MIDORI NATSUKAWA Presents
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more..UFO |
UFO 1979 in Japan の写真です! さて、ここからはマイケル・シェンカーはいません。もしUFO、イコール、マイケルと思ってるファンの方たちは、残念ながらここでお別れです。 ひとつ前のページの最後にも書きましたが、77〜78年ころには、UFOもアメリカのセールスを意識し始め、アルバムの作りもそれなりに、ツアーもより一層精力的になるのですが、同時にバンド1番の立役者となったマイケル・シェンカーの奇行も目立ち始めます。 ツアー中でも、突然ギグをスッポかしたり、失踪したり・・・と、まともにバンド活動が成り立たなくなるような彼の行動に、ついにキレた他のメンバーは彼にクビを言い渡しました。 78年の暮れころに、マイケルの参加した最後のアルバム、それもライヴであるStranger in the nightを出したけど、たしかそのころは、もう彼はクビになってたはずです。 これは、ライヴ盤としては、なかなかの名盤でしたが、それを聞いてUFOのファンになった人たちにとっては、せっかく来日が決まったといっても、「マイケルのいないUFOじゃあねぇ〜」 そう言われても、まぁ仕方なかったかもしれない・・・。 彼らがやって来たのは、79年の6月、ちょうど日本で初めてサミットが行われたのと同時期で、おまけにこの年の3〜6月ころというのは、スゴイ来日ラッシュで、ロッド・スチュワート、クイーン、ジャーニー、ボストン、ロキシー・ミュージック、ブルー・オイスター・カルト、ナザレス、UK、スコーピオンズ・・・・、というようなラインナップが続き、ヘヴィ・ロック・ファンたちはうれしい悲鳴、悪く言えば少々食傷気味になってたころです。 私はこれらを全部見て、その上、アース・ウィンド&ファイアー、ビリー・ジョエルまで見に行ったという、そのころのコンサート・マニアの典型でした。 UFOのひとつ前のスコーピオンズで、脱退したマイケルがやって来るかもしれない、なんてウワサも飛び交わって、マイケル・ファンたちはむしろスコーピオンズに足を運んだんじゃないかな? でも、マイケルはおらず、マティアスという新ギタリストがおさまっていて、ガッカリしたのはそこのあなたでしょ? そんな経緯があってなお、それでも諦めきれずにマイケル・ファンはUFOを見に行ったか? イヤ、きっと見に行ってないよねぇ・・・。だって、東京2回のコンサートも、満員御礼ではなかったもの、残念ながら・・・。 とは言え、マイケルがいようがいまいが、私のお目当てはベースのピート・ウェイと、UFOそのものだったので、来日したその日から会いに行き、76年ロンドンの写真見せたりしてすぐ仲良くなってしまいました。 私をちゃんと覚えてくれてたのは、ポール・レイモンドだけでしたが・・・。 それから1週間、私と友人は仕事返上で彼らと遊び回るハメになるんです。 誰かの彼女やってたわけじゃぜ〜んぜんなくて、ただのファンでしたけどね。 しまいには、私は幼稚園児の遠足の添乗員の気分になってました。 マイケルのいなくなったUFOは、周りから見てても、なんだか全員が明るくて、冗談の絶えない、まるで悪ガキの集団でした。 あとで友人曰く、UFOって、イギリスのドリフターズだったのね・・・ そうなんです、UFOって実はお笑いバンドだったんです・・・。 ドラムのアンディ・パーカー(写真1と2)と、キーボードのポール・レイモンド(写真5)の二人は、かろうじてマトモに話のできる大人というかんじでしたが(そうは言っても、二人も冗談はキツい)、あとの3人、ピート・ウェイ(写真3,4)、フィル・モグ(写真9,10)、そして新ギタリストとは言え、昔からの旧友であるポール・チャップマン(写真7,8)たちは、ほとんどの時間、私たちファンをからかうのを趣味としてたようです。 とくにフィルとピートの会話は、イギリス人特有のブラックなジョークだらけで、言ってる言葉は判っても、意味が全然判らない・・・。 これじゃあ、ドイツから来たマイケルがイジメられた、と思ってもしゃあないなぁ・・・とも思いました。 ホント、すべてのことが彼らにとってはジョークのネタなんですよ、私らも何度からかわれたことか・・・! そのうち相手にしないのが1番とも学びました。決してイジワルではないのですが、要するにおちょくり魔なんです。あんなバンド、めったにいないよ・・・。 そういえばピートが言ってました。 「ボクらは、バンドやめたらコメディアンになるんだ!」 あ、そうそう、一応は彼ら日本で3回コンサートやりました。東京2回と大阪1回。ちょっと客をナメた演奏で、あんまりミスが多いんで、私はバリバリ小言を言ってやりましたが、そういうときだけピートはマジメな顔になって 「ああ、間違えたさ、でもね、オレは機械じゃないんだから毎回おんなじことはできない!」と威張られてしまい、ヤレヤレ、もういいわ・・・とアキラメました。 それだけプライドがあるなら、もう少しロック・ミュージシャンらしくしてくれればいいのにねぇ。そんなわけで、このときのUFOは、「ブリティッシュ・ハード・ロックの勇者」というよりは、イギリスのお笑いバンド、それ以外の何者でもありませんでした。 このときの彼らの爆笑エピソードを聞きたい方、興味ある方はメール下さい。 但しイメージが壊れても保証の限りではありません。 もう、充分壊れたって? スイマセンね、でもイイ人たちであるのは間違いなしでしたよ。 −夏川 翠− |
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Kimio Yokohata
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