当院でご利用いただける検査




当院では視診・聴診・触診・口腔検査はもちろん、様々な検査を行っています。
ここでは当院で行っている主な検査についてご説明します。

糞便検査
糞便を採取し顕微鏡で観察します。原虫や真菌、細菌などを観察します。必要に応じて、外部検査センターに培養同定検査を依頼することもあります。他にも菌の種類に偏りがないか、腸粘膜や異物、デンプンの有無などを調べます。モニター画面で飼い主さんも一緒に検査結果をご覧いただきながら詳しくご説明いたします。
(検出されるものについては鳥のいえ通信vol.1を参照)

そ嚢検査
皮膚を通して、そ嚢が腫れていたり赤くなったりしていないか(炎症がないか)をチェックします。そ嚢液を採取し、色や粘り、においなどを確認します。その後、顕微鏡で原虫や真菌、細菌の有無、白血球や赤血球の有無を観察します。
(そ嚢そのものについては鳥のいえ通信vol.2、
 そ嚢検査についてはvol.3を参照)

血液検査
脱水や貧血、炎症の有無、白血球のバランス、肝臓・腎臓・膵臓などの内臓の状態、中性脂肪やコレステロールの数値がわかります。
非常に有意義な検査ですが、鳥さんにとってリスクが伴います。
必ず検査前に獣医師が検査のリスクについてご説明し、飼い主さんと話し合ってから検査を行います。

レントゲン
検査
目視だけではわからない骨格の状態や発情・卵の有無、心臓や生殖器、消化器系などの状態がわかります。通常正面からと横からの2方向から撮影します。撮影時は鳥さんを押さえますので若干のリスクを伴います。
(必要に応じてバリウム検査を行うこともありますが、数日入院する必要がありますので、事前に獣医師と打ち合わせを行ってからの実施となります。)
(骨については鳥のいえ通信vol.8を参照)

遺伝子検査
感染症が疑われる病気の時に、原因を突き止めるために行う検査です。
また、健康診断で感染症を持っているどうかを調べることもできます。
検査センターへ依頼するため検査結果が出るまでお時間をいただいております。
*当院では入院の際に、院内感染を防ぐためクラミジア症(オウム病)の遺伝子検査を
必須条件としております。

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クラミジア症
(オウム病)
人獣共通感染症の「オウム病」の検査です。1年に1回は健康診断で
検査していただくことをお勧めしています。
新鮮な糞1個だけで検査ができるので、鳥さんへの負担はありません。
PBFD
(オウム目の嘴・羽毛病)
オウム・インコ類の鳥さんに感染するサーコウイルスを病原とした感染症です。感染力が非常に強いことで知られ、外被系症状(脱羽、異常羽毛、嘴の過長・脆弱化)だけでなく免疫不全を引き起こす怖い病気です。
特にお迎えしたばかりの鳥さんにお勧めしています。
BFD
(セキセイインコのヒナ病)
ポリオーマウイルスを病原とする感染症です。
脱羽症状があり見かけ上PBFDと区別することが難しいため、PBFDとセットで検査に出すことが多いです。
特にお迎えしたばかりの鳥さんにお勧めしています。
性別鑑定
血液から性別を調べることができます。
この他にも、アスペルギルス症、マイコプラズマ症、鳥結核症などを調べることができます。