雪下にんじん Carrot under snow 津南町



津南町は冬場TVでお馴染みの日本有数の豪雪地帯として有名。
津南町の農家で秋に収穫するのを忘れてしまい、そのまま雪の下で越冬したにんじんを雪解けと共に収穫したら、にんじん臭さも無く甘いにんじんとなっていたという。
その評判は次第に地元の農家に広まり、昭和50年代から試験的に栽培が開始され、生産改良を行ってきたことや知名度が高まったことから、高価格で取引されるようになり、平成29年(2017)には、栽培面積は18ha、生産量は632tに達した。
今では全国にこの栽培方法が広まった。

雪の下で越冬することにより、甘みや旨味を感じる成分であるアスパラギン酸、グリシン、セリンなどのアミノ酸が増加し、また香りの成分であるカリオフィレンも増加する。これらの変化が雪下ニンジンの美味しさに関わっている。
雪の下は温度が一定(0℃)なため凍らず、水分が乾かないために「みずみずしく、甘く、香り良く、歯切れの良い食感」が楽しめる。
にんじんは7月中・下旬に種をまいて、通常秋に収穫するが、雪下にんじんはあえて秋には収穫せず、3~4mの雪の下でひと冬を過ごさせてから、3月中旬~4月にブルドーザーで掘り起こす。栽培期間は、雪下での3か月以上の栽培期間も含め、通常のにんじん(100日程度)の倍程度(200日程度)という。
雪下でじっくり寝かせた人参は臭みがなく、生でも美味しく食べられる。
雪下にんじんは、雪がとけて、にんじんの新芽が出てくるまでに収穫を終えなくてはならないため、また普通のにんじんより日持ちが悪いために、出荷期間は短く期間限定となっている。

☯平成30年(2018)6月14日、農林水産物・食品などの「地域ブランド」を守るための農水省の制度「地理的表示(GI)」に登録された。



❏〔出荷時期〕 3月から4月
❏〔問い合わせ先〕 025-765-5585 津南町観光協会
❏〔ウエブサイト〕 雪下にんじん:食 雪国観光圏

🔶≪直売所≫
  • 津南食彩館
    〔所在地〕中魚沼郡津南町大字芦ヶ崎乙203番地 津南観光物産館の敷地内
    〔問い合わせ先〕 025-765-5008
    〔定休日〕水曜日

津南高原にんじんジュース

雪の下で、じっくりと甘さを増した「雪の下にんじん」。
この果物のような人参で作るジュースは、健康に良いとされていますが、最近は美容のために飲まれる女性が非常に増えてきています。


〔会社名〕 津南観光物産館 有限会社フジミヤ
〔問い合わせ先〕 025-765-2823
〔所在地〕中魚沼郡津南町大字芦ヶ崎乙203番地
〔営業時間〕 9:00~18:00
〔定休日〕 水曜日
〔ホームページ〕 http://www.aji-e.com/ninjin/index.html





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