針葉樹林、ツンドラ、いくつもの川、数知れない湖
風と戯れるファィヤーウィード
ひょっこり現れるグリズりー
木の葉がカサリと音を立てると
シナリオのないドラマの幕が開く





一歩森へ足を踏み入れると
リスのお出迎え




ウサギと不意に鉢合わせ






デナリ・ナショナル・パーク・ホテルは
古びた木造の建物
ここから始まる
カンティシュナへの長い道のり




何やら動くは木の枝か?
いえいえそれは大きな角
メスもオスも立派な角を振り上げて
カリブーは
ゆっくりと歩いてゆく



意外に優しそうな表情





グリズリーの親子
テクラニカリバーに現れた















最後は親子仲良く
森へと歩いて行った

ひととき
河原から楽しんだ
クマの家族の時間





秋を迎えようとする大地を
駆け抜けていく
ムース




このあたりには珍しいという
カナディアン・ギースたち




白い点が斜面に張り付いている
ドールシープの群




残念ながらずっと雨は降り続き
マッキンリーは厚い雲の中。
目的地カンティシュナのレコーダーズハウスも
しっかりと雨を吸い込んでいる。
濡れそぼった木の壁が
何とも素朴な風合いを見せて建っていたのが印象的だった。
ゴールド・ラッシュの時代をつかの間思い描いてみた。




雨は降り続き
厚すぎる雲は
マッキンリーの姿がどこにあるのか
想像もさせてくれない




厚ぼったい雲が少し退いた





デナリに生きるオオカミ
幸運にも橋の上から目撃




道路のわきに見つけたライチョウ





細い崖っぷちの道、バス2台がすれ違いを試みる。
バス内が緊迫し
まさしくスリリングな瞬間、
ふと窓の外へ目をやると
マーモットが顔を出していた。




氷河や川に削り取られてきた大地
いったい何万回何百万回
雨に打たれ
雪をまとい
月影に眠り
日の光に覚醒してきたのか



デナリ国立公園の雲はほとんど一日中厚く低くたれ込めていました。
わずかに日の光が差したとき、デナリは別の表情をかいま見せてくれました。
湖には生気が戻り、木々や花たちが風と戯れ始めたのです。
もう少しお天気がよければ、と心残りはありますが、
またいつかこの大地に足を踏み入れる日があることを信じて、
次の機会のために楽しみはとっておきたいと思います。
動物園の動物とは違う本物の野生の姿
デナリがいつまでも野生生物たちの
かけがえのない大地でありますように。



車窓のときめき  氷河クルーズ