当サイトにおける著作権に関する考え方について。 (2002年6月10日 改訂) |
→二次著作権についてはこちら。 |
著作権について。 |
ここ最近著作権に関して近接ジャンルのサイト様の間で混乱が起きているようです。発端は良く分からないのですが(爆)さらりと無視しているわけにもいきませんので、ここに一応著作権に関して、このサイト(umbra in luce)を運営する上で、私=師走朔の立場を明示することにします。 一応著作権法は最初から最後まで読んでみたのですが、判例は全部当たれたわけではありませんし、関連法案も全部見てませんし、ついでに私は法律関係は完璧に素人なので、正確だとは思っていません。法曹関係者の方、法学部の学生さんや研究関係者の方、万が一いらっしゃいましたら不備な点や勘違いなどご指摘頂ければ嬉しいです(汗) なお、文化庁のホームページで著作権について大まかな説明がされていますし、著作権法を全文読むことができますので、興味のある方はどうぞ。(リンク規定なかったからリンク貼っちゃったけど良いのか………?) 二次創作と私たちが呼んでいるものは、法律上は「二次的著作物」と呼ばれていて、これは「著作物を翻訳し、編曲し、若しくは変形し、又は脚色し、映画化し、その他翻案することにより創作した著作物をいう。(著作権法第二条十一号)」と定義されています。分かりやすく言えば、外国語のものなどを翻訳したもの、編曲した音楽、原作そのままではなく一部でも変形したもの、小説などを脚本に書きなおしたもの、映画化したもの、そして翻案=原作の大筋を真似て細かい点を作りかえて創作したもの、のことです。ここで問題になるのは、この最後の規定です。著作権法の第二十七条に「著作者は、その著作物を翻訳し、編曲し、若しくは変形し、又は脚色し、映画化し、その他翻案する権利を専有する。」というのがあるので、いわゆる二次創作を「翻案物」とみなせば、これに抵触するとみなされるわけです。普通翻案といえば、小説の要約とか翻案小説(例えば……シェークスピアの「ロミオとジュリエット」のストーリーを使って時代設定とキャラクター名などを変えたりした小説など)とかを指しますが、同人やファンサイトでのキャラと基本的設定だけを使った「創作」を、単なる翻案とみなすのかどうかは微妙なところだと思います。 また、映画や放送、脚本その他に関しては色々細かい規定がされていますし、インターネット上での頒布に関してはプログラムの著作権についての規定がきちんとありますが、二次創作に関してははっきりした規定がありません。多分想定外なのでしょう。ということは、原作の著作権者が告訴するかどうか、そして裁判官がどういう判断をするかにかかっているというわけです。 結局何がいいたいかと言えば、私自身としては、自分のサイトが違法だという認識は持っていないということです。少なくとも現時点では、複製や引用、盗作などをしない限りは。 確かに、講談社の著作権に関するページには、パロディ禁止という文章がありますが、著作権を保持しているのはあくまで著作権者であって、著作権に関する紛争を起こせるのは出版権者(講談社など)ではなく著作権者なのです。小野不由美先生が今どういう考え方を持っていらっしゃるかは分かりませんが、例えば同じ講談社からいろいろ出版されている漫画家のCLAMP先生は公式ホームページで「二次創作はOK」というガイドラインを出されています。講談社のあのページは、講談社が著作権を持っている著作物に関する規定と、講談社が出版権者である著作物が問題になったときの保険みたいなものだと私は思っています。 このサイトは、小野不由美先生の「悪霊」シリーズ、ゴースト・ハントシリーズのキャラクター、基本設定などを使った小説などを掲示していますが、いかなる引用、盗用、複製も行っていません。どんな利益も得ていませんし、上記借用部分以外は完全に私個人が自身の責任において行った創作です。従って、原著作の著作権者である小野不由美先生の著作権を侵害してはいないと考えています。(出版権者である講談社に喧嘩を売っているつもりもありません。悪しからずご了承下さい) というわけで、現時点で当サイトが閉鎖したり縮小その他の「対策」をとる予定はありません。何かご不明な点がありましたら、管理人までメールでご連絡下さい。 なお、著作権者である小野先生、いなだ先生およびその代理人の方が、著作権法に拠って何らかの警告・勧告をされた場合、サイトのトップページにその旨を掲載した上で可及的速やかに対処します。 |
+ + + |
当サイト掲載の小説・イラストの二次著作権について。 |
