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■ ドメーヌ・タンピエ
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そろそろ空にも秋の気配。けれど時折残暑もまだまだ・・・。
しっかりした赤ワインを楽しむにはまだ少し早いかな。
そんな季節にドライ(辛口)なロゼはいかがでしょう。ワインの「色」は、使用されるブドウの「色」に関係します。多くは、白ワインは白ブドウを、
赤ワインは黒ブドウを使って作るから。では、ロゼは?基本的には黒ブドウを使って
赤ワインと同じ過程を経ますが、ほんのり美しいバラ色になった頃合に、色付くもとの
果皮や種子を取り除き、残りの果汁だけを発酵させる事によって「淡い色」となるのです。ロゼワインが有名なのは、主にローヌ地方やプロヴァンス地方などの「南仏」と呼ばれる地方。
(北の地方にもロワール地方のアンジューなど有名なものもありますが)今回、御紹介するのは南仏・プロヴァンス地方の「バンドール」という地域のもの。
地中海性気候に恵まれ、ブドウ栽培に適した地です。それは「バンドールには
オフヴィンテージ(あまり芳しくない収穫/製造年)が存在しない」と言われるほど。そのバンドールにおいて、とても有名な造り手「ドメーヌ・タンピエ」のロゼを御紹介します。
近年では「バイオダイナミックス農法」を取り入れ、ブドウ樹の剪定やワインの瓶詰めを
「月の満ち欠け」のリズムに準じていたり、より「自然」に寄り添ってワイン造りを行っています。少しオレンジがかった色合いのロゼ。柑橘系の香りとドライ・チェリーのような
少し「スパイシー」な香りも合わせもっており、seiがテイスティングした時は
柔らかさとシャープさを合わせ持った口当たりの後、かすかにグレープフルーツの皮の
「白い部分」のような少しの「苦味」も感じられました。(イヤな苦味じゃないですよ!)香りを楽しみ、苦味をあまり感じさせない為にも「冷し過ぎ」に御注意。
白ワインより少々高めの温度、9〜11℃あたりが適温。氷をたっぷり入れたワインクーラーに
肩までドップリつけたら10分程でよいでしょうか。seiの御紹介写真は1996年のものですが、現在では2000年のものが手に入りやすいかと思います。
ロゼは幅広くいろいろなお料理に合いますね。定番マリアージュとしては、プロヴァンスの代表料理
「ブイヤベース」ですが、seiは中華やエスニック料理とも相性がいいなって思っています。
seiが合わせたお料理は・・・
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ロゼのワインを楽しみながら、seiが聴きたいのは 2002.7にメジャーデビューを果たした彼。 押尾さんの音には「情景」が見えます。 ドライでもスウィートでも、自分なりの色に漂える |
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