の事情でできずに(素直にお金が無かったと言えってば!)、模様眺めを決め込んでいました。常用しているオリンパスのC-820Lに満足していたということもあります。そうこうするうちに、WEB上にもユーザーによるサンプル画像が多数掲載されるようになり、その解像度の高さとノイズの少ない自然な発色の画像にすっかり魅せられてしまいました。こうなると、もう止まりませんでした(笑)。

さて、今回のインプレッションですが、画質に関しては既にプロやアマを含め多数のユーザーによる実写レポートがWEB上で公開されているので、素人の私がエラそうに論じるのは控えめに(笑)しておきます。あまり取り上げられていない細かい部分の使い勝手や、Macintoshでの使用について、また「C-820Lとの比較」といった感じで書こうと思います、C-820L等の一世代前の80万画素クラスのユーザーは買い換えるかどうかの参考に、また、4万円弱で叩き売られている処分品のC-820Lを買っていいのかどうか迷っている方の参考になれば幸いです。
(なお、C-820Lはモデルチェンジして新製品のC-840Lとなっており、外観はそっくりですが中身はほとんど別物といっていいほど進化していますので誤解の無きよう)


値段は

購入日は98年4月29日、購入場所は大阪日本橋です。本体はもっと安い店もあったのですが、外箱に記載されているシリアルナンバーが古く、制御ソフトのバグ有りバージョン(後述)の可能性が高かったので、当日に入荷したところだという最新ロットを売っていたJ&Pで買いました。

品名
定価
買値(税抜)
購入店
本体(FinePix700)
99,800
78,800
J&Pテクノランド
8MBスマートメディア(MG-8S)
8,800
7,000
ソフトケース(SC-FX7)
3,000
2,580
ソフマップ
Mac用I/Fセット(IF-CL/M3)
7,000
5,600
T−ZONE
急速バッテリーチャージャー(BC-100)
6,800
5,580


バッテリー充電器について

本体標準付属のACアダプタでバッテリーを本体に入れたまま充電できる(充電時間7時間)ので、通常はバッテリーチャージャーを別途購入する必要はありません。私の場合、海外での使用を考慮する必要があったため、電源電圧240Vまで対応している急速バッテリーチャージャーのBC-100を別途購入しました。この充電器を使用する場合は、バッテリーを本体から取り出して充電器にセットする必要があるため、充電中にFinePix700本体の内蔵カレンダー時計はリセットされてしまいます(バッテリーを外して5分以上放置するとリセットされる)。もう一本予備のバッテリーがあれば問題ないのですが...。なお、急速充電器は2時間30分で充電できるので、緊急時に重宝しそうです。

Click HereACアダプタは小型・軽量化されており、C-820LのACアダプタの半分の大きさです。電源プラグ部は折り畳むことができるので携帯時もかさばりません。こういった細かい配慮がうれしいですね。急速充電器も大きさの割には軽量で、同様に電源プラグ折り畳み可能です。海外旅行等で電源電圧の違う地域に行く場合は、これ一つで済むので、変圧トランス(重たいですね)とACアダプタの組み合わせよりもスマートだと思います。


別売専用ソフトケースについて

Click HereFinePix700にはキャリングケースといったものは付属していません。本体の保護のために別売の専用ソフトケースを別途購入しました。この専用ケースが日本橋では本体よりも品薄で、何軒も廻ってやっと手に入れました。せっかく苦労して手に入れたケースですが、ちょっと予想していたものと違いました。材質と言い、構造と言い、まるでランドセルだなこりゃ(笑)。本皮製のしっかりした造りなのはいいのですが、結構デカいのです。ケースに入れた状態では、C-820Lとあまり大きさに差がありません(右写真参照)。これでは、胸ポケットに入らなくなるのはもちろんのこと、上着のポケットに入れても邪魔になりそうです。ソフトケースの背面はベルトを通せるようになっているので、ズボンのベルトに通して腰に付けるか(これって結構邪魔になる)、カバンに入れて持ち歩く際の保護ケースとして使うということになりそうです。これでは、せっかくのFinePix700の携帯性の良さがスポイルされてしまうので、布製の袋を製作する予定です。

('98.5.20追記) とりあえず、布製のものを試作しました。製作記はこちら

('98.5.26追記) 布製の改良版をつくってみました。


Macintosh用インターフェースセットについて

PC-AT互換機がメインのユーザーなら、手軽で比較的高速なFlashPathがありますし、ノートユーザーなら、PCカードアダプター経由で転送できますが、デスクトップMacがメインのユーザーには選択肢はこれしかありません。ケーブルと転送ソフトがセットになっています。転送ソフトはMacintosh/Windowsのハイブリッド版のCD-ROMが付属していたので、ケーブルさえなんとかすればMacとWinの両方で使えます。Mac用のケーブルはFinePix700側がピンジャック、Mac側が普通のシリアル8ピンのタイプです。この形態はC-820L用のケーブルと同じなのですが、テスターで調べてみたところケーブル内部の配線は異なっていましたので流用は不可です。


