曲げ物 round chip box 長岡市



長岡市寺泊山田という集落は、遠い昔からヒノキやスギの薄板を加工して作る、篩(ふるい)、裏漉(うらごし)、蒸篭(せいろ)といった道具づくりで生きてきた地域です。曲げ物は同市指定の無形文化財(工芸技術)。鎌倉時代末期の平家落人の秘伝の技術といわれている。

かつて北国街道の要所として栄えた寺泊山田地域では、江戸時代末期には、山田篩業組合があり広く名を轟かせていた。
昭和30~40年代には、50軒ほどの集落のうち10軒以上が農業や漁業との兼業で男手が曲げ物を作り、女手が県内各地を売り歩いたという。

農業の機械化やプラスチック、ステンレス製品の台頭で需要は減り続け、現在は11代目の足立照久が唯一の篩専業として匠の技を伝承している。
「残ってしまったご飯を炊きたてのようにおいしく食べられたら・・・・。」そんな悩みを解決しようと製作したのが、この電子レンジでも使える「わっぱ」である。
この悩みは匂いが弱く食べ物の味を損なわない唐檜(からひのき)を使用することによって解決した。その秘密は、適度に水分を吸収・発散するヒノキの性質だ。
他に食べ物の繊維を残さず、滑らかに仕上げる馬毛のうらごしの曲げ物なども製作している。昔ながらの道具に限らず、その技術を応用した「用と美」を兼ね備えた生活用具にこだわっている。



TV番組(2015年11月10日 フジテレビ『みんなのニュース』、2017年10月17日 TBS『マツコの知らない世界』)で、電子レンジでチンできるわっぱで、冷凍ご飯が炊きたてのご飯に戻る。国産のヒノキを使用して、抜群の香りのご飯が楽しめると紹介され、人気に火がつき、現在では入手が困難になっているという。

2016年に東京で開かれた「ものづくり・匠の技の祭典」への出展をきっかけに、ウルトラセブンに着目。「円谷プロダクション」の公認商品としてスツールと小物入れ、「ウルトラ警備隊エンブレム オブジェ」を商品化した。


足立茂久商店
〔所在地〕新潟県長岡市寺泊山田1289
〔連絡先〕 0258-75-3190
〔アクセス〕
〔特徴〕
  • 足立茂久商店は創業185年の老舗である。長岡市寺泊山田地区では江戸時代末期(天保時代)からふるいや裏漉し、蒸籠(せいろ)づくりが盛んに行われてきた。国の無形文化財(工芸技術)の指定や科学技術庁長官賞の受賞など評価を得ています。時代を超えて受け継がれていく製品を生み出している。
〔足立茂久商店を紹介しているサイト〕





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The curved material is used as a "sifter" to separate small and large grains, a "back strainer" as a cooking utensil to chop food into small pieces and remove debris, and a "steamer basket" as a cooking utensil to be placed on a pot or kettle of boiling water and steamed. Teradomari Yamada in Nagaoka City, Niigata Prefecture, on the Sea of Japan, has long been engaged in making sieves as a winter occupation for farmers and fishermen, and its history dates back to at least the late Edo period (Tempo Era).


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篩

  • 作者:三輪茂雄
  • 出版社:法政大学出版局
  • 発売日: 1989年03月01日頃