浪花屋製菓(株) Naniwaya Confectionery Co.,Ltd. 長岡市
現在の柿の種を最初に作り出したのは、当社の創業者「故、今井與三郎」でした。 大正8年(1919)、創業当初はウルチ米の煎餅作りでしたが、後に大阪から来た、本業は飛び職人だった知人から、ヒントを得て、モチ米を使ったあられを作るようになりました。これが社名「浪花屋」の由来です。 当時はすべて手作業で薄くスライスした餅を何枚かに重ね、小判型の金型で切り抜いて作っていました。 ある日、その金型をうっかり踏み潰してしまい、元に直らずそのまま使用したら、歪んだ小判型のあられになってしまいました。 そんなあられを持って近くの商店に行き、店頭に置いてもらおうとお願いしたところ、「こんな歪んだ小判型はない。形は柿の種に似ている」といわれ、そのヒントから大正12年「柿の種」という名前が誕生しました。 浪花屋では、「柿の種」の製法の特許も名称としての商標登録も取った記録がないといいます。他社製品と区別するため「元祖」という名称を戴き、差別化を図っています。 また昭和36年(1961)には、柿の種の進物缶がヒットすることになりました。現在ではビニール袋の小包装が一般的ですが、浪花屋は袋入りとともに、現在も缶入りを販売し続けています。昭和初めの新潟の農村の秋を描いた缶の図柄は、1961(昭和36)年の発売以来55年間、ほとんど変わっていません。 最近では、柿の種をチョコレートでコーティングした「柿チョコ」シリーズは、22年前の1994(平成6)年の第1弾を発売し、2014(平成26)年までにカフェオレ味やイチゴ味など計6種をそろえています。 🔹2023年6月、経営不振から小千谷市の阿部幸製菓が浪花屋製菓の全事業を引き継ぐこととなった。阿部製菓が子会社を設立し、その社名を浪花屋製菓とすることとした。浪花屋製菓の商品は現在の設備を利用して製造が続けられる。 浪花屋製菓
〔所在地〕新潟県長岡市摂田屋町2680番地 〔連絡先〕 ☎0258-23-2201 〔アクセス〕
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