坂口安吾 Ango Sakaguchi 新潟市



1906年(明治39)10月20日〔生〕 -1955年(昭和30)2月17日〔没〕

日本の小説家、評論家、随筆家として、昭和の戦前・戦後にかけて活躍した近現代日本文学を代表する作家の一人である。太宰治、織田作之助らとともに戦後の無頼派を代表する人物である。
私生活では若くから神経衰弱を患い、さらには自らの自殺願望を見つめながらヒロポン等の覚せい剤、睡眠薬を中毒患者として常用した。
50本入りの「缶ピース」は執筆作業に欠かせなかった大の愛煙家でとしても知られた。

坂口安吾は酒をこよなく愛する作家で、酒に関する随想を複数残している。
安吾にとって姉が嫁いだ村山家のある松之山町(現在の十日町市)は縁のある土地となっており、酒の蔵元だった村山家で作られた酒、「越の露」は安吾が愛した日本酒として知られている。
銀座老舗の「ルパン」には、太宰治、織田作之助など、のちに無頼派と呼ばれるようになった作家たちのほか、木村伊兵衛、濱谷浩、秋山庄太郎といった写真家がいた。坂口安吾も足しげく通い他の作家と交流を深めていった。
1947年3月、安吾が妻三千代と初めて会ったのも、新宿のバー「チトセ」であった。
1906年(明治39)10月20日、新潟市に坂口仁一郎の五男として生まれる。本名は坂口 炳五(さかぐち へいご)。
1931(昭和6)年「風博士」が注目され一躍文壇にデビューする。
1947(昭和22)、梶三千代(後の坂口三千代)と出会い、同棲生活を始める。
1952(昭和27)2月、桐生市に転居。亡くなるまでの約三年を過ごした。
1953(昭和28)、長男綱男が生まれ、三千代との結婚届を提出する。
1955(昭和30)年2月17日48歳、桐生市の自宅にて脳出血で倒れ、死去。

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(没後)
☯2005年(平成17)、安吾忌にあわせ、新潟市により安吾賞創設の宣言がなされた
☯2009年(平成21)、新潟市は旧市長公舎を活用し、遺品・所蔵資料等の調査研究を進めるとともに、様々なテーマによる展示を行う安吾 風の館がオープンした
☯2019年(令和元)、敗戦直後の1945年9月に、敗戦の意味や戦後の新聞社の使命を記した直筆の手紙3通が見つかる
☯2020年(令和2)、坂口安吾「明治開化 安吾捕物帖」ドラマ化、「明治開化 新十郎探偵帖」としてNHKでドラマ化決定。主演は福士蒼汰が務める。
☯2022年(令和4)、坂口安吾、幻の探偵小説「盗まれた一萬圓(まんえん)」発見 全集未収録、文芸誌掲載
☯2023年(令和5)、坂口安吾が最晩年過ごした地 桐生市で初の「安吾忌」開催



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