KUMA'S iMPRESSIONS
Mini Impressions...

わざわざ個別に取りあげるほどでもでもないような小さな買い物や気になった出来事等を載せています。

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NEC Aterm IW50 ワイヤレスセッット2
2000/1/31

使えね〜やつ(笑) 更新ネタ切れが続くなか、久々に詳細レビューできそうなアイテムだったのですが、期待はずれの製品だったので大幅にレビュー予定を縮小して、こちらのミニインプレッションでお送りします。

 実家の両親がパソコンを購入し、インターネットを始めるということになり、接続回線は最初からISDNにすることに決めました。現状では電話回線のモジュラーコンセントは1階のリビング、パソコンの設置場所は2階の書斎とかなり離れており、配線を引き回すと見苦しくなるのでワイヤレスTAを導入することになりました。

 「メンドウな配線や工事ナシで、家中どこでもインターネット。」というふれこみのこの製品。親機のIW50を電話コンセントのそばに設置し、子機のRS20をパソコンのそばに設置するだけで、子機につないだパソコンからワイヤレスで最高64kbpsの通信を行えるというものです。また親機につないだパソコンからも同時にインターネットに接続が行えたり、PHS電話を子機として通話や、PIAFS通信が行えるという多機能なものです。購入価格は大阪日本橋JBコンピュータにて\42,800でした。

 インターネットへの接続操作等、使用感はごくふつうのTAそのもので、プロバイダへの接続にかかる時間も7〜8秒と、ダイアルアップルーター等に比べれば遅いですがTAとしてはこんなものではないでしょうか。操作・運営上においては特にワイヤレスであることを意識することはありません。

 しかし、肝心の転送速度が遅いのです。導入当初からなんとなく体感上遅く感じられたので、プロバイダの混雑していない時間を見計らって大きめのファイルのダウンロードの速度を測定してみました。ワイヤレス(最も高速な64kデュアルリンク接続モード)では40kbps(5KB/s)程度の速度しか得られません。時間を置かずに親機にパソコンを直結し、同様に転送速度を測定したところ60Kbps(7.5KB)近くの速度が出ることを確認し、ページのブラウズ操作なども体感上でも差が感じられました。無線区間で転送速度が低下しているのは明らかです。親機と子機を1mぐらいの距離まで近づけても効果はありませんでした。

 サポートに電話して確認したところ、「ワイヤレス区間では多少の速度低下があり、親機側と同じ速度が出るというわけではない。今具体的なデーターはないが、こちらでは体感上では差は感じない程度。ただし周辺の電波環境によって通信速度が低下する可能性もある」との答えで、3割程度の速度低下でも設定や機器固有の異常というわけではなく、これが仕様のようです。確かにカタログには「最高64kbps」と記載されており、常時64kbps接続を保証しているわけではありません。しかし常に30%近くも転送速度が低下した状態でしか使えないこともあるというのをここから読みとることはできません。想定される平均や最低の転送速度も記載するべきだとおもいます。また、周辺環境が悪いと言われても、引っ越すぐらいしか手段はなく、せっかくISDNにしたのにアナログ回線並の速度とはあんまりです。

 というわけで、この製品、「ISDNの高速性をそのままワイヤレスで使いたい」という用途で導入するには、自分の周りの環境の影響などによっては目的通りの性能を発揮しないこともあるということを十分認識しておく必要があると思います。ワイヤレスで安定した転送速度を求める人は、少し価格は高くなりますが、ワイヤレスLAN(2Mbpsや11Mbps)+ダイアルアップルーターという組み合わせにしておいたほうが無難だと思います。

 それから本機の設置により既設のコードレス電話の通話中にノイズが入るようになってしまいました。説明書によるとコードレス電話とIW50本体の距離を離すように書いてあるので、長いモジュラーケーブル2本を購入して、4mほど距離をおきましたが全く効果はありませんでした。また本体に接地アースをとるようにとのことなので、アース線を引き回して接続すると、若干効果はありましたが完全に解消はしていません。