初期ロット品のバグについて

大丸氏のホームページ(http://www.remus.dti.ne.jp/~daimaru/index.html)で制御ソフトのバグに関する詳細が報告されています。このホームページのおかげで、バク入りをつかまずに済みました。ちなみに私のシリアルナンバーは8209xxxでした。液晶のドット落ちやケースの歪みもなく、「当たり」だと喜んでいたのですが、ビューファインダー内部に黒い糸くず状のものが入っているのを発見しました。ただし、実際に目を近づけるとぼやけて見えなくなるので実用上は影響ありません。下手に初期不良交換して液晶のドット落ち品が帰ってきたりしたら悲しいので、そのままにしておくことにしました。


外観と操作性

FinePix700は評判通りの高級感で、安っぽく見えるC-820Lを圧倒しています。定価10万円近いんだもの、これぐらいやってくれないとね...。縦型のボディは以前所有していたCanon PowerShot350が同じ縦型で不自然な持ち方を要求されたこともあって、抵抗があったのですが、FinePix700は自然に構えてもレンズなどを指でふさいだりすることなく、よく考えられたデザインであることがわかります。構え易さで言えば、C-820Lも普通のコンパクトカメラ感覚なのでこちらの方が誰でも安定して持つことができたのですが、レンズが極端に端に寄っているため、ついうっかりレンズを指でふさいでしまうことがありました。

スイッチの操作性も良好で、液晶画面のメニュー表示も日本語でわかりやすいです。シャッターボタンは半押しでピントと露出が固定されて、さらに押し込むと撮影されるというお馴染みのものです。半押しが誰でも簡単に出来る反面、最後の一押しに結構力がいるので手ブレに注意する必要があります。ピント合焦完了や手ブレ警告等を表すファインダー横のランプ(緑、橙色、赤の3色表示)は見やすいのですが、あの橙色はなんとかなりませんかね。上半分が黄色で下半分が橙色という、まだら模様になってます。LEDの原理上仕方ないのかもしれませんが、もう少しうまく処理してほしかったです。


遅い起動時間

雑誌やWEB上で一番短所として指摘されているが、この起動時間の長さじゃないでしょうか?電源を入れてから撮影可能になるまでの待ち時間のことです。ここはC-820Lが断然有利ですね。まぁ我慢できないほどでもないのですが、それよりも「起動完了したことをピッ!とでも音で教えて欲しい」ですね。電源ON時にピポパピと意味のない音を鳴らすよりよっぽど役に立つと思うのに...。なお、起動時には液晶画面にFUJIFILMのロゴが表示されますが、このロゴを表示しない設定にしておいたほうが起動時間は2秒以上も短縮されます。ロゴを出ないように設定するには「表示」ボタンを押したまま電源を入れます(再度同じことをすると元にもどります)。起動時間の実測値をまとめておきます。

起動時間の比較
FinePix700
C-820L
起動ロゴON
起動ロゴOFF
電源OFFで長時間放置後
11.6秒
9.3秒
4.5秒
断続使用時
8.6秒
6.3秒
1.5秒


比較的高速な記録・再生

1280×1024ドットのNormalモードで撮影した場合の記録時間は約5秒ほどで、結構高速です。C-820Lは8秒ほどかかっていたので、画素数が増えてこの速度なら許せます。また、撮影した画像を液晶画面で再生する場合の1画面あたりの表示速度も3秒程度で、C-820Lの9秒に対して差をつけています。ただし何れの機種も表示が完全に完了するまで割り込み操作を受け付けないので、何枚か先の画像を飛ばして見たい場合にイライラします。表示途中でも送りボタンを押したら次の画像に移って、さらにポンポンとボタンを押すと押した回数分だけ手前(または先)の画像に一気にジャンプするような仕様になればいいのになと思います。なお、FinePix700では再生中に「表示」キーを2回押すことによって画面を縦横に3分割して、合計9画面のマルチ画面モードに移行することができ、記録した画像のサムネイルを9つまで同時に表示可能となります。カーソルボタンで目的の画像を選んで再度「表示」キーを2回押せば、全画面で表示されます。この機能を使えば、比較的高速に目的の画像へアクセスすることが可能です。

あと、再生時に画像の任意の箇所を最大4倍までズームして確認することができ、ピントがあっていたかどうかの細かい確認が行えるのも便利ですね。


シリアルケーブルでのマックへの転送速度は遅い!

