いごねり Igoneri 佐渡市



日本海でとれる赤茶色の海草、エゴ草(イゴ草)で作る郷土料理「いごねり」。佐渡では「いごねり」、越後では「えごねり」と呼ぶ。荒海に自生した天然の海草「エゴ草」を練り上げた、自然の風味豊かで、ヘルシーな佐渡の特産品。
日本に700種類ある海草の中で、エゴ草は古代の人たちが神様に供えた5種類の海草に入っていて、古代から、青森から福岡までの日本海側で食べられてきた。博多での名称は「おきゅうと」、エゴ草も「おきゅうと草」と呼ばれている。この「おきゅうと」が北前船で新潟に伝わったという説が有力だ。
仏事、お盆、祭りなど冠婚葬祭に欠かせない味として伝承されているが、形や食べ方が佐渡と越後では少し異なる。
佐渡では海藻のエゴ草をトコロ天のように煮詰めて平たい板の上に薄く流し、固めたものを、そばのように刻んでネギとワサビなどの薬味をつけ醤油をかけて食べる。一方、越後では容器に流し入れて四角く固め、短冊形にカットする。巻いて切って食べる方法は、佐渡と九州だけといわれている。
味付けは『巻き』は刻みねぎとしょうゆが一般的で、『角』はたれが絡みにくいので酢味噌で食べる地域が多い。
食卓の副食菜として、日本酒の肴として最適。夏から秋にかけて島の人々は必ず食膳につける。乾燥して保存できる貴重な食物というほか、ミネラルや食物繊維が豊富な食品。
また、いごねりは原料が海藻のみのため、おつまみでありながら低カロリーで、ミネラルと食物繊維が豊富なダイエットにも向いた食品だ。さっぱりした磯の風味、また高血圧の薬になるということで老人は好んで食べたという。










🔶いごねりの店

弁慶 イオン新潟青山店(青山)

越後番屋酒場 JR新潟駅前東急イン1F店(新潟駅)

佐渡旬処 寄って味(新潟駅南口)

花柚子 (新潟駅前)









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海藻

海藻

  • 作者:阿部 秀樹/野田 三千代/神谷 充伸
  • 出版社:誠文堂新光社
  • 発売日: 2012年06月