でもある月の夜
ぽっとさんは誰かに連れ去られてしまったのです。

それは、ぽっとさんをやわらかい布でつつむと
切り株の上から持ち出して行きました。

原っぱを駆け抜け

木立や茨を通り過ぎ

小川もジャブジャブわたっていきます。

ぽっとさんは何が起こったか解らず
怖くてぎゅっと目をつぶっていました。




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