1280×1024ドットのノーマルクオリティの画像(約320kバイト)1枚をMacに転送するのに、1分4秒程度かかりました。8MBのスマートメディア一杯に撮った場合(22枚撮影可能)は全ての画像を転送するのに23分も待たされる計算です。これは遅いですね。もちろん転送中はパソコン上で他の作業は一切できません。C-820Lの時は1024×768ドットの画像(約150kバイト)1枚あたり18秒程度でした。画像のファイルサイズが違うのでこのままでは一概に比較できないので、実効転送レートを概算してみるとC-820Lは71Kbpsなのに対して、FinePix700は40Kbps程度しか出ていません。PowerMac8500/120のシリアルポートの最大転送速度は230Kbpsなのに、これではあんまりです。転送ソフトの通信速度設定をAUTOから230400bps,115200bpsと変えて試しましたが効果はありませんでした。いくら57600bps以上に設定しても、実際は57600bpsで通信が行われるようです。さらに、57600bpsでも転送中に通信エラーが起きたことが一度あり、安定性を求めるならさらに通信速度を落とさなくてはなりません。なお、複数の画像を一括転送中に通信エラーが起きると、たとえ最後の1枚でエラーになったとしても、それまでの全ての転送が無効になります。最悪の場合20分近く待った挙げ句、エラーで結果的に何も転送されないという事態も考えられます(あんまりだ〜)。かといって、マック用のSCSI接続PCカードリーダーは高価だし、スマートメディアは直接セットできない(PCカードアダプタ経由)ので面倒だしなぁ。画像1枚あたり10数秒で転送できるFlashPathがMacintoshにも対応するのはいつのことなのでしょうか?首を長くして待ってます。

あと個人的に期待しているのはUSB接続のスマートメディア専用ドライブです。当然PC-AT互換機用ですが、1MB/Sの転送速度で、1万円前後と低価格、PCカードアダプタを介さず直接スマートメディアを挿入できるなど魅力的なスペックです。USB接続なのでISAカードやプリンタポートを使った物よりずっとスマートに接続できますよね。マックでも今度出るiMacはUSBポートが標準だそうで、これでマックにもこういったUSB関連機器が普及すればいいにのになと思います。

注)私のMacはCPUを載せかえてBUSクロックをアップするなど、標準状態ではありません。それが原因で上記のような遅い転送速度になっていることも考えられます。「私のマックではもっと速いぞ」という方がおられましたら、メールを頂ければ幸いです。

('98.6.7追記) それにつけても、使えば使うほどシリアル転送の遅さが苦痛です。MacintoshではなくPC-AT互換機なら相性がいいかもしれないと思い、試すために転送ケーブルを自作しました。製作にあたって、Macintosh用のケーブルの配線を参考にしようと思ってテスターであたったのですが、イマイチ意味不明の部分があって、結局OLYMPUSのC-820L用シリアルケーブルの配線を参考にして(一組の配線が入れ替わってるだけ)作りました。これでちゃんと動作したのでたぶん正解なのでしょう(笑)。配線図はこちらです。転送ソフトはMacintosh用I/FセットのハイブリッドCD-ROM内のWindows用ユーティリティーをそのまま使いました。肝心のWindows上(OSR2.1@PentiumII 300MHz,440FX,64MB)での転送速度ですが、全くかわりません(爆)。Macintosh同様1枚あたり1分強かかりました。あ〜がっかり。

('98.6.29追記) ついにFlashPathがMacintoshにも対応するようです!OLYMPUSより発表がありました。ハードウェアはそのままで、既存ユーザーはドライバをWEBからダウンロードできるようになるようです。16MB超メディアにも併せて対応するみたいですね。なおMacintosh版ドライバでは読み込みのみのサポートで書き込みはできないようですが実用上差し支えないでしょう。え?私ですか?買いません(爆)。なんかFlashPathって私の嫌いなボタン電池(いざというときに入手しずらい,廃棄に気を使う,割高などなど)を2コも使うんですよね。しかもその電池があんまり長持ちしないとか聞いたので、ちょっと購買意欲が薄れてしまいました。USB接続のスマートメディアドライブが発売されたら、とりあえずWindowsマシンで使用。そして、Macintosh用のUSB I/Fカードの発売(海外では、ぼちぼち発表されてますね)を待つという方針です。
 それから、同時に低価格16MBスマートメディアも発表されてますね。定価9,800とは安い!ライバルメーカーなのに、対応機種にFinePix700と書いてあるところがなんだかすごいぞ。

('98.7.17追記) FUJIFILMからも同社のFlashPath(FD-A1)用のMacintoshドライバが公開されました。こちらも読み込み専用とのこと、たぶんOLYMPUSと同じ物なんでしょうね。

なお、OLYMPUSのQ&AページではFlashPathに関する様々な疑問に答えてくれています。ここに掲載されているFlashPathの転送速度の実測値を見る限り、Macintoshでの転送速度はWindowsマシンの3倍も遅いようです。ここのデータを元に計算すると、FinePix700のNormalモードの画像(約325KB)1枚あたり36秒かかることになります。8MBスマートメディア一杯(22枚撮影可能)に撮影した場合、全ての画像を転送するのに13分もかかる計算になります。シリアル転送の23分に比べれば速いと言えるかもしれないけど、シリアル転送が遅すぎるのであって、13分もかかるんじゃぁあまりメリットを感じないですね。さらに、このQ&Aページで公開されているFlashPath電池の寿命は3時間とのことなので、Macintoshでは満杯の8MBメディアから13回ほど転送しただけで、電池が無くなってしまうことになります。16MBメディアが登場したこのご時世に、これでは使えない(笑)。


