笹寿司 Sushi wrapped in bamboo grass 妙高市
笹寿司は、クマザサの葉の上にご飯を乗せ、具材や薬味を乗せた郷土料理で、ワラビ・タケノコ・ゼンマイなどの山菜のほか、クルミ・ニンジン・ヒジキ・油揚げなどを使う。具と酢飯、ササの葉を交互に重ねる押し寿司と、葉の上に載せるタイプがある。 押し寿司はこのままでは食べない。押し寿司用の箱を用意して一枚一枚積み重ねて、落し蓋をかけた後、石の重さで2、3時間プレスする。この間に具の味がすし飯の中にしみわたって出来上がる。 笹には防腐効果があり、笹から取り出して箸を使わずにそのまま食べる事がでるので「笹寿司」は戦場の携帯食とされたという。 一説では上杉謙信の軍勢が川中島の戦の際に器代わりに笹に御飯を盛った事に由来するといわれています。 葉の上に載せるタイプではまずは地元で採れたササを折り、農具の箕(み)に似せてを笹箕を作り上げる。酢飯を押して平らに盛り、具をきれいに載せる。最近では緑のササに映えるカニやエビなども具にしている。 家庭によって乗せる具材が異なり、地域や時期の特色がある家庭料理です。おまつりの際やお客にふるまう時によく食卓に出されます。 以前は、妙高高原駅前の石田家が駅弁として、製造したものを売っていたが、2011年5月15日で閉店となった。 現在は、地元の農家数軒が“妙高名物”として盛り立てようと、取り組んでいる。笹ずしは『妙高山麓直売センターとまと』や上越市の『あるるん畑』で取り扱っています。 〔販売〕 |