大崎菜 Osaki greens 南魚沼市
南魚沼市大崎地区※地図 ※ストリートビューで生産されている。新潟県内各地に多種あるとう菜と呼ばれる小松菜の一種である。 江戸時代の寛文年間(1661年〜1673年)から始まったといわれている。原種には加賀よりの伝来説と地元発見説の2説がある。冬場の貴重な野菜の供給と農閑期の収入源として水稲農家らが栽培してきた。 明治時代に産地が形成された。栽培戸数は明治初年(1868)の30戸から同43年(1910)は60戸に増加した。栽培者の組織化が進み、明治30年(1890)、産業的な発想から「大崎菜副業組合」が組織され、初代組合長には田辺忠太郎が選ばれた。また一束を40匁とする束ねる制度を設け、出荷期には実収調査係が秤を持って早朝の畑廻りをした。 昭和41年(1966)に開通した国道17号線が無雪道路になると、トラック輸送にによって県内各地と関東方面への販路が確保された。 (大崎菜の生産)大崎菜の栽培は、9月の高畝作りと種蒔きに始まり、数回の追い肥と融雪作業を経て2月中旬より4月上旬の採取と出荷に至る厳しい労働の連続であった。現在はハウス栽培が中心である。大崎菜づくりで重要なものは、「水」。大崎地区は北風を防ぐ方谷山と畑の融雪を早める清水の二大条件に支えらていた。滾々と湧き出る滝谷の清水は年間を通して水温の変化が少なく、夏は冷たく、冬は温かく一定である。 栽培面積は縮小傾向で、生産者は5人に減ってしまったが、地域の味を守ろうと意識を高めている。 また、『大月菜』は、弘化4年(1847)に大量の涌水と北風を遮る寺が鼻尾根という類似条件が大崎地区と類似することから、大月村(六日町)に原種が伝えられて大月菜が誕生している。 (大崎菜の特徴)葉のほのかな苦みと茎の甘みが特徴で、シャキとした食感と春野菜独特の風味が楽しめる。普通のひたし菜に醤油をかけると、菜が水分を出して醤油をはじいてしまうが、大崎菜は逆にどんどん吸うのが特徴。 🔶〔旬の時期〕 12月下旬から4月中旬(ピークは2月下旬から3月中旬)
🔶JA魚沼みなみ農産物直売所「あぐりぱーく八色」 〔所在地〕 南魚沼市浦佐5147-1 〔問い合わせ先〕 ☎025-788-0253 〔アクセス〕
〔営業時間〕 午前9時~午後6時(5月1日~11月30日)、午前10時~午後5時(12月1日~4月30日) 〔定休日〕 12月~4月末までの毎週木曜日、年末年始など 〔ウェブサイト〕 http://www.ja-uonuma.or.jp/jigyousyo/jigyousyo026.php |