Macintosh用転送ソフトの使い勝手

別売のMacintosh用インターフェースセットには、転送と簡易レタッチ機能を備えたPICTURE SHUTTLEと、Photoshopなどのアプリケーションから直接利用できるTWAINドライバが付属しています。

PICTURE SHUTTLEでは、サムネイル表示されたプレビュー画像を選択して(複数選択可)そのままデスクトップや好きなフォルダにドラッグ&ドロップすれば画像データを転送・保存できるので非常に操作が簡単です。また、サムネイル画像を選択して「開く」ボタンを押せば画像を表示して、簡易レタッチ機能が使えます。トリミング、縮小・拡大、シャープネス、ぼかし、赤目補正、カラーバランス、コントラスト・明るさ、色合いなどのレタッチが可能で、印刷もできます。また、カメラ側にたくさんの画像がある場合、時間のかかるサムネイル表示を途中でキャンセルすることができ、任意の部分だけ指定してサムネイルを表示できるのは大変便利です。

Photoshopなどから利用するTWAINドライバも転送に関する操作は似たようなものですが、決定的な違いは、複数の画像の連続取り込みができる対応アプリケーションが限定されるということです。現段階で連続取り込みをサポートしているのはFUJIFILM PhotoBASE Ver1.0日本語版(非売品)だけのようです。もちろんPhotoshopもダメです。Photoshopの場合、「TWAIN取り込みを選択→サムネイル表示を待つ(キャンセル可)→サムネイル画像から一つだけ選択→Photoshopに取り込まれる」という一連のサイクルを取り込みたい画像の数だけ繰り返すことになります。こんなのやってられませんね。PhotoshopユーザーはPICTURE SHUTTLEで一括保存しておいて、Photoshopで編集するという使い方をするほうが効率的だと思います。


リサイズ機能のアルゴリズムはイマイチ?

FinePix700では一旦1280×1024ドットモードで撮影した画像を、後から640×480ドットにリサイズすることができます。外出先でメモリカードの容量の余裕がなくなった場合に、先に撮影した画像を縮小して撮影可能枚数を稼ぐといった使い道が考えられます。

このリサイズ機能についてですが、画像縮小のアルゴリズムがあまり良くないようで、実際に試してみると画像によって強烈なモアレ(干渉縞)が発生してしまいます。下のサンプルはFinePix700でリサイズしたものと、Photoshopのバイキュービック法でリサイズしたものの比較です。

FinePix700のリサイズ機能使用後
640×480ドット(93Kb)

Photoshopバイキュービック法で縮小後
640×480ドット(97Kb)
FinePix700でリサイズしたものは手前の倉庫の屋根に派手にモアレが発生し、すぐ右横の駐車場の白線も乱れています。この症状はPhotoshopでニヤレストネイバー法(高速だが画質は劣る)でリサイズした場合とそっくりなので、たぶんFinePix700はこのアルゴリズムを用いているのではないでしょうか?いずれにせよ、このリサイズ機能は緊急時以外は使わない方が賢明かもしれません。

ここまで書いて、ふと思ったのですが、FinePix700の640×480撮影モードってのは、一旦1280×1024で取得した画像を縮小して記録している(だから高画質なのだ。な〜んて書いてあった)とどこかで読んだ記憶があるけど、もしそうだすると、どうせ縮小アルゴリズムなんて同一だろうから、最初から640×480モードで撮ってもこうなっちゃうんだろうか?それならば、640×480で使用する画像も画質を重視するならば1280×1024モードで記録して帰ってPhotoshopで縮小したほうがいいということになります。そのあたりはまた後日検証してみたいと思います。


マクロ撮影について

TipsFinePix700のマクロモードでの最小撮影距離は9cmで、名刺サイズの撮影が可能です。20cmまでしか寄れずB5用紙サイズが限界のC-820Lとは比較になりませんね。

ここでTipsをひとつ(大したことありませんが)最小撮影距離が9cmといっても定規を持ち歩いているわけではないので、だいたいの目分量と、液晶のプレビュー画面でのピントを見て判断することになります。限界まで寄りたいと思う場合、液晶のプレビュー画面ではピントの可否がわかりづらいです。そこでハンドストラップに白いテープを巻くなどして印を付けておきましょう(右図参照)。これで限界まで簡単に寄ることができます。


ファインダーの誤差について

ファインダーで見た範囲よりも、実際に記録される画像は20%ほど大きい範囲が写ってしまいます。対象物が画面一杯に写るように精いっぱい寄って写したつもりなのに、廻りの余計な物がいっぱい写り込んでしまうという失敗を何度もやってしまいました。C-820Lも同様の症状がありましたが、FinePix700はさらにひどいです。ちょっと慣れが必要ですね。


