人生の達人?
  


.......おばあちゃんアクト47..........-おばあちゃん的災難?- 


おばあちゃんと関わっている私たちは
時に応じていろんな話し合いをします。

ある日のこと。

その日は
ケアマネージャーとヘルパー派遣会社のトップのMさんと
これからのプランについて話し合う予定でした。


軽い気持ちだった私は
おばあちゃんに車椅子に座ってもらい
おばあちゃんは、そこでテレビ&楽しい昼食♪

ゆっくりとスプーンで食事を口に運んでいます。


良い感じ♪


3人で和やかにおばあちゃんを囲んでの話し合いの始まり・・
のはず・・でした。

ところが、突然
ケアマネ(ケアマネージャーの略)が


 ”もう、自宅ケアは限界なんじゃないでしょうか?”


       と、切り出しました。


私:  
え〜! 何でですか−?!”


ケアマネ:
 今、少し良くなってきたので、今なら施設を選べるし
    どこでも入れてくれるけど
       そのうちどこも受け入れてくれなくなりますよ。

今しか、ないですよ。



私: 
それは、確かにそういうこともあるかもですが・・
    でも、おばあちゃん、がんばっているし・・
性格的に無理だと思いますが・・


Mさん:   
そうそう、おばあちゃんは、集団生活したら
ダメになっちゃいますよ。

気ままに暮らしてきたんだから。



       こんな調子で、始まって、ダンダン・・


譲らないケアマネ。
私たちのことを心配してくれているんですよね。

この先に起こりそうなこと、知っているから
そうやってがんばってくれるんですよね。


昼下がりの和やかな時間は、白熱して室温も5℃はアップしたかも。

そのうち、私が言ってしまいました。


私:   
あの。施設に入ったら、気持ちが参ってしまって
      認知が進んでしまうか、死んじゃうと思うんです!!


    あ〜!!!しまった〜〜!!


 と、思ったけど後の祭り。


     おばあちゃん、聞こえてないよね????


おばあちゃんは、しっかり前のテレビをみて
ゆっくりと食事をしています。

私の言葉を受けて、Mさんも


Mさん:  
そうそう!!認知も進むし、死んじゃうかも知れないですよ。

時間に縛られて・・

一番おばあちゃんが苦手なことなんですから。


  と思わず・・


ハッと、おばあちゃんを見ると
相変わらずテレビをじーっと見て
同じ調子でスプーンを口に運んでいます。


先のことを考えて
今を閉ざしてしまうなんてできないです。
希望をなくしちゃうじゃないですか。

先のことは、先のこと、そのとき考えますと言って
一応、終わったのです・・・のはずが・・


とっさの時には、どうするか、という話し合いになりました。

救急車のときには、Mさんがまず私に連絡をする。

それから、病院へ。


その話のときに

また、私が言ってしまいました。


”とっさの時には、どの病院になるのですか?”


この一言で、いろいろな病院の名前など
またまた話が白熱してしまいました。


ハッと気がついて、おばあちゃんをみると、
相変わらず、テレビをじジーッと凝視して、
スプーンを動かしています。


でもなんだか変?
やけに規則正しいというか・・
まるで、ロボットのようなその動き・・

心なしか、耳がこちらにむいてる?んな分けないよね。

でも、耳がこちらに向かってやっぱりピーンと張っているような・・

いやいや。。んなこと、ないはず・・

だって、耳はすっごく遠いんですから。

いや、いつも全然聞こえてないみたいだし・・・・


ドッと疲れた集まりでしたが
内容も濃く、先に向かってみんなの気持ちが一つになった
瞬間でもありました。


おばあちゃん
その後、何事もなかったように休んだけど
聞こえていなかったかな〜・・

いや、でも、真横にいたんだからきこえていたかな〜・・


謎のまま、その日は終わりました。


今日って、おばあちゃんの気持ち的ケアに
全然なっていなかったじゃん。

ごめんね。おばあちゃん。


しかし・・
この結果は・・
思わぬとき、分かることになるのです。


続く・・


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2009/6月のある日