【 ダクト・配管内をのぞくための、CCDスコープ 】

 直径30cmの配管の中を問題が起こっていないか見てみたい、とのお問い合わせがあり、ファイバースコープを使って観察することになりました。 以前、漏水調査でマンションの天井裏を調査した際、ファイバースコープでは画像が鮮明でなくて、何処を見ているのか判りにくい、との情報を得ていたのですが、今回、ファイバースコープを使って見て欲しいとの事でしたので、ファイバースコープを担いで撮影に出張しました。 次の写真がその時の写真です。

   

 ファイバースコープではフォーカスの合わせ方が悪かったのか、きれいに撮れていません。 ファイバースコープの接眼レンズ側にデジカメを取り付けて撮影したのですが、300万画素の割りには写真が綺麗でないので、ファイバーの画素数(本数?)を数えてみると約1万個しか有りません。 これでは、100×100pixelと数えると、モニター上では3×3cmです。
スコープを挿入するための開口は、φ32でした。 ここから覗くと管の内壁が見えていましたので、デジカメで直接撮影したのが次の写真です。

 やはり、きれいに撮れています。 そこで、φ32に挿入できるデジカメを探したのですが、適当な物が見つかりません。 アメリカ製で、万年筆の上部にレンズが付いたスパイ用のようなものがあったのですが、どうも玩具のようにチャッチイ感じがします。
日本製で、先端に小型カメラを付けたものも見つかりましたが、20〜30万円位掛かります。
ならば作るか、配管の内径は3〜60cm、カメラを挿入する開口部はφ32を条件として思案、思案、やっと出来上がったのが、このカメラです。

 使い方は至って簡単で、操作部から出ている映像ケーブルをモニターに接続、次に管の開口部からCCDカメラ部を挿入し、操作部の下方のつまみでカメラを起こします。

     

 上方のつまみでフォーカスを合わせます。 これで配管内部を観察できます。 焦点距離は、3cmから∞です。
照明は、予め開口部から挿入しておく事。 挿入部の直径、内部の直径、奥行きなどの状況に応じて選択します。

  

 また、チャプチャー回路も装置していますので、USBケーブルをパソコンに接続して、画像を保存します。 CCDカメラは25万画素ですので、テレビモニターできれいに見えます。

  

 パソコンでは約580×430 pixel ( 25万画素 )の大きさで見ることができ、観察結果として保存できます。
今回は、φ32、深さ200mmの穴に挿入し、入り口から5cm毎にシャッターを切っています。

   

  マンションで、水漏れがしているので調べて欲しい、とのお問い合わせがありました。
  3階の天井からポトポトと漏れています。4階の部屋のフローリングに3cmの穴を開け、このCCDスコープを差し込んで観察し、漏水を確認しました。

  

 

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田村エンジニアリング/大阪/関西