バッテリーの持続時間について

買った当日に充電して以来、6〜70枚は撮ったと思うのですが、まだ使えてます(Macへ転送中はACアダプタを接続しています)今回は正確な枚数を記憶していなかったので、また改めて報告したいと思います。


マルチREC(連続撮影)機能について

いわゆる連写機能ですね。2秒間に16コマ撮影するHIGHモードと、4秒間に16コマ撮影するLOWモードがあります。画像は1枚の画面を縦横4分割、計16分割した領域に左上から右下に向かって順番に記録されます。記録モードを1280×1024に設定している場合1コマあたり320×240サイズで記録できそうなものですが、画像のまわりに大きく黒いフチ取りがつくので、実際の1コマあたりのサイズは288×216と中途半端なサイズになります。同様に640×480モードに設定している場合は1コマあたり144×108となります。それぞれのモードでの撮影例を以下に示します。

HIGHモード(82KB)
640×480dot・16コマ/2秒
LOWモード(84KB)
640×480dot・16コマ/4秒
HIGHモード(311KB)
1280×1024dot・16コマ/4秒

ふ〜ん、それで?という感じですよね(笑)このままでは見た目に寂しいので144×108のものはGifアニメに、288×216のものは画質の劣化を最小限に抑えるためにQuickTimeムービーにしてみました。

Gifアニメ(135KB)
144×108dot・16コマ/2秒
Gifアニメ(149KB)
144×108dot・16コマ/4秒
QuickTimeムービー(390KB)
QuickTimeが必要です
288×216dot ・16コマ/4秒

だからナニ?などと言わないように(笑)
Gifアニメ化に際しては、Photoshopで順番に1コマ分ずつ切り取っては、GifBuilderにペーストするという地道な作業を16回繰り返しました。切り取る際はあらかじめPhotoshopのガイドを一度設定しておけば、次回からは選択範囲がガイドにスナップ(吸着)してくれるので選択範囲の細かい位置合わせに神経を使う必要がなくなります。アクションで自動化するのも手ですね。でも、もっといいツールを見つけてしまいました。

それはJoachim Tesch氏作のフリーウェアGIFTILEです。MX-700(海外でのFinePix700の製品名)用のGIF分割ユーティリティです。Windows95/98/NT用とLinux用があり、そのうちのWindows用をダウンロードして使ってみました。まず、FinePixのマルチRECモードで撮影した画像を他のグラフィックツールを用いてGif形式にコンバートしておきます(ただしGifインターレース形式にしてはいけない)。あとはそのGifファイルをGIFTILEにドラッグ&ドロップするだけです(またはコマンドラインで打ち込む)。すると、ダダダダ〜ッっと元画像のファイル名の末尾に連番をつけて1コマづつきちんと分割されたGifが出力されます。出来上がった連番GifをGifアニメツールに読み込ませれば簡単にGifアニメの完成です。

失敗例(抜粋)
640×480dot・39KB
なお、これらの連写サンプルを最初に撮りに行った際、手違いで640×480モードしか撮影できなかったので、後日1280×1024モードで撮りに行ってきました。どうせならポケモンジェット(笑)を撮ろうとポケモンジェットの着陸時刻の朝8:45頃に間に合うようにでかけたのですが、家に帰って画像を確認すると全部失敗してました。

撮影ポイントは前回と同じだったのですが、時間帯が朝で逆光ぎみだったからでしょうか?画像は全て紫がかっており、強い光の部分はスミア(画面垂直に白い筋)が発生してます。連写モードではメカシャッターはずっと開放状態なのでこうなってしまうのは仕方ないのでしょうか。なにはともあれ、連写モードでは撮影条件に気をつかわないといけないようです。

ところで、このマルチREC機能、イマイチ使い道が思い浮かばないのですが...(自爆)

('99.2.26追記)多くのデジカメに対応した、Paul Law氏作のフリーの連写画像ユーティリティーAnimater-9(http://members.xoom.com/animator9/)を使ってみました(スクリーンショットGIF 44KB)。FinePix700の生成する16分割画像も読み込ませるだけで、即アニメーション表示できます。単に見るだけではなくアニメーションGIF、連番JPEG等もワンタッチで出力してくれます。さらに面白い機能として、16分割画像をそのまま加工せずに、ブラウザと付属のJAVAアプレットによりブラウザ上でアニメーション表示をさせることもできます。アニメーションGIFでは256色以下に減色してしまうため画像の劣化が目立ちましたが、これならオリジナルそのままのクオリティーでアニメーションさせることができます。表示のためのHTMLも自動生成してくれるという気の利きようです。このJAVAアプレットによる表示ですが、うちのMac+Netscape4.5という環境でうまく動作しなかったのですが、IE4.5(Mac),IE4(Win),Netscape4.5(Win)では問題なく動くことを確認しました。手軽に動画が楽しめるので、是非一度試してみて下さいね。