 なお、転送速度に関しては私の固有の環境での結果であり、平均的な環境での結果と異なる可能性はあります。他の同機ユーザーの方の実効転送速度の報告をお待ちしています

Microtech USB CameraMate
1999/10/18

外観写真 米Microtech社製のUSB接続のスマートメディア&コンパクトフラッシュ兼用リーダーです。数あるデジカメ用カードリーダーの中で、どちらのメディアもアダプターなしで直接セット可能なのが特徴です。コンパクトフラッシュ陣営のデジカメは所有していないのですが、これで安心してどちらの陣営のデジカメでも購入できます(え?ソニーのメモリースティック?なにそれ(笑))。機種を変えるたびに買わされる純正(ぼったくり)接続キットともお別れです。CF TypeIIにも対応しているので、話題のマイクロドライブだって接続できてしまいます。

 実はこの製品、半年以上前の4月頃に海外のデジカメ情報サイトで発表を知って、「これだっ!こんな製品を待っていたんだっ!」とばかり、速攻でoutpost.comに先行発注していたものです。その後発売時期が延びたり、発売後も品薄が続いたりして一向に納品されませんでした。そうこうするうちに、国内メーカーのメルコより同種の製品が発売されて、「発注をキャンセルしようかな」と思ってた矢先に届きました。価格は$77.95(約8,000円)でした。

 外観は流行のスケルトンボディですが、広告写真と違い中身全体がシールドケースに覆われていて内部部品丸見え状態ではありません。なんでも透けていればいいというものでもなく、このほうがすっきりした感じです。またUSBケーブルは1mの長さの直づけで被覆は透明な仕上げになっています。とにかく写真で想像してたよりもしっかりとした丁寧な仕上げで安心しました。電源はUSBポートから供給されるため、通常はACアダプタのたぐいは不要ですが、必要とあれば電源入力用端子(DC5V)も用意されているので外部電源も利用可能です。

 本体の他には、簡易マニュアル,ドライバCD-ROM(Windows/Macintosh対応)が付属しており、CD-ROMにはドライバの他にPDF形式の詳細マニュアルやおまけのサードパーティーソフト(Digital Camera Suite-SE[WIN], Web Easy-Trial Version[WIN], PhotoFolio2.x[MAC])が収録されています。

 カード挿入部の構成は上段がコンパクトフラッシュスロットで、メディアの排出はイジェクトレバーを押す方式です。下段がスマートメディアスロットでメディアを一度押し込むとセット、もう一度押し込むとスプリングで排出という凝った作り(FinePix700でおなじみですね)になっていて、慣れれば片手でメディアのセットリセットができるので便利です。

 セッティングに関しては、ドライバをインストールして、あとはUSBポートにコネクタを差し込むだけです。もちろんパソコンの電源が入ったままでのコネクタの抜き差しもOKで、すぐ認識してくれます。

 Windowsの場合CameraMateを接続するとリムーバブルドライブとして新たにドライブが2つ増え、それぞれがスマートメディアとCFに割り当てられます。アイコンの形が同じなので、どちらがスマートメディアドライブで、どちらがCFドライブなのか、ちょっととまどいますね。ファイルへのアクセス方法は普通のドライブと全く同様です。読み込みだけでなく、書き込みも行えます。

Windowsでマウントした様子

マックでマウントした様子 マックの場合は、機器を接続しただけでは見かけ上変化はなくCameraMateにメディアをセットした段階でメディアの外観を模したボリュームアイコンが表示されます。Windowsより視認性はいいのですが、オートイジェクト機構がないため、メディアを抜く際はボリュームアイコンをゴミ箱にドラッグ&ドロップしてから排出作業を行わなくてはならないのがちょっと面倒ですね。

