ル レクチェ Le Lecce 新潟市
1902年(明治35)、新潟県中蒲原郡茨曽根村(のちの白根市、現在の新潟市南区)の庄屋小池左右吉が、ロシアのウラジオストクへ旅行した際に西洋梨に出会い栽培を決意、翌1903年(明治36年)に原産地フランスから34品種の苗木を直輸入したのが発祥とされる。しかし、風土に対する適応性と追熟の必要性を知らなかったため栽培ははのびず。1955年(昭和30)ころまでは5~6haにすぎなかった。 気品漂うエレガントなシルエットから、“西洋梨の貴婦人”とも呼ばれている。果皮に斑点(さび)多く、独特の甘い香りと酸味の少ない濃厚な甘みが特徴。1個あたりの果重は300~400gほどである。 西洋梨と言うと「ラ・フランス」という品種が有名ですが、ル レクチェは、さらに濃厚な味と香り。 果実が大きいのが特徴。 ルレクチェは西洋梨の中でも栽培が難しく、大変手間のかかる作物で、苗木を植えてから最低6年以上は収穫できない。豊かな水と肥沃な土壌、そして高度な栽培技術によって、新潟のルレクチェは全国一の品質を誇るまでになった。 1993年(平成5)3月、ル レクチェ発祥の地記念碑が建てられた。また1994年(平成6)には原木はル レクチェ公園に移転され「白根の名所」となっている。 ☯2018年(平成30)12月、新潟市南区のNPO法人「みなみらいプロジェクト」が、原産地のフランスでもほとんど生産されてないル・レクチエを使ったスイーツの試食会をフランスのパリで開催した。新潟から輸出されたル レクチエが料理業界関係者に振る舞われ、高評価を受けた。 🔶〔旬の時期〕ル レクチエは10月下旬頃から11月にかけて収穫され、室温で追熟、12月初めより食べられ、肉質が非常によく、甘味多く(17度以上)酸味もありあまい。
🔶ル レクチェ発祥の地記念碑
🔶≪直売所≫ ※西洋ナシはバラ科ナシ属。基本種は欧州中部、東南部、西部アジアの一帯に野生し落葉高木、樹枝は直立性、果実は普通円錐形だが変化が多い。 日本に輸入されたのは、1872年(明治5)ころで、本県では1897年(明治30)西蒲原郡月潟村の佐藤沢治が11品種を栽培したのが始まりといわれている。 新潟県では、ラ・フランス、バートレット(Bartlett pear)、ル レクチエ(Le Lectier)、マルゲリット・マリーラなどが生産されている。
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