天神社の大杉 Large cedar of Ten shrine 妙高市



この大杉は関川の天神社の境内にあり、その昔は境内の杉林全体が天神社であり、林の中央にある巨大な大杉がご神体だったと伝えられている。 杉の他、イタヤカエデ、ヤチダモといった巨木も立並び古くから「天神森」と呼ばれてきた。
天神社前の道路は旧北国街道で、かつて、多くの旅人が往来し、大杉は遠くからもその姿を見ることができ、県境が近いことを知らせていた。平成9年(1997)、妙高野尻バイパスの完成により、同神社前の道路の交通量は激減し、神社を訪れる人も減ってしまった。
大杉は、樹齢1200年、樹高28.7m、目通り8.15m、根回り12.75m、枝の広がりは東西18m、南北20m。
昭和16(1941)年11月13日に国の天然記念物に指定されている。
平成9年(1997)、樹木医の診察が行われ、木の特徴だと思われていた直径1mもの円形の瘤が、病気と診断され、撤去された。手術痕は今も巨木に残っている。




≪現地案内看板≫
下町天神社の大杉

この大杉は、昭和十六年(一九四一)国の天然記念物に指定された杉の巨木である。

目通り幹囲 八・二メートル
樹高 二八・七八メートル
推定樹齢一〇〇〇年

といわれ、この下町天神社の「御神木」として、またこの地に集落が始まった時代から「天神様」として、古くから崇められてきた。
境内には、この大杉のほかスギ・イタヤカエデ・ヤチダモなどの大木数本と多種の木々が群生しており古くから「天神様」と呼ばれてきた。

妙高市教育委員会



天神社 ※GOOGLE 画像

関川天神社・下町天神社ともいい、菅原道真を祀る天神・天満宮の一つであるが、由緒は創建は不詳である。「憲政の神様」といわれた尾崎行雄が書いた同神社の看板が社殿に納められている。


親鸞聖人袈裟懸けの松

およそ800年前に越後国府に流されていた親鸞聖人は度々、信濃の国、戸隠にある修道場に参篭し、途中上原宿の入り口にあった松に袈裟を掛けて休息していた。 聖人の徳を慕い、この松を袈裟懸けの松と呼んで大切にしていたが、老木となり昭和13年に切り倒され、その幹で親鸞聖人の坐像を作り、御堂を建て安置した。 度重なる道路の改良工事により、場所を移し現在3代目の松が植えられている。 (大正初期に移された、初代の松は右側の御堂内に展示されている。)





地図 ストリートビュー(大杉) ストリートビュー(袈裟懸けの松)