 なお、うちのマックはUSBポートのないPowerMac8500/120ですが、Keyspan社製のPCI-USBカード経由で接続しています。CameraMate本来の仕様はマック純正内蔵USBのみの対応で、サードパーティ製のUSBカードは動作保証外です。そのせいか、一端USBケーブルを抜き差ししないと、機器を認識してくれなかったり、転送中にハングアップしたりします。この問題はどちらかというとKeyspan社のUSBカードとMacOS8.6の間の問題っぽいので、MacOS9になれば解決するかもしれません。

転送時間
Windows
23秒
Mac
33秒
※16MBスマートメディアに可能な限り撮影した状態で、すべてのデーター(15,677,362バイト)を転送するのに要した時間を計測。
スマートメディアからの転送速度の実測値は右表の通りです。コンパクトフラッシュカードは持ってないので計測できませんでした。
結果から計算すると、660KB/s以上の実効転送速度が得られており、USBの高速モード(12Mbps)をちゃんと使用していることがわかります。カードリーダーの中には低速モード(1.5Mbps)でしか転送を行えない製品もあり、1/10程度の転送速度しか得られないものもあるので、ここは大事なところです。

比較的高速なC-900zoomのシリアルケーブルによる接続でも同じサイズのデータを転送するのに14分近くもかかっていたことを考えると、実に36倍以上の効率アップです。これは導入効果絶大です。スマートメディアやCFの単独専用リーダーも似たような値段で売られていることを考えると、どうせ買うなら両方読めるCameraMateにしておいても損はないと思います。outpost.comでの納期も今は即納になってるので、日本からの注文でも4、5日で届くのではないでしょうか。とにかく文句なしにおすすめです!

ケーブルモデムインターネット接続
1999/5/14

ケーブルモデム 私の契約しているプロバイダがケーブルテレビ回線によるインターネット接続の営業運用を開始しました。24時間常時接続・固定料金・高速転送という夢のような環境です。実は1年以上前の98年2月から実験モニターユーザーとしてCATV接続を利用させて頂いていました。実験段階ではユーザーの数も限られているので転送速度等の正当な評価もできないと思い取り上げませんでした。あまりに快適なので、下手なこと書いてモニターを取り消されるのがなにより怖かったというのが本音ですが(笑)。

ケーブルモデム背面
接続の様子(35KB)
導入:私の住んでるマンションは分譲時からCATV回線が各部屋に導入されていたので、設置工事も簡単なものでした。設置に訪れたサービスマンは、まず屋外の分配器あたりをちょこっといじって、次に部屋のCATV端子とケーブルモデムを同軸ケーブルで接続。パソコンのEthernet端子とケーブルモデムを10BASE-Tケーブルで接続して完了です。私の場合ダイアルアップルーターによるISDN接続を導入していたので、ルーターに繋がっていた10BASE-Tコネクタを引っこ抜いて、ケーブルモデムに差すだけでした。ルーター同様にIPアドレスはDHCPによる自動割り当てなので、パソコンのネットワーク設定も全く変更なしです。まさにつなぐだけ!

Net.Medicの画面使用感:ケーブルモデム自体はスイッチ類も設定項目もないシンプルなものです。24時間常時通電が要求されるのですが、本体とちょっと大きめのACアダプタ(36KB)の双方が結構発熱するので不在時に発火でもしないかとちょっと気になります。
 実際の使用に関しては回線の接続・切断操作といった手順も不要で電話回線も使わないのでBUSYとも無縁です。転送速度も申し分なく、日中で10〜50KB/sぐらいはコンスタントに出ています。ISDNの6倍以上ですね。空いているサーバーに接続した場合は瞬間的に100KB/sを越えることも珍しくありません。左図は大きなファイルをダウンロード中に、ネットワーク診断ソフトNet.Medic(試用版)で解析している模様です。受信側の棒グラフはずっと振り切ったままで、瞬間的に1056.5Kbps(132KB/s)が記録されています。平均でも595Kbps(74KB/s)が出ていますね。しかし夜間のテレホーダイタイムのPM11時前後から、1〜3KB/sとほとんどモデム並かそれ以下の速度まで低下しレスポンスもかなり悪くなります。ダイアルアップ接続ユーザーがテレホーダイタイムに殺到するためだと思いますが、回線増強工事や負荷分散工事は頻繁に行われているようなので、そのうち改善するかもしれません。今のところ私はテレホーダイタイムになったら、いさぎよく使用しないようにしてます。
 なお、使用時にケーブルモデムから割り当てられるIPアドレスはプライベートアドレスで、プロバイダ側でグローバルアドレスに変換する方式のため、友人と直接に生IPアドレスを指定してネット対戦ゲームを楽しんだりすることはできません(ゲームサーバーを介してのプレイは可能)また個人でFTPサーバーを立てたりすることも同様に不可です。制限はその程度で、ICQ,Hotlineクライアント,ICQのチャット,ストリーミングビデオ(RealPlayer,Quicktime4.0)等も問題なくこなします。