インフォメーションやnovel のインデックスでも書いていますが、当サイトに掲載している文章および画像は、それが二次創作であってもその書き手がその著作権を、二次著作権として保持していると考えています。それは、当サイトに置かれている限り、管理人(=師走朔)によるものでも、頂き物でも同じことです。 二次創作、二次著作権についての考え方が、人によってことなった解釈をされていることは承知していますが、これは当サイトの方針としてご諒解くださるようお願い致します。 これを、細かく説明させていただくと、以下のようになります。 (わかりやすーく説明したつもりですが、中学生さんとかには難しいかもです。分からなかったら遠慮なく聞いてね) なお、以下の文章は原著作物(原作のことね)の著作権を侵害するものではありません。当然のことながら原著作物の著作権がすべての項目において優越します。 § 無断での転載・引用 許可なしで、インターネット上や印刷物(コピー含む)に、うちの文章などを一部分だけでも載せたりすること。 これは、絶対に禁止させていただきます。無断で文章を引用したり転載することはおやめください。たとえ当サイトを紹介してくださるための善意によるものであったとしても、一応連絡をお願いします。もし、どうしても引用したい場合(そんな奇特な人がいるとも思えませんが。笑)メールでご連絡ください。妥当性があると思えば、「いいですよ〜」とお返しします。……いや、駄目なときは駄目だけれども。どちらにしても、何の断りもなく転載や引用がされていた場合、私がしかるべきと判断する処置をさせていただきます。 § いわゆる「パクり」「盗作」 盗作は他人の書いたものを、自分のものとして発表してしまうことですね。パクリについては、細かくは色々定義があるかと思いますが、私の定義としては、故意に他人の書いたネタや設定を、無断で使うこと、です。もともとは同じ言葉だと思うんですけど、一応ニュアンス的に(笑) まあ、呼び方がどうあっても、私の書いたものを、設定やネタ、ストーリー展開を、そのまま使用してお話を書くこと、書かせることはやめてください。厳禁です。………書き手の方によっては、これを容認される方もいらっしゃるかと思いますが、私は嫌です。 私の書いた話の中で、どーしても使いたい設定やネタがあれば、事前に(発表する前に)メールでご連絡ください。事後は駄目です。事前連絡の上で、素晴らしい話を書いて頂けるなら、喜んで設定をお貸しします。 もちろん、私に対して、「○○さんのストーリー展開で、××と△△をつかって書いてください」とか、「☆☆さんのお話の続きを書いて」とかいうリクエストもしないでください。自分の話の続きを書いて、ならいいんですけどね。 § それから、問題としてはこれが一番数が多いと思うんですが。 まったく意図せずにネタがかぶってしまうことや、設定が双子さんしてしまうことがあります。 これはパロディならままあることで、ある程度仕方のない面もあります。読んでいれば、無意識のうちに影響されてしまうこともあります。そうでなくても、全然よんだことのない話とそっくりな展開をしてしまうことも、あります(冗談でなく) 同じ作品が好きで二次創作を書いていて、同じキャラと同じカップリングが好きだったら、有り得ないことじゃないです。 こういう場合、誰も気付かなければ問題になることはありません。あたりまえですが。でも、ホームページにアップしたり同人誌に載せたりしたあとで、「あ!かぶっちゃった……」と気付いたり、読んだ方から指摘されることもあるわけです。 その場合、(うちの作品とかぶったときは、ですが)無意識でしたけどかぶってしまいました、とか、読んでないのに似ちゃいました、指摘貰って読んでみましたけど面白いこともあるもんですね〜とかメールください。たいていの場合、ああそうですか〜で流します。同じような展開が好きってことでお友達になることも多々あります。特に後者の場合、これもご縁ということで仲良くしましょう(……話が違う) 間違っても、「こんな指摘をもらったけどそんなはずはない。それを証明するために私の読んで下さい!」とかいうのはやめてください。………どなたかが、そのお話と自分の話が似ていると感じた、ということは、自分もまたそう感じる可能性があるわけで。だとすると、それが悪意からであろうと無意識であろうと、自分の話のパクリを、読まされることになるわけですよ。……それは、私はとっても嫌なので、申し訳ないですが勘弁してください(涙) 私は、今のところ二次創作しか発表していません。オリジナルとは違い、二次創作というのは、たしかに「原作」のキャラクターや設定をお借りして書いているわけです。それは、ほとんど原作者の黙認の元に成立しているもので、原作者が著作権法を元に告訴されれば、違反と判断される可能性が高いことは確かです。 だから、そこからまた盗作しようと、法律的にはあまり問題はないと判断されうるのかもしれません。でも、実際に私が書いたものである以上、そこには書き手である私が保持している著作権があるのです。 法律上の問題をおいておくとしても、そこには自分なりに作った設定や、愛着があります。なけなしの時間と、なけなしの頭とない文才を振り絞って書いた、一生懸命の結晶なんです。本当に好きで好きで、そうでなければそんなものは私には書けません。それがたとえ「所詮二次創作」であっても、それは私にはとても大事なもので、それをとられたり傷付けられるというのはとても辛いです。 書き手ごとで、いろいろ考え方はあると思いますが、私のサイトで言うところの「無断転載禁止、二次著作権保持」というのはそういうことです。どうぞご理解ください。 この問題についての、ご意見交換掲示板のようなものを作ってみました。 書き手の方だけでなく、読み手の方も、率直なご意見ご感想をカキコしてくださると嬉しいです。考え方の違いから来るどうしようもないトラブルをなくすためにも、どうぞよろしくお願いします。 |
〜ご意見掲示板〜 |
Copyright(C) 2001-2002 all rights reserved by Hajime Shiwasu