1日目 初日からグリズリーベア?に遭遇 
By Wats


 バンクーバーで飛行機を乗り換え、午後2時のエドモントンに到着、空港でレンタカーを借りてジャスパーに向かったつもりが、20分くらい走って逆の方向に向かっていたことに気がつきあわてて戻ったものの40分のロス。まだ右ハンドルになれていないのでどうもしっくりこない。対面通行だと対向車がぶつかってきそうで怖い。
 途中ドライブインによって、妻はハンバーガー、私はフィッシュ&チップを食べた。他の車は120キロくらいで走っているようだが、私は、初日ということもありスピードをセーブして100キロくらいで走った。こんなペースじゃホテルに着くのは9時過ぎだなどといいながら、Hintonを少し過ぎたあたりの道路わきで、動くものを発見。最初はコヨーテのように見えたが、車を止めてよく見ると小型のグリズリーベアだった(と言うよりクマの色や肩のあたりが盛り上がっている体形からそう信じて疑わなかった)。
グリズリーか?
 体長は2メートルくらいだろうか、しかし茶色のふさふさした毛が、わずかな光沢を放っている。道路わきはなだらかな斜面になっており、森に到達するあたりのところは、道路より3メートルほど低くなっている。その車から2〜30メートル離れたちょうど森との境界のあたりを熊は草をかじりながら、ジャスパーよりに動いている。興奮で少し手がふるえたが、はじめは車の中からそして次は車から降りてビデオを回した。もちろん本当は車から降りてはいけない。ただこのときは少々動転していたのとクマのいるところが低くなっていたので安心してしまった。いつの間にか私の車の後ろに別の家族連れの車も止まり父親らしき人が降りてきて、カメラを回しながら、早口で私に話しかけてきた。正直言って、ビデオを撮るのに必死で、あまり相手もしてられなかった、がカナダ人らしい。カナダ人でもグリズリーは珍しいのだろう。何枚も写真を撮っていた。やがて、その道路わきには、7〜8台の自家用車が停まり、つかの間のベアージャムとなった。
 グリズリーはサービス精神旺盛で約15分の間森に入ったり出たりしながらも我々を楽しませてくれた。木の丸太を転がして何かを探しているようだ。森とこちら側との境界には、ワイヤーが張られていたが、熊は平気でそこを出たり入ったりしていた。
 グリズリーとの遭遇に我が家(といっても妻と私)はわいたが、だんだん薄暗くなってきた。ミエッテ温泉の入り口の近くで自家用車が3台ほど停まっていたので見るとマウンテンゴートだった。早速車を止めて近づいた。すでに4〜5人の家族連れが写真を撮っている。マウンテンゴートは群で活動すると思っていたが一頭だけだ。マウンテンゴートらしく切り立った岩場で、頭を木の根っこのあたりにつっこんで何かを食べている。しばらくすると別の場所からも鳴き声が聞こえる。やはり群だ。子どものマウンテンゴートがもっと上の岩陰から現れた。
マウンテンゴート
マウンテンゴート

 このマウンテンゴートも見たかった動物だ。バンフへ行ったときは全く見られなかった動物たちが初日から次々と出てきたので私たちは興奮しきっていた。湖の中にエルクの群もいたが、もう時間的にも限界だし暗かったので通り過ぎた。ホテルに着いた時には10時半をまわっていた。
ジャスパーの入り口 東西2カ所にある
ジャスパーの入り口

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