スマートメディア不良体験

C-820L時代から、長らくスマートメディアを使ってきましたが、世間で言われるようなデータ消失のトラブルもなくウソのように安定していました。ところが、数ヶ月前に購入した16MBのスマートメディアでついに初めてデータの記録エラーを経験しました。FinePix700上で再生しようとすると、「Frame Error!」と表示されてしまいます。電源を切って、スマートメディアを何度か抜き差ししても改善しません。スマートメディアには30枚以上の画像が入っていましたが、幸いにも特に重要な画像はなかったので「えいやっ!」と初期化してしまいました。で、再度使い始めたのですが、またしても30枚ほど撮ったところで撮影した画像が再生できません。PCに転送した画像はグチャグチャです。

ここで気がついたのですが、再生モードにして「Frame Error!」と表示されても、コマ送りキーは機能して、正常に記録されたコマの表示はできるということです。正常なコマの部分の転送もできました。みなさんは、私のように慌てて全部初期化してしまわないように。

いろいろ試してみると、どうやらこのスマートメディアの後半の特定の領域で読み書きが正常に行えないようです。何度初期化しても確実にエラーが発生するので、製造元のアイ・オー・データのサポートに電話しましたが、つながりません。(旅行先で買ったため販売店に持ち込めないため)どこも同じようなものですが、営業時間中はずっと話し中で営業時間をすぎるとあっさりつながり、テープ音声にかわるというパターンです。単に混んでるだけで悪気はないのでしょうが、トラブってるときは、なんだか印象わるいですよね。作戦を変更してFAXでトライしてみると、あっさり送信できました。な〜んだ、最初からこうすればよかった。

夜に送信して、翌日の昼には返信FAXが届いてました。すばらしい!印象わるいなんていってごめんなさい。交換するので不良品を着払い宅急便で送るようにとの指示です。送って数日で代替品として新品が届き、今度は全領域エラーフリーです。

送り返した不良メディアは購入以来、容量の半分ぐらいしか使ったことがなく、後半の不良領域にアクセスすることが無かったため気がつかなかっただけで、たぶん最初からおかしかったのだと思います。みなさんも新しいスマートメディアを買ったら一度、容量いっぱいまで使い切って全領域で正常に記録ができるかどうかテストをしておきましょうね。


撮影サンプル

とりあえず撮影できた物から順に公開していきます。各サムネイル画像をクリックするとオリジナルサイズで表示します。あくまでも素人の撮影例と言うことで(^_^;)

●FinePix700 vs C-820L 画質対決

FinePix700とC-820Lの比較です。画像はデジカメから転送したままの状態で、Photoshop等でのレタッチは一切行っていません。


FinePix700
1280×1024ドット(320Kb)

C-820L
1024×768ドット(143Kb)
天候は薄曇りでしたが、AUTOモードで撮りました。全体に若干青みがかってますが、ノイズ感のないクリアな画質です。また、建物2Fの緑の植え込みの色や、一番奥に停車している観光バスの側面の青いペイントの色もちゃんと鮮やかに再現されてます。 建物の壁全体(特に下側の暗部)がノイズっぽくざらついてます。建物2Fの緑の植え込みは鮮やかな緑色だったのですが、くすんだ色になってしまいました。また、画面の一番奥の観光バスの側面の青いペイントが、色を失って黒っぽく見えます。また画面下、一番手前の木々もまるで枯れているかのようです。なお、画面左下の影は私の指です(またやってしまった)


FinePix700
1280×1024ドット(313Kb)

C-820L
1024×768ドット(138Kb)
屋内で、日中の窓からの光のみで撮影しました。見たまんまの色に非常に近い仕上がりです。原色系フィルタ採用CCDの面目躍如ですね。 色褪せた感じです。一世代前の補色系フィルタ採用のCCDはやっぱりこうなっちゃうんですね。Photoshopである程度の彩度補正は可能とはいえ限界もあります。
また、クリープの黄色いフタの部分が白飛びしちゃってますね。


FinePix700
1280×1024ドット(354Kb)

C-820L
1024×768ドット(167Kb)
無謀にも新聞の1面横全面が画面に収まるようにフレーミングして撮影しました。これだけ離れても何と本文の小さい字が読めるじゃないですか!画面全体にわたってピントも均一で、画面の隅の方にいっても、ボケていないのはさすがです。 同様に誌面いっぱいにフレーミングしましたが、ちょっと本文を読むには苦しいようです。

FinePix700撮影例

C-820Lいじめはこのへんにして(笑)サーバー容量にも限りがあるので、ここからはFinePix700の撮影例のみ掲載していきます。なるべく無加工の生データを載せたいのですが、Photoshopで縮小やトリミング、レベル補正などを行ってる場合もあります。(その場合は処理内容を明記します。また可能な限り別サーバーに生データも置くようにします)

