八色すいか Yairo watermelon 南魚沼市
新潟県は全国的に西瓜の産地として知られている。新潟市の西区~西蒲区(旧巻町)にかけての「赤塚西瓜」と、魚沼地方の中心、南魚沼市(旧大和町)の「八色(やいろ)西瓜」が有名である。 八色西瓜は越後三山の麓、八色原で生産されている。南魚沼市(旧大和町)の八色地区は、越後山脈からの水無川がつくる扇状地である。扇状地砂礫層と黒色火山灰土に加え、越後三山と魚沼丘陵に囲まれた盆地という地形により昼夜の気温の日較差が大きいという気候条件が、西瓜の食味に好影響を与えている。 「八色西瓜」は日本一糖度が高くて「甘い」、またしゃり感がある歯触りが大きな特色である。 今では高級西瓜として全国的に有名になっている。 有機肥料を用い、農薬をひかえ、光沢を出すため、40日から50日かけスイカに座布団を敷いて仕上げるなど、個々の生産者が心配りの行き届いた管理を行っている。また一つの株から収穫される玉数を3~4果に制限し、収穫よりも品質を重視している。 このように、栽培に手間がかかり、生産量が少ないため貴重な西瓜といわれている。出荷された西瓜は自動選果機により、外観、空洞、熟度、潤み、糖度をンサーが測定し、組合独自の基準値により格付けを行い出荷している。 『八色西瓜』の栽培は、大正末期から昭和の初期に開始されたという。当時は面積も少なく自家採種で栽培を行っていた。 ここ大和地区は水が得にくいことから水田の開発は遅れていたが、ようやく昭和41年(1966)に国営の開墾事業が始まった。 ところが、昭和45年(1970)から日本全国での減反政策が実施されてしまい、困った農家は、西瓜の種付けで対応した。せっかくの開墾によって耕地ができたが、減反政策で水田にできないこととなり、ここを西瓜畑としての利用が広がっていった。この畑は水平畑といわれ、畑にもなれば水田にもなる耕地となった。 したがって4,5年ごとに水田と畑が交代し、西瓜の連作障害の回避、扇状地による水不足の解消などに役立っている。 このように減反政策への苦肉の策によって生まれたのが、皮が厚く非常に甘く美味しい「八色西瓜」だったのだ。
🔶JA魚沼南
八色スイカまつり八色スイカは生産数が少ないため、関東方面にはなかなか出回ることがない。この「八色西瓜」の直売や、発送の受け付けが行われ、スイカ食べ放題、とうもろこしのもぎ取りなどの行事もある。
🔶【直販所】
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