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☆ 地名の由来 ☆
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親不知(おやしらず)とは、新潟県南西端の、飛騨山脈の北端が日本海に落ち込む、崖の切り立ったところ。新潟県西頸城郡青海町市振 (いちぶり)と外波 (となみ)との間にあり、古来、北陸道の最難所(天険)である。
親不知より東寄りには子不知海岸があり、この二つをまとめて、親不知子不知(おやしらずこしらず)とも言う。親不知・子不知は古来から、北陸街道最大の難所としてその歴史を歩んできた。
街道が波打ち際を通っているため、寄せ返す波の間に細道を走り抜けねばならず、親は子を、子は親を顧みるいとまがなかったことからこの名前がついたと言われている。また、平清盛の弟、平頼盛の夫人が、夫を慕いこの地を通りかかった際に、2歳の愛児を波にさらわれてしまった。悲しみのあまり詠んだ歌「親不知 子はこの浦の波まくら 越後の磯のあわと消えゆく」が地名の由来であるという言い伝えもある。
岸壁に祀られている波除観音は、今も日本海を見つめて悲しい歴史を物語っている。
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☆ 親不知を歩く ☆
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北陸線親不知の駅を境にして東海岸を子不知といい、この地域にも親ケ鼻や木曾義仲や聖徳太子の伝説にちなむ名勝の駒返しなどがあり、大変な難所であった。情けがないと言われるかも知れないが、このたびは子不知を割愛して西海岸天下の険親不知を歩いて見ることにしよう。
親不知・子不知を語るには、どうしても伝説からみになってくる。親不知の海岸沖に鬼クリ岩と投ケ岩が見える。親不知の険で散々いため付けら得た腹いせに、弁慶が投げた岩がこの投け岩だという。これを見ながらぼつぼつ歩きだす。しばらくは穏やかな海岸を見ながら国道8号線を西へ、漁村外波の集落を通って竹が鼻に着く。このコースでは国道を歩くので車には十分注意しなければならない。親不知は竹が鼻から始まる。風波川を渡るために道路がカーブする所に展望台がある。上がって眺めればなるほど親不知は天下の険だとうなずけよう。天気によっては波浪かなたに能登半島が望めよう。また、ここには国道8号線改修記念に建てられた愛の母子像もある。
かつては海岸線をなぞるように、国道と平行して走っていた国鉄北陸線は、浪害を避けて昭和40年10月に長さ5km余の親不知トンネルで地中に入った。国道は雪崩と落石から守る天蓋(セット)に覆われながら走り、天険トンネルに入る。その入り口にバスの天険停留所があるが、海水浴期に1日2往復しかバスはこない。バス停の手前から降りて遊歩道を歩くことにしよう。
こにはまず波除地蔵が岩にはめこまれてある。旅人は無事に天険親不知が通過できるようにと祈る。岩間から出ている清水を弁慶の力水という。のどを潤していよいよ難路にかかる。波に追われ、幾度か岩にしがみつくうちにひげもそれたという髭剃り岩がある。そのあたりの浜を「弁慶の泣きっ面」という。波の恐ろしさにさすがの弁慶も泣きっ面になったようだ。
断崖に小フトコロ、大フトコロ、大穴、小穴などという大小の洞窟がある。一番大きな大フトコロには200人もの人が入れる。旅人は波に追われてこれらの洞窟に逃げ込んだものという。「長走り」は逃げ場のないもっともこわい浜であった。南無遍照金剛と岩に彫られた大きな字を仰ぎ、「走りこみ」を「波よけ不動」の石祠まで走りこめばまず安全、ほっとしたところを「浄土」または「浄土崩れ」という。再び国道に上がって市振に向かう。
越後に落ち延びた池大納言平頼盛の母子受難のこと、安寿・厨子王姉弟のこと、義経・弁慶道中のことなど伝説を多く割愛したのは心残りだ。元禄2年(1689)、「今日は親知らず・子知らず・犬戻・駒返しなどという北国一の難所を越えて、疲れ侍れば、枕引きよせて寝ねたるに(中略)一家に遊女も寝たり萩と月」と『奥の細道』にある芭蕉が泊まった市振関に入り、長い町並みを通って駅に向かう。
(出展:新潟のハイキング)
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☆ 『越後つついし親不知』 ☆
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昭和37年12月発表された、水上勉の『越後つついし親不知』は、親不知から約5キロメートル山奥へ入ったところの歌合村を舞台にしている。
JR北陸本線親不知駅を降りて、東に150メートル、旧道トンネル駒返し入り口に近いところに、昭和60年文学碑が建てられた。
海はちりめんじわのあかね色、
空は橙いろに金糸をはしらせ
た来迎の絵屏風。
美しい親不知の海にいま身を
はてて死ぬるより生きようと
おしんは思うた。
水上勉『越後つついし親不知』 より
黒いみかげ石には、上のような文が刻まれている。
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親不知観光ホテル
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| 日本海を望む断崖絶壁に建ち、北陸街道の歴史を偲ぶ。 |
民宿 和(なごみ)
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| 新鮮な日本海の魚貝を食べながら、ゆったり、の〜んびりとした時間をお過ごし下さい。 |
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