B-767
800×500(87Kb)
 動くもの(笑)に挑戦。だからと言って、いきなり時速数百キロのジェット機を撮るか?頭上後方から一気に通過するので、構えてからシャッターが切れるまでタイムラグのあるFinePix700ではシャッターチャンスが難しいです。あらかじめ他の被写体に向けてAE/AFロックしてから待ち受けるのが良いようです。
 空は結構美しいですね。ヒストグラムを見てレベル補正をするともっとスカッとするのですが、あまりイジると皆さんの参考にならないと思い、あえてそのままにしておきました。なお、パソコンをフルカラーモードにしないと微妙なグラデーションが汚いまだら模様で見える場合があります。
 この場所は、夕日が画面左下方向に沈むので、夕焼けをバックにまた撮りに行きたいです。
 ここに掲載した画像は取得画像に対して、傾き修正→幅800ドットに縮小→高さ500ドットにトリミング→弱めのアンシャープマスク(40%,1.0Pix,1Lev)を施してあります。加工前の生画像を見たい人はこちら(318Kb)に置いてあります。
花
1280×1024(313Kb)
 そういえば、接写のサンプルがなかったよなぁ...。ということで皆さん接写と言えば花を撮っていらっしゃるので、柄にもなく、マネしました(笑)。花を愛でる心に欠けてるのでしょうか、私が撮ると単なる記録写真になってしまいますね(笑)
 赤い花ビラのエッジがちょっとギザギザしてますが、日経MAC誌6月号に載っていたNIKON COOLPIX900による赤いチューリップの輪郭のヒドいにじみよりは遥かにマシじゃないでしょうか?
 最初の接写サンプルということで、無加工の生データのみの掲載です。
B-747
800×600(68Kb)

B767
800×500(62Kb)
('98.6.9追加)お約束の夕焼けを撮りに行ってきました。当日はあいにくの薄曇りで、夕焼けも今一つパッとしません。またいつか真っ赤な夕焼けを撮りに行きたいです(好きやねぇ)。
 これだけ薄暗くなると手持ち撮影では手ブレが心配だったのですが全然問題なしですね(^^)。撮影は全てデイライト固定のオートモードで、ストロボ強制発光停止で行いました。画像はトリミング後、幅800ドットに縮小しアンシャープマスク(40%,1.0Pix,1Lev)を施してあります。色調等は全く触っていませんが、割と見たままの雰囲気に近いと思います。例によってオリジナル画像はそれぞれこちら(297Kb)にとこちら(303Kb)にしばらく置いておきます。
 また当日撮影した他のショット12枚(NG含む)を当分の間こちらにまとめて置いておきます。
神戸ルミナリエ1
1280×1024(364Kb)

神戸ルミナリエ2
1280×1024(356Kb)
('98.12.14追加)神戸ルミナリエに行ってきました。たいへんな人混みの中、押されながらも必死で立ち止まってシャッターを押しました。FinePix700はAUTOモードで、ストロボを強制発光禁止モードにしてあります。夜景といえども、これだけ電飾が明るいと手持ち撮影でもブレずに結構綺麗に撮れるもんですね。
今回は2枚とも無加工のオリジナル画像です。Photoshop等のガンマをいじれるツールをお持ちの方は、ダウンロードした画像の中間調のレベルを上げてみましょう。黒くつぶれて写ってないはずの無数の人混みが画面下に浮かび上がってきます。かなり暗い部分までしっかり階調が記録されているのには感心です。
箕面の紅葉
640×480(88Kb)

千歳空港
640×480(96Kb)
('98.12.14追加)VGAモードのサンプルです。もちろん無加工です。画質設定のクオリティーはNORMALで撮影しましたが、こういった細かい風景の場合ではJpeg圧縮時のブロックノイズが目立ちますね。VGAモードではクオリティーをFINEにして撮影したほうがよさそうです。


総評

まさに評判通りの性能を実感できます。とにかくこの小さなボディで、この高画質というのは信じられません。持ってるだけでこんなに嬉しくなる製品というのは久しぶりのような気がします。レンズキャップが無いとか、起動が遅いとかといった細かい不満点など帳消しにしてくれるぐらいの魅力があります。C-820Lはどちらかというと、メモがわりの実務・記録用といった感じで使ってきましたが、FinePix700は、いわゆる「写真」を撮りたくなる製品です。実際、フィルム的な絵が撮れるという評判ですしね。私のようなカメラ音痴にもポケットに入れて気軽に外へ出て、いろんなスナップ写真をとるという楽しみを与えてくれそうです。

メガピクセルカメラは他にもたくさんありますし、画質に関して言えばFinePix700を越えているカメラもあると思います(Nikon COOLPIX900とか)。ただ、WEB上の実写画像を見る限りにおいて圧倒的な差は見つけられません。一方、携帯性やバッテリーの寿命など、あらゆる面でのトータルバランスを考えるとFinePix700は他を圧倒しているように思えます。ん〜、今はFinePix700に完全に魅せられてしまったのでベタ褒めの評しか書けません(笑)。もう少し使って頭が冷えてきたら書き直しますね。実写サンプルも、もう少し増やすつもりです。

