加茂桐箪笥 Paulownia chest of Kamo 加茂市



この地は、古くから材木の集散地として栄え、今から220年ほど前の天明年間に、丸屋小右ヱ門が大工のかたわら杉や桐材で箪笥を作ったのが始まりと伝えられる。
加茂市付近の山林の土質が桐の木の生育に適しており、多く自生していた。
文政3年(1820年)頃には、桐箱や桐箪笥類が船積みされ、加茂川から信濃川に出て、新潟や東北方面へ移出されたといわれます。箪笥の裏板に「文化11年(1814年)購入」と記された箪笥が現在でも市内で使用されています。
昭和3年に「矢車塗装(やしゃとそう)」が開発されて、現在の桐箪笥のデザインが完成しました。
桐材の特徴としては、火や水に強く、虫がつきにくく、腐食に強いなどがあげられる。また、耐用年数が長いことでも知られ、絹にもたとえられるように白く艶がある木肌を持つ桐を主材に、木釘やろう磨きなど、伝統技術を用いて製作される。昭和51年に伝統的工芸品に指定。
加茂では全国の桐箪笥の70%を生産し、日本一の桐たんす産地となっている。桐たんすは北海道から九州まで広く全国に出荷されている。
価格…小袖箪笥 30万円~ 衣装箪笥 80万円~

✢2016年、職人さんの長年の技術力と、職人さんだけが感じ取れる”カン”によってコーヒーミル「コーヒーミル 桐モダン」が制作された。手がけているのは加茂市の有限会社野本桐函製作所。高級木材である桐の風合いが高級感を与えてくれるとっても贅沢なコーヒーミル。

✢2018年4月、「桐の蔵」(田上町田上丙)の職人鈴木進氏が修理を中心に手がけ、全国から依頼を集めていると朝日新聞で取り上げられた。














桐たんす祭り
〔開催日〕 2022年10月14日(金)- 16日
〔案内〕 加茂簞笥協同組合NEWS

加茂桐たんす祭り 毎年7月上旬、 加茂市産業センター (住所 加茂市幸町2-2-4 TEL0256-52-0235)において 桐箪笥の展示即売会と、職人による製作実演。
伝統的な桐たんすからフローリングの部屋にもマッチするモダン家具などメーカー直売価格の桐製品100点余りを展示即売している








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桐(きり)

桐(きり)

  • 作者:八重樫良暉
  • 出版社:農山漁村文化協会
  • 発売日: 2018年02月28日頃