姉妹都市って何だろう?!

(国際姉妹都市について)
 世界で最初の姉妹都市は、1893年のアメリカノースカロライナ州ニューベルンとスイスのベルンの提携と言われています。アメリカのニューベルンは1770年にスイスのベルンから来た移民たちによって作られた町だったので、姉妹都市の提携を結ぶ前から、移民元のベルンとは自然な交流があったそうで、姉妹都市はこのような形で自然発生的に生まれました。
 その後、第2次世界大戦によってヨーロッパは大きな被害を受け、それぞれの国の民衆はこの荒廃から立ちあがるために日夜復興に励んでいました。この時、「荒廃したヨーロッパを救おう」という声がアメリカ国内におこり、アメリカのニューヨーク州ダンケルクの市民が、同じ名前のフランスのダンケルクの市民に対してシスタ−シティ(姉妹都市)という名で友好関係を結び、励ましの手紙や慰問品を送りました。それから、このような友情の手をさしのべる運動は次々と欧米の都市でおこり、援助と感謝という形での交流が広がって、この交流が都市提携の始まりになったそうです。
 ヨーロッパの復興が一段落した1950年代の中頃から、欧米だけでなく世界各都市の間でも、国際親善や文化交流、相互理解の運動として呼びかけられるようになりました。さらに、1956年に米国のアイゼンハワー大統領が、「People-to-People Program」を提唱したことによって、この運動は広く普及しました。
 このように姉妹都市提携とは、その成り立ちからも、国家間の外交という形式をはなれて、市民と市民とが人種や国境や様々な違いをのり越えた友情によって固く結ばれ、教育・文化・産業・経済などの交流を通じて直接交わり、お互いの理解を深め、国際親善と世界平和に役立てようとするものです。


 日本で最初に姉妹都市提携を結んだのは、1955年、長崎市と米国のセントポールとの間です。アメリカ側が姉妹提携の最初の相手先として原爆が投下された長崎を選んだことは、終戦から10年たち、日米の和解の意味があったのかもしれません。その後、米国政府の働きかけによって日本の姉妹都市交流は進展、その数は1990年代中ごろまで拡大を続けました。海外との交流の機会の乏しかった当時の日本の地域社会にとっては、国際交流をする機会を与えられる重要な役割を姉妹都市交流は果たしました。2004年12月31日現在1500以上あった姉妹都市提携は、市町村合併によりその姿を大きく変えようとしています。


静岡市の姉妹都市紹介
(姉妹都市)
都市名(クリックすると各市のHPへ) 提携年月日 人口 面積 備考
ストックトン市
アメリカ合衆国カリフォルニア州
1959年10月16日
旧清水市
約26万人 約140ku 静岡市交流協会主催で毎年3月に中高生の英語スピーチコンテストを行い、
夏休みにストックトン市へ代表者を派遣しています。
オマハ市
アメリカ合衆国ネブラスカ州
1965年4月1日
旧静岡市
約40万人 約262ku 静岡大学も希望者にネブラスカ大学オマハ校で
夏期短期留学を行っています。
シェルビービル市
アメリカ合衆国インディアナ州
1989年11月3日
旧蒲原町
約2万人 280ku 2006年5月26日蒲原町と静岡市の合併式典には、
シェルビービル市長夫妻も参加して合併を祝ってくださいました。
カンヌ市
フランス共和国プロバンス・アルプ・コート・ダジュール州
1991年11月5日
旧静岡市
約7万人 約20ku 姉妹都市カンヌ市にちなんで2004年から
Le Festoval Francais de KEYAKI 』〜けやき通りフランス祭〜
行われています。
(友好都市)
フエ市
ベトナム社会主義共和国トゥアティエンフエ省 
2005年4月12日 約30万人 約68ku 交流のきっかけは中高生によるボランティア活動です。
このページ自治体国際協会のページ
ベトナム子供の家を支える会のページ
(国内姉妹都市)
室蘭市・北海道 1976年12月24日
旧清水市
約10万人 約80ku 室蘭市・上越市・旧清水市は全国でも珍しいトライアングル姉妹都市提携をしました。
上越市・新潟県 1995年10月22日
旧清水市
約21万人 約973ku 両市の中学生同志の交歓が姉妹都市へと発展しました。
(国内友好都市)
佐久市・長野県 1989年10月12日
旧清水市
約10万人 約424ku 中部横断自動車道の完成を目指して、佐久市と旧清水市・両市友好関係を結びました。



日本国際交流センターがまとめた姉妹都市交流ブックレットから〜
姉妹都市交流に関してのくわしいブックレットはこのページからダウンロード出来ます。

各地域で行われている青少年の交流についての提案を読みました。

◎青少年交流は、姉妹都市交流の事業として最も幅広く行われている事業だそうです。
◎海外で異文化を直接体験する機会を持つことは、青少年の将来の進路をも左右しかねないほどのインパクトを与えるものだとありました。
◎多くの自治体で姉妹都市に青少年を派遣し、相手都市でホームステイをしたり現地の学校での体験入学などして主として英語の能力を高めることに主眼を置いているそうです。
◎今後重要なのは単に英会話の上達ではなく、青少年のコミュニケーション能力の向上に主眼を置くことだそうです。
◎参加する青少年に対しては、事前に日本語で自己表現できる能力を身につける研修を行い、さらに異文化の中で気後れせず自己をどのように表現すべきか、また異なる文化の人々とどのようにすれば友人になれるかなど、総合的なコミュニケーション能力の向上をはかるような研修が必要とありました。

僕達の事前研修でも、自己表現の訓練、日本文化をきちんと伝える訓練、団体生活の大切さやグループ行動・友人作りの大切さを学ぶ研修が英会話の研修以上にたくさんありました。
そして、事前研修で学んだことは実際アメリカに行ってからとても役立ちました。
これからもっともっとがんばって、日本の文化や日本の国を誇りを持って英語で紹介出来て、世界中に友達が出来るようにしたいです!!



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