('99.2.26書き直し) 使い込んだら総評を書き直すって言いつつ10ヶ月もたって、とうとう230万画素の新製品FinePix2700が発表されちゃいました。あらら。起動時間最短2秒、電動レンズカバー装備、原色フィルター改善、オートホワイトバランス装備とFinePix700で指摘された部分を徹底的に洗い直してます。デザインも大きく変わらずに高級感を引き継いでさらに小さくなって定価もちょっぴり安くなってます。FinePix700以降、フジの出すデジカメはなぜかどれもプラスチックの安っぽい外装の大味なモデルばっかりだったので(ユーザーの人ごめんなさい)てっきりフジは方針をコスト重視路線に転換してたんだと思ってました。疑ってごめんなさい。

 話をFinePix700に戻しましょう。購入以来続々と他社からもメガピクセルモデルが登場しましたが、移り気な私もこの1年足らずの間FinePix700を買い換える気は起こりませんでした。どこに出かけるにしてもこれを持ち歩き、今まで買ったいろんな製品の中で一番愛着を感じていました。結局、操作性に関する細かい欠点なんて無視できるものです。

 唯一不満点をあげるとすれば、プリントアウト時の解像度不足です。これはFinePix700に限らず他の130万画素機にも言えることですが、観光地でのごく普通の記念撮影(背景に景色や建物をいれて、人物は全身写っているようなありがちなやつです)で撮ったものをプリントアウト(F-DIサービスまたはPM-770Cでのプリント)すると人物の顔(小指の爪大ぐらいの大きさ)がもう一つはっきりしないのです。この点は明らかに普通のフィルム式カメラよりも劣っていると感じました。それに加えてFinePixシリーズ特有の現象ですが、人物の顔つまり肌色が「のっぺり」とまるで絵の具で塗ったように写る時があったのも解像度不足感に輪をかけていたように思います。オプションの「美肌モード」のアルゴリズムが実はこっそり通常時も弱く処理されていて不自然になっているのかと疑ってるぐらいです。新FinePix2700でもアンドロイド(笑)みたいな肌色は健在ですね。

 カラープリンターを買ったばっかりに、こういった解像度不足を気にするようになったのですが、普通にPCのモニター上で鑑賞したり、WEB用に加工して使う分には十分すぎるクオリティーだと思います。特にFinePix700は階調が余裕を持って記録されているといった感じで、何も考えずオートで撮影しても露出に失敗してドカーンと白飛びしたり、ベッタリと黒く潰れるというような失敗ショットがほとんどなかったのが印象的でした。また露出に失敗したカットもパソコン上のレタッチで生き返るだけの根性(笑)をもって記録されているのがうれしいところです。下手なデジカメだと、レタッチしたとたんこっそり隠れていたノイズが盛大に目立ってしまったりしますもんね。雑誌等では「素材性の高い画像」などと評されていました。「素材性が高い=加工しないと使いものにならない」などとイジワルなことを言う人もいますが、決してそんなことはありませんでした。ほんと、いいデジカメやったなぁ...(遠い目)

 どうもさっきから、言い方が変ですか?白状してしまうと、もう手元にありません(爆笑)新FinePix2700が市場に出て中古市場にFinePix700があふれる前に売り切らねばと売りに出して、新しいユーザーの手に渡っていきました。2月4日のFinePix2700正式発表後、国内サイトにアップロードされたβ機の実写サンプル画像とメーカーのWEBページで公開されたサンプル画像を数枚確認しただけで「心配していたCCDの高密度化に伴うノイズの増加も意外と少なそうやん!やっぱりFinePixを越えるのはFinePixしかおらんのじゃ、ふぉっふぉっ。発売日に買ってやる。」とばかりあっさり決断してFinePix700を手放してしまいました。しかし、しかしです。その後続々とアップロードされたFinePix2700の実写画像を見て愕然としました。私が一番気にするざわついた感じのノイズが実は結構派手に出ているのです。FinePix700は解像感こそ他機種に負けるものの、ノイズの少ない画面の滑らかさは一級品だったのに、FinePix2700のβ版をみる限り解像感、S/Nともに明らかに他メーカーの補色200万画素機に負けてます。Nikonの新COOLPIX950なんて目を疑う美しさですね。画像で選ぶなら断然COOLPIX950です。でもCOOLPIX950は前機種より小さくなったとはいえ、あのでっかい回転レンズボディに中年オヤジ好み風デザインです。これでは気軽にポケットに入れて持ち歩いてさりげなくスナップを撮るというFinePix700でずっと行ってきた使い方ができそうもありません。・・・し、しまった〜。FinePix700は日常用に置いといて、気合いを入れて撮りたい時のためにCOOLPIX950を用意すればよかったかも(ぜいたく?)。とにかく考えれば考えるほどFinePix700を手放したことが悔やまれます。もし次期200万画素デジカメにCOOLPIX950を選んだとしても、いつかきっとFinePix700を再び手に入れるぞ〜。そう堅く決意させるほどの名機だったんですよ実は。じゃあ何であっさり手放したの?うっ、それは言わない約束でしょ(笑)


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