蒸し菓子 Steamed cake 上越市



小浜屋菓子店は頚北地区で小浜屋という屋号で代々営まれてきた和菓子店です。創業120年になります。
昔からこの地域では、結婚式などのおめでたいことがあると、引き物の一つにずっしり重い菓子折りがつき、大きな鯛の練り切りを出す習慣がありました。
昔から変わらぬ素材を用いた、やさしい味わいの和菓子です。主原料である白いんげん豆は、北海道産の上質なものを使っています。また、練り切り餡は、白いんげん豆を煮て濾した餡に砂糖や求肥を少し加え、粘りを出すなど、代々伝わる製法を大切に守ってひとつひとつ手作りしています。
型どりをした菓子は霧吹きでベニを吹き付けて色をつける。そしてその上に寒天を薄く張ってつやを出します。
小浜屋の練り切りには、昔ながらの縁起物を型どった、松・竹(筍)・梅、桜、そして鯛の5種類がありますが、どれも可愛らしく華やかなものです。

※練り切り(ねりきり)とは、和菓子の一つ。白あんに砂糖、山の芋やみじん粉などのつなぎの食材を加え、調整し練った練り切りあん(白あん)を主原料とする生菓子を言う。この白あんに色合いを付け、四季折々の植物や風物詩をかたどる繊細な細工をほどこし、祝儀や茶席で使う上生菓子が多い。

上越市吉川区にはかつて小浜屋菓子店のほかの菓子店で縁起物のちんころ細工作りが盛んに行われ、昭和30年代前半までは区内で「ちんころ市」 がおこなわれた。現在でも、小浜屋菓子店は正月にちんころ作りを続けている。



小浜屋菓子店

〔所在地〕 上越市吉川区原之町1399
〔問い合わせ先〕 025-548-2020
〔アクセス〕 〔駐車場〕 有り
〔営業時間〕 午前7時~午後7時
〔定休日〕 日曜日
〔ウェブサイト〕http://www.umiterasu.co.jp/






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