MIDORI NATSUKAWA Presents
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UFO 1980 in Londonです! さて、79年の来日で、しっかりUFOを「お笑いバンド」と定義づけしてしまいましたが、それでも私は懲りずに、翌年1980年の2月、ロンドンのハマースミス・オデオンで4日連続でUFOが出る、と聞き、まさにそのコンサートのためだけにロンドンに行くことにしました。 いろいろ乗り継いでどうやら23時間くらいかけてやっとたどり着いたロンドンでしたが、着いたその晩はUFOの2日目のコンサート。 ロンドンにもう数ヶ月滞在してた友人が、運良く日本に来てたマネージャー氏にコンサート前に会えて、バックステージ・パスも出してもらっていたので、早速ハマースミスへと向かいました。その友人は、その日は別の、さる有名ミュージシャンのリハーサルに招待されたとかで、来てくれなかったんだけど (うふふ、それは誰でしょう? クマソ?)。 早速、ハマースミス・オデオンの裏口から入れてもらったけど、私がもらえたのは、ごく普通のバックステージ・パスでした。 イギリスでは、パスにもいろいろ種類があって「Access all area 」というパスなら、ミュージシャンの楽屋だろうが、どこでも出入り自由なんだけど、そのパスは家族だとか特別に親しい友達くらいしかもらえないもので、私は写真が撮りたいから、と先に断っていたので、それが出来ればそんなエラそうなパスでなくても、何でもよかったわけ。 でも、コンサートまでの間は、どこかで時間をつぶさなきゃいけなくて、実は、このオデオン、ずっと上の方に出演者でも招待客でも入れるバーがあったんだけど、そんなことは全然知らない私は、入ったはいいけど居場所がなくて、しかたなくその辺の廊下というか通路でコンサートまでの間ボーッと立ってるハメになり、バカみたいですごくイヤでした(あとの日は別の過ごし方をしたけど)。 それでも、UFOのメンバーはウロウロとそこら辺を行ったり来たり、会えばヤァ!と声はかけてくれるんですが、さすが彼らの地元ロンドン、凱旋コンサートみたいなもんでしょ? なんだかその前の年、日本でお笑いやってたあのアホ・バンドとは全員別人みたいでしたよ。扱いがまず違う。周りの取り巻きが違う。メンバーも 奥さんやガールフレンドや、たしか子供まで来てたりして、ホント雰囲気も全然違いあまり気安く声をかけちゃいけないなぁ・・・と思いましたね。奥さんといたあるメンバーは、まったく私を無視するのよ! それはそれでヘェ〜カッコいいなぁ、と思いましたね。 奥さんに対しても、女性に対しても(それがただのファンであっても) その方が礼儀なのよ。世の男性諸君わかるかな? そう、ここロンドンでは、UFOは幼稚園児の集団ではなく、紛れもない大物バンドだったのです!!! そして、コンサートが始まり、私はもらったパスをセーターにつけ、早速ステージの下に陣取り、わざわざ日本から持ってきた2台の一眼レフで、立て続けに撮り始めました。 ニュー・アルバム No place to run の「アルファ・ケンタウリ」がオープニングで、全体に新曲が多かったです。写真1を見れば、なかなか見事でしょ? でも・・・、私はこういう場で写真を撮ったのは初めて。そこはステージの真下、いわゆるオケピットで、プロの人たちと並んで撮りましたが、でも、ものすごくコワい思いの連続でした。なぜかと言うと、すぐ目の前や横に、ドーンとピートが飛んで跳ねてくるんです。カメラ覗いてると、ごく狭い範囲しかわからないでしょ? 必死に写してると、突然すぐ脇にドドーン!!! グラグラとセットが揺れるんです。汗も飛んでくるわ、踏み潰されそうになるわで、曲なんか全然聴いてる余裕はありませんでした。それこそ、命がけで撮ったようなもんだ! イヤもう迫力もスゴイもんで、同じステージの真下で撮ったマーキーでのときとは比べ物にならないくらい! 2日に渡ってステージ下で写真を撮り、ホントにホントにお疲れさまでした。これくらい恐ろしい思いをしなけりゃ、カッコいい写真は撮れないんだ・・・というのも身にしみてよ〜く判りました。 ストロボは当然たけないので、フォーカスが甘いものが多いのですが、そのライヴの迫力は充分伝わるものと思います。 どうしても1番ハデなヤツ、ピート・ウェイが中心になってしまうのはご勘弁を。 13番は珍しくアンディ・パーカーです(前に寝っころがってるのは無視していいです)。 ツーバスで、あまり目立たないけどスゴくヘヴイで安定したドラミングを聴かせてくれました。 全員、前年の日本での演奏より、やはり気合の入れ方が違っていて、間違えようと少々走ろうと、勢いってのはここまでバンドを変えるのか・・・と、改めて感心 しました。 たしかにこのときのUFOは、おそろしくカッコよかったです!!! 最後の日だけは、客席で見ましたが、アキレてしまったのが観客のリズム感の悪さ。演奏と全然合わない手拍子を延々と続けるのにはまいりました。何で? 20年以上前であっても日本人の方が、ちゃんとリズム感あったわよ! この80年のUFOツアーのときの前座は「GIRL」でした。覚えてますか? 彼らはカワイコちゃん揃いのメタル・バンドでした。私は彼らの写真を楽屋で山のように撮りました。それもいつか機会があれば公開します。 美形好みのオネエさん、オカーさん、オバさまたち、期待してて下さい。 −夏川 翠− |
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Kimio Yokohata
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