利用料金:私の場合すでにケーブルテレビに加入したため、ケーブルモデムによるインターネット接続の負担としては今までに払っていたダイアルアップのプロバイダ利用料金(10,000円/6ヶ月)に加えてケーブルモデムの利用料として月額2,100円が増えることになっただけです。合計して約3,800円/月。これとは別にケーブルTVの視聴料(2,625円)を支払っていますが、インターネットサービスだけを利用したい人はもう少し安くなると思います。電話回線で接続していたときは電話料金だけで月に1万円を超えていました。これが使い放題になって負担が半額以下になるんだからもうたまりません。
 さらに以前はニフティサーブの課金も電話代とは別に月3〜5千円はかかっていましたが、インターネット経由の接続(インターウェイ)に限り月額1,200円で使い放題となるオープンコースに料金コースを変更することによりニフティの課金も従来の半額以下の料金で使い放題、電話代不要という環境が実現しました。このオープンコースでは、ネットスケープやIEなどのブラウザでの閲覧になるので従来のようにオートパイロットソフトでフォーラムを自動巡回して、一気に未読ログを落とすという使い方はできなくなります*1。でも、いいんです。見たいときに直接いくらでも見られるのですから。なお、ニフティのライブラリからのダウンロードはどんなに空いていても常に10KB/s前後です。

*1 2000.2.20訂正:ケーブルモデムによるオープンコースでの接続でもtelnet接続の設定できる自動巡回ソフトでオートパイロットが可能であるとの情報をいただきました。実際に試してみると私の環境でもNiftermで自動巡回可能であることが確認できました。Ryu@JIさん情報提供ありがとうございました。

常時接続のメリット:よく「常時接続にして初めてインターネットの本来の姿に触れたような気がする」などと言われますが、確かに目からウロコ状態です。なにより今まで頭の片隅で回っていた料金メーターが完全に消えたのは心理的にかなり大きいです。メールはほぼリアルタイムで届き、ちょっとした調べ物も気軽に検索サイトで調べられます。パソコンの内蔵時計はネットワークタイムサーバーと定期的に同期して家中で一番正確な時計になりました(MacOS標準の機能を使用、MacOS8.5ではケーブルモデムと相性が悪く利用できなかったが、先日公開されたMacOS8.6にアップデートしたら使えるようになった)

デメリット:ネット漬け(中毒といっていいかも)に陥る(笑)

へピーユーザーで常時接続を夢見ている人は多いと思います。ようやくNTTも定額料金制の導入を決めたようで、今後に期待がもてます。ただし、現段階でたかだか128Kbpsを複数のユーザーで分け合うOCNエコノミーに月額4万円以上も払い続けるくらいなら、ケーブルモデムのサービスエリアに引っ越して、その4万円を家のローンまたは家賃にそっくりまわしたほうがずっと建設的なように思います。これからの家選びはそういったサービスが受けられるかどうか(マンションの場合は後からの工事が難しいので特に)といったことも重視しなくてはいけない時代になってきたと思います。


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