鉱泉せんべい Mineral spring rice crackers 新潟市
小冨士屋三代目の武藤吉次郎は、湯治の好きな人で、暇を見つけては全国の温泉場を訪ね歩いていました。「雀のお宿」で知られる群馬県の磯部温泉を訪ねた際に、そこで焼かれていた温泉せんべいに注目して、地元に昔から湧き出ている鉱泉を使ってせんべいを作れないかと考え、失敗を繰り返しながらやっとのことで思い通りのせんべいを完成させ今なお作り続けている。 せんべいの作り方は、まず小麦粉の中に鉱泉を入れ、さらに砂糖と少量の塩、炭酸を入れてかき回し、ドロリとしたタネ(せんべいの原料)を作る。このタネが肝心で、柔らか過ぎてもかたすぎても出来上がりがまずくなるといい、鉱泉の量には特に気をつける。こうして出来たタネを鉄のせんべい型の中に入れて中火で5分くらい焼き、それをU字型の木型の上に乗せておくと、湾曲した「温泉せんべい」が仕上がる。手焼きだけに、柔らかい上に割れにくい。軽いサクサク感とほのかな甘さが、口の中に広がります。 一枚ごとに岩室に関する絵や文字が、浮き彫りにされ、情緒にとんでいる。長年にわたり岩室温泉のお土産として愛され続けております。 お菓子処 ㈲小冨士屋
〔所在地〕新潟市西蒲区岩室温泉576 〔問い合わせ先〕 ☎0256-82-2053 〔アクセス〕
〔定休日〕 毎週水曜日 〔HP〕 http://www.kofujiya.jp/index.html |