三条祭り Sanjo Festival 三条市



金物の町三条市の最大の祭りは、毎年5月14日から16日まで盛大に繰り広げられる八幡宮の春季大祭である。わけても15日、市内を練り歩く10万石格式の神輿の渡御と、八幡宮を中心に市内六社で奉納される「三条神楽」は見ものである。
三条八幡宮の神輿の渡御が、別名「大名行列」の形をとるようになったのは社伝によると、陸奥の安倍一族討伐のため、下向の途次八幡宮に立寄った源義家が、戦勝を祈願して軍立の式を挙行したのに始まるとも、また一説に、文政5年、三条郷民が村上藩主内藤氏の京都所司代となったのを祝って、大名行列を模して行ったのがその始まりで、奴振りは江戸赤坂から供奴を招いて習ったものであるともいう。
行列の主役を務める道祖神は、第三番の行列の先頭にたつ。属に天狗様とも言われるように、天狗の面をつけ、60センチほどの一本歯の足駄を履いて練り歩く姿は、まさしくこの祭りの呼び物である。
三条祭りは、別に「屏風祭り」の呼び名がある。それは、この日の行列の順路に面した商家が、ことごとく休業し、店先に店先に家宝である屏風を並べ、公開する習わしからの呼称である。
一方、この日の午後、神社境内の舞殿では、県の無形民俗文化財の三条神楽が奉納される。









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