東屋竣工までの回想録
2.地代の支払い
土地を購入するには、通常ブローカに手付け金を渡して現在の地主に話を付けて
貰わなければなりません。通常ブローカのコミッシは5〜20%ですが、正当な
値段の判らない地代の事ですから、場合によっては「100%以上になっていた」
と言うことも十分に有り得ます。通常の支払いケースとして、「外人はバリ人の
3倍払い」と言うのが通り相場となっています。外人がバリ人並みの価格で土地を
購入することは、バリ世間の名誉に掛けても認めない方針の様です。
土地は地主だけのものでは無く、親戚・村・組合のものでも有って、全ての人々に
話が付いていないと、後々色々な局面で、もめる原因となる様です。もちろん全て、
お金がらみの問題です。3倍払いは、大体現在の地主が2倍、新しい名義人が50%、
そしてブローカが50%と言ったところでしょうか? 殆ど労力無くして、平均年収の
10倍以上のお金が簡単に入手できると言う非常においしいお話です。私の場合は、
元の地主に約2倍、新しい名義人に80%のコミッシを支払いました。間にブローカが
入らなかった分、幾分安かった様ですが、その分名義人にはお高いコミッシを払う形と
なっていました。
3.地代の支払い方法
バリでの土地の代金の支払いは、基本的に現金です。個人対個人の取引となるの
が、基本だからです。外人が代金を支払う場合には、如何したら良いでしょうか?
物騒なバリで大量の現金を動かすのは大変危ないし、普通なら銀行振り込みと
行きたい所ですが、「外国の銀行⇒ネシアの銀行」間の振込みは特安レートでの
振込みとなりますので、その効率の悪さにはバカらしさを感じます。
手数料25%で、100万円を送っても現地の銀行には75万円位しか届きません。
勢い危険を覚悟で、現金100万円を持参した方が、飛行機代やホテル代を支払っ
ても安い位で、しかも早急に振り込めます。外人が現地の銀行に口座を開設する
ことが出来なくなった今日、やはりそれが一番手っ取り早い方法か?と思います。
私の場合は銀行振り込みで行いましたが、為替レートには